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セメント瓦の傷みが気になっている方
セメント瓦とはどういったもの?
セメント瓦とは住宅製造のピークだった3~40年前頃に製造され広く普及した屋根材です。形状は瓦のようなものが多いですが、一般的な瓦は粘土で出来ているのに対しセメント瓦はその名の通りセメントで出来ています。
粘土製の一般的な瓦には「釉薬」などの上塗りが塗布されていて表面がガラスのようにツルツルですが、セメント瓦は塗装による着色なので和瓦のように表面に光沢はなくザラっとした質感です。
粘土製の一般的な瓦には「釉薬」などの上塗りが塗布されていて表面がガラスのようにツルツルですが、セメント瓦は塗装による着色なので和瓦のように表面に光沢はなくザラっとした質感です。
![セメント瓦とはどういったもの?](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_1.png)
また一般的な瓦とセメント瓦の違いはその端の断面の形状を見れば分かります。一般的な瓦は滑らかでセメント瓦は断面が荒くザラザラとしています。新築時の初期費用が安く済むため広く使用されていた屋根材でしたが、現在はより耐久性が高く、尚且つコストを抑えた屋根材が多くでてきたため、セメント瓦はほとんど使用されていません。
新規使用は減ってきているとは言え、現状セメント瓦を使用しているという建物もまだまだ多いでしょう。
そういった既存のセメント瓦も経年により当然劣化が進みます。
新規使用は減ってきているとは言え、現状セメント瓦を使用しているという建物もまだまだ多いでしょう。
そういった既存のセメント瓦も経年により当然劣化が進みます。
![セメント瓦の劣化はどういった傾向が見られるのでしょうか。](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_2.png)
セメント瓦の傷みの点検
セメント瓦が普及した時代から数10年経過した現在、その耐久年数が迫ってきているか超えてしまっているものが多くメンテナンスを迫られているタイミング、といった状況でしょう。
セメント瓦のメンテナンスには定期的な塗装が不可欠ですが、塗装では間に合わないほど劣化が進んだ場合は葺き替えという選択肢も入れなければなりません。
セメント瓦のメンテナンスには定期的な塗装が不可欠ですが、塗装では間に合わないほど劣化が進んだ場合は葺き替えという選択肢も入れなければなりません。
![セメント瓦の点検するポイント](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_3.png)
![● セメント瓦の割れや欠け](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_4.png)
![セメント瓦の割れや欠け](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_13.png)
セメント瓦に割れや欠けが見られたらその部分のみを補修するなどの施工を考えますが、それも劣化の程度によります。
また現在新しいセメント瓦を生産しているのはごく一部で、取り寄せて補修するというのは難しくなってきています。
予備瓦を持たれていなく一部交換などが不可能で、あまりにも状態が悪い場合は総葺き替えをおすすめします。
また現在新しいセメント瓦を生産しているのはごく一部で、取り寄せて補修するというのは難しくなってきています。
予備瓦を持たれていなく一部交換などが不可能で、あまりにも状態が悪い場合は総葺き替えをおすすめします。
![表面の塗装の剥がれや色あせ](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_5.png)
![表面の塗装の剥がれや色あせ](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_14.png)
セメント瓦の表面は塗装の塗膜がありますが、一般的な瓦のようにツルツルした表面ではなく塗膜層が薄くなると雨水が染み込みやすい材質になっています。その塗膜が剥がれるとさらにそこから雨水が染み込みやすくなり屋根に浸水し雨漏りの原因となってしまいます。塗装の剥がれや色あせは耐久性が落ちている証拠なので、雨漏りが発生する前にメンテナンスを心がけましょう。
![](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_6.png)
![](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_15.png)
定期的な塗装を施していない瓦の表面には苔やカビが発生することがよくあります。
これはセメント瓦の防水性が落ちているということ。 苔やカビが発生するとそれを取り除くため高圧洗浄作業が必要になり、更にそこから再塗装という割れなどのリスクも手間もかかるケアが必要になります。
これはセメント瓦の防水性が落ちているということ。 苔やカビが発生するとそれを取り除くため高圧洗浄作業が必要になり、更にそこから再塗装という割れなどのリスクも手間もかかるケアが必要になります。
![釘浮きや瓦のズレ](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_7.png)
![釘浮きや瓦のズレ](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_16.png)
セメント瓦を留めているのは鉄釘ですが、この鉄釘は錆の発生により細くなって支持力が低下したり、風や振動など様々な要因により浮いてきたりします。
これは経年劣化のひとつですが、この劣化を放置していると浮いた穴から雨水が侵入したり釘が抜けてしまうと瓦の落下につながったりと大変危険です。そもそも瓦の場合は釘の固定すらされていないものも多くあります。
これは経年劣化のひとつですが、この劣化を放置していると浮いた穴から雨水が侵入したり釘が抜けてしまうと瓦の落下につながったりと大変危険です。そもそも瓦の場合は釘の固定すらされていないものも多くあります。
塗装と葺替え、屋根カバー工法など修復法はどれがいいの?
セメント瓦のメンテナンス方法は「塗装」と「葺替え」があります。劣化の状況と程度によってメンテナンス法は変わってきます。
![劣化程度](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_8.png)
![塗装で修復可能](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_9.png)
![葺替えが必要な場合](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_10.png)
まずは信頼できる業者に点検依頼してみましょう
![全てのセメント瓦ではありませんが 一時期アスベストが含有された製品が 製造使用されていました。](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_11.png)
発がん性物質ということで健康被害について気がかりではありますが、割れた断面からアスベストが露出しているなどの激しい劣化や、明らかに飛散しそうな場合以外は直接被害を心配しなくても大丈夫です。
![撤去を行う専門の業者が注意し安全に作業すれば心配はあまりなく、 きれいな状態であれば住む人にとってはほぼ無害と言っていいでしょ](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_17.png)
セメント瓦は生産終了していたり替わりのものを見つけにくい製品ですので、劣化の程度を信頼できる業者に点検してもらい納得のいく工事内容を提案してもらいましょう。実際の修復法としては劣化の程度の低い順から、一部修復→再塗装→屋根葺替えとなります。
![屋根材の特徴をよく知る実績豊富な植田板金店にぜひご連絡ください。](https://uedabk.jp/wp-content/uploads/cement_12.png)