工事前の屋根の様子です。お住まいは築25年で屋根材はスレート瓦(カラーベスト)が使用されていました。
屋根調査を行ったところ、屋根全体に色褪せや色むらなどの症状が見られました。
特に、北側の屋根面はコケ・カビが多く一部には破損して剥がれ落ちている箇所もありました。
いよいよ工事の始まりです。まずは既存の屋根材を解体していきます。
今回はカバー工法(屋根重ね張り)ではなくて既存の屋根を撤去して葺き替えする工法をご提案しました。
既存の屋根を撤去することで屋根下地の状況を確認できます。
(カバー工法では既存の屋根下地を確認できないデメリットも・・)
しっかりと屋根下地の状況を確認してから工事を進めていきます。
解体が済み、下地の状況を確認したら次は防水紙を施工していきます。
防水紙は改質アスファルトルーフィングを施工していきます。防水紙は万が一屋根の下に雨が侵入したときに建物内の雨漏れを防ぐ砦なのでとても重要です。
次に今回は、当社オリジナルの遮熱シートである「シャネリア」を施工していきます。屋根材との空気層とあわせて遮熱性能がUPします。
屋根材を葺く前に桟木(今回はタフモックという樹脂製のもの)を施工していきます。
桟木までの準備が出来たら、いよいよROOGA(ルーガ)鉄平の施工をしていきます。
■ケイミューのROOGA(ルーガ)の特徴としては以下のようなものがあります。
1:軽量: 陶器瓦の約半分の重量で、1枚あたり約3.4kgです。これにより、建物全体の負担が軽減され、耐震性が向上します。
2:耐久性: 新素材を使用しているため、割れにくく、長期間美しい外観を保ちます。
3:デザイン性: 陶器瓦のような美しい外観を持ち、和風やナチュラルなデザインに適しています。
4:施工方法: 乾式工法を採用しており、湿式工法に比べて軽量で、工期も短縮できます。
5:耐風性: 強風にも耐える設計で、台風などの自然災害に強いです。
また、ROOGA(ルーガ)には和風の趣の「雅」とモダンなデザインの「鉄平」と2種類、各6色の計12パターンあります。
ROOGA(ルーガ)のことで知りたいことがあればご相談ください!
屋根の軽量化は、耐震性を向上させるために重要な手段です。
以下に、屋根の軽量化が推奨されている理由とそのメリットを説明します。1:耐震性の向上屋根は建物の一番高い場所にあり、重い屋根は建物の重心を高くします。地震が振り子のように大きく揺れるため、高い重心は建物の基礎や柱、壁などの構造体に大きな負担をかけます。屋根が重いと倒壊のリスクが高まり、家を押しつぶす危険性もあります。
2:バランスの重要性単に屋根を軽くするだけでなく、建物全体のバランスを考慮する必要があります。地震時にどの部分にどの程度の負荷がかかるかを詳しく調査する「耐震診断」が重要です。
3:耐震化の方法軽量化は耐震改修の一環です。他の方法と組み合わせて効果的に行います。代表的な耐震化方法には、屋根の軽量化、壁の補強、基礎の補強、接合部の補強があります。
4:屋根材の種類と重さ土葺き屋根や瓦屋根は重く、金属屋根(ガルバリウム鋼板)は軽いです。金属屋根は約480kg程度で、土葺き屋根・瓦屋根の約10〜12分の1の重さです。5:メリット耐震性が向上し、倒壊のリスクが減ります。建物の構造体への負担が減り、長持ちします。屋根材の落下被害を防げます。倒壊までの時間を延ばすことができます。
おすすめの軽量屋根材にはROOGA(ルーガ)の他にも「スーパーガルテクト」や「横暖ルーフ」などがあります。
ただし、建物の強度とバランスを考慮した上で軽量化を行うことが重要です。