屋根や瓦の修理の詐欺事例とは？対処方法や優良な業者の見極め方も解説
「屋根の修理に関する詐欺があると聞いたことがあるが、どんな内容なのだろう」「屋根や瓦の修理でトラブルに巻き込まれたくない」とお考えではないでしょうか。
屋根や瓦の修理に関するトラブルや詐欺被害が実際に起きており、消費生活センターへの問い合わせ事例も多数あります。
本記事では、実際の屋根修理に関するトラブル事例をご紹介します。
トラブルに巻き込まれないように、事前に内容を知っておくとよいです。
さっそく屋根や瓦の修理の詐欺について見ていきましょう。
国民生活センターには、屋根修理の詐欺が疑われる事例が寄せられています。
国民生活センターに寄せられた詐欺が疑われる事例の中から、下記の4つをご紹介します。
・家を訪ねてきた業者に「屋根の瓦がずれている」と言われて契約をした
・訪問営業してきた業者に依頼したら手抜き工事をされた
・ドローンでの撮影映像を見せられて契約をした
・近所で工事をしている業者に点検を依頼した
各事例の詳細を解説します。
家を訪ねてきた業者に「屋根の瓦がずれている」と言われて契約をした
屋根の瓦がずれているのが見えたといって業者が訪ねてきたケースです。
相談者は、気になったので点検を頼むと、屋根の上の写真を見せられ「雨漏りするかもしれない」と言われて工事を頼みました。
後日調べたところ、工事方法が応急処置的なものであるということを知り不安になったケースです。
訪問営業してきた業者に依頼したら手抜き工事をされた
「無料で屋根の点検をする」といって家を訪ねてきた業者に点検を依頼し、施工後すぐ不具合が見つかったけれど、業者と連絡が取れなくなってしまった事例です。
修理を依頼後、外壁や床の補強などさまざまな箇所の工事を持ちかけられて了承してしまい、高額な工事費用を支払いました。
修理後すぐ外壁にひびが見つかったため、補償修理を依頼したが最終的には連絡が取れなくなってしまいました。
ドローンで撮影したという屋根の写真を業者に見せられて、修理を依頼したケースです。
その時に依頼はキャンセルできないと言われたが、相談者は後になって解約したいと考えています。
相談者は早まって契約をしてしまったと後から後悔してしまった事例です。
近所で工事をしているという業者が家を訪ねてきて、相談者の家の屋根もはがれているため工事をしないかと持ちかけられました。
相談者は工事を断ったため被害はありませんでしたが、実は近所で工事をしている業者と訪ねてきた業者はまったくの無関係だったという事例です。
近所で工事をしている業者を装うことで、営業相手に信頼感を与えようとする手段です。
このように、詐欺が疑われるような悪徳業者に遭遇した事例が確認されています。
屋根や瓦の修理で詐欺トラブルに巻き込まれないための注意点
屋根や瓦の修理で詐欺被害に遭わないためには、下記の2点に注意が必要です。
・業者が訪問してもその場で契約しない
・少しでも怪しいと思ったら家族や専門家に相談する
それぞれの詳細を確認します。
屋根の修理は高額な契約となるため、その場での判断は絶対にしないことをおすすめします。
もし不安をあおって即時契約を無理に進めてくるなら、悪徳業者の可能性が高いです。
契約したいと思っても、即決で契約はしないでください。
修理を進めてきた業者が少しでも怪しいと感じたら、自分一人で判断せず、信頼できる周囲の人に相談をすることも重要です。
家族や信頼できる友人知人などに相談してみましょう。
身近な公的機関としては、消費者生活センターがあります。
自分の住んでいる市区町村を担当している消費者生活センターが必ずあるので、そちらに相談をしてください。
都道府県には消費者生活センターが設置されていて、そちらでも相談が可能です。
詐欺ではないかと疑われる内容で屋根や瓦の修理を依頼していた場合の対処方法をご紹介します。
・クーリングオフを申し出る
・消費者生活センターなどに相談する
上記2点をできるだけ早く行うことが重要です。
もしクーリングオフ期間内に不安を感じたら、契約解除の申し出を行ってください。
クーリングオフは、訪問販売などで契約をした場合に期間内であれば契約を解除できる制度です。
訪問販売の場合のクーリングオフ期間は8日間です。
この8日間とは申込書面か契約書面のどちらかを受け取った日のうち、早い方から計算します。
ただし、クーリングオフ期間を過ぎていても書面に問題がある場合は契約を解除できることがあります。
クーリングオフ期間を過ぎていたり、業者がクーリングオフに対応してくれなかったりする場合は、消費生活センターに相談してください。
自分一人で考えるのではなく、公的機関からのアドバイスを聞くのがおすすめです。
屋根や瓦の修理でトラブルを避けるには、優良な業者に修理を依頼することが重要です。
優良な業者を見分ける方法として、以下があります。
・インターネットで評判を調べる
・保証がしっかりした業者かどうかを確認する
各方法を解説していきます。
屋根修理を提案してきた会社がホームページを持っているなら確認してみましょう。
どのような会社なのか、過去の施工事例などが分かります。
施工実績や資格を持った職人が在籍していることも、優良業者を見極めるために重要です。
他に、メディアで取り上げられているかどうかも調べるのもおすすめです。
もし施工事例や過去の実績などがまったく載っていない場合は、避けた方が無難です。
建物の修理は、優良な業者であってもトラブルが起きる可能性はあります。
トラブルが起きた場合の補償を事前に確認しておくのが大切です。
補償の有無を調べたり、もしトラブルが起きた場合はどのような対応になるのか確認したりするとよいでしょう。
屋根や瓦の修理トラブルや詐欺に関してよくある質問は、以下のとおりです。
・「屋根瓦がずれている」という飛び込み営業があったら詐欺？
・「屋根瓦がずれている」といわれたらどうすればよい？
・屋根の修理詐欺の断り方は？
それぞれの答えを解説します。
「屋根瓦がずれている」という飛び込み営業があったら詐欺？
「屋根瓦がずれている」という飛び込み営業がすべて詐欺業者である、とは言い切れません。
しかし、点検商法というトラブルが起きやすい営業手段の可能性はあります。
もしも自宅にそのような業者が訪問してきた場合は「後日あらためて検討したい」と言い、その場で契約しないことが大切です。
「屋根瓦がずれている」といわれたらどうすればよい？
「屋根に不具合があるから」といって屋根に上がり、修理の必要性を訴えてくる業者もあります。
仮に指摘されても、すぐにその業者に工事は依頼せずに、信頼できる業者に点検を依頼するのがおすすめです。
もし詐欺と思われる修理業者が家に来た場合は、家の中にあげたり屋根点検の依頼をしたりするのは避けましょう。
断りにくい雰囲気を出して、その場で契約を迫られる恐れがあるからです。
家に来た段階で「家族と相談したいから」と言い、その場は帰ってもらうのがおすすめです。
本記事では屋根や瓦の修理の詐欺について解説しました。
トラブルに巻き込まれると、お金をだまし取られたり解決するのに手間がかかったりするので、巻き込まれないことが重要です。
詐欺被害を防ぐには、訪問販売をしてきた業者を安易に信頼して依頼をしない方が良いでしょう。
もし詐欺被害にあってしまった場合は、クーリングオフ制度を活用するか消費者生活センターに相談してください。
