住宅の屋根材がパミールなら要注意!劣化症状や見分け方などをご紹介
「パミールがどんなものか知りたい」
「家の屋根材がパミールだけど、どうしたらいいの?」
このように思うことはありませんか。
パミールは一般的な屋根材と比べて劣化しやすい屋根材として知られています。
屋根材にパミールを使用していると、劣化により屋根材が剥がれたり割れたりする可能性があるため注意が必要です。
しかし、自宅の屋根材にパミールが使われているかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、パミール屋根材について詳しく紹介します。
パミール屋根材の概要や主な劣化症状、見分け方、リフォーム方法などを解説するので、ぜひご覧ください。
「家の屋根材がパミールだけど、どうしたらいいの?」
このように思うことはありませんか。
パミールは一般的な屋根材と比べて劣化しやすい屋根材として知られています。
屋根材にパミールを使用していると、劣化により屋根材が剥がれたり割れたりする可能性があるため注意が必要です。
しかし、自宅の屋根材にパミールが使われているかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、パミール屋根材について詳しく紹介します。
パミール屋根材の概要や主な劣化症状、見分け方、リフォーム方法などを解説するので、ぜひご覧ください。
パミール屋根材の概要
パミールとは、大手メーカー「ニチハ」が製造した、アスベストを使っていない屋根材のことです。
アスベストの使用が法律で禁止されはじめた時期に、アスベストを使っていないスレート屋根として広く使われました。
しかし、耐久性の低さが問題になりました。
パミールは5〜7年で剥離しはじめ、10年以上経過するとボロボロになるケースが少なくありません。
一般的なスレート屋根の耐用年数は15〜30年のため、パミールは耐久性が低いと言えます。
激しく劣化してボロボロになると、屋根の剥がれや落下、雨漏りなどにつながるおそれがあるため、注意が必要です。
現在パミールの製造は中止されていますが、10年以上使われてきた屋根材のため、今でも屋根にパミールが使われた住宅がたくさんあります。
アスベストの使用が法律で禁止されはじめた時期に、アスベストを使っていないスレート屋根として広く使われました。
しかし、耐久性の低さが問題になりました。
パミールは5〜7年で剥離しはじめ、10年以上経過するとボロボロになるケースが少なくありません。
一般的なスレート屋根の耐用年数は15〜30年のため、パミールは耐久性が低いと言えます。
激しく劣化してボロボロになると、屋根の剥がれや落下、雨漏りなどにつながるおそれがあるため、注意が必要です。
現在パミールの製造は中止されていますが、10年以上使われてきた屋根材のため、今でも屋根にパミールが使われた住宅がたくさんあります。
パミール屋根材の主な劣化症状
パミール屋根材の主な劣化症状は以下のとおりです。
・層間剥離
・釘の腐食
・ひび割れ
特に層間剥離はパミールで起こりやすい症状なので、ぜひご一読ください。
・層間剥離
・釘の腐食
・ひび割れ
特に層間剥離はパミールで起こりやすい症状なので、ぜひご一読ください。
層間剥離
層間剥離は、パミールの代表的な劣化症状です。
パミールは薄い板を重ね合わせ圧縮して作られており、劣化してくると基材と塗装部分が剥がれて浮き上がっていきます。
剥がれた部分がミルフィーユ状に見えることから「ミルフィーユ現象」と呼ばれています。
層間剥離が起きると強度が低下し、防水性や耐候性も損なわれることがあるため注意が必要です。
剥離した屋根材のかけらが落下すると、家族や周辺の住民が被害にあう可能性もあります。
パミールは薄い板を重ね合わせ圧縮して作られており、劣化してくると基材と塗装部分が剥がれて浮き上がっていきます。
剥がれた部分がミルフィーユ状に見えることから「ミルフィーユ現象」と呼ばれています。
層間剥離が起きると強度が低下し、防水性や耐候性も損なわれることがあるため注意が必要です。
剥離した屋根材のかけらが落下すると、家族や周辺の住民が被害にあう可能性もあります。
釘の腐食
釘の腐食も、パミールが使われた屋根で見られる劣化症状の1つです。
パミールに使用されている釘のなかに、メッキ処理が不十分で腐食やサビが発生しやすいものが混じっている可能性があります。
釘が腐食すると屋根材がズレて落下したり、強風の際に外れた屋根材が飛散したりするおそれがあるため注意が必要です。
飛散した屋根材により怪我や破損などの二次被害につながる可能性もあるため、早めに対応する必要があります。
パミールに使用されている釘のなかに、メッキ処理が不十分で腐食やサビが発生しやすいものが混じっている可能性があります。
釘が腐食すると屋根材がズレて落下したり、強風の際に外れた屋根材が飛散したりするおそれがあるため注意が必要です。
飛散した屋根材により怪我や破損などの二次被害につながる可能性もあるため、早めに対応する必要があります。
ひび割れ
パミールは耐水性に問題がある素材でもあるため、雨風などでひび割れが起こりやすくなります。
症状が進行するとひび割れから屋根材が剥がれたり落下したりする危険があるため、注意が必要です。
ひび割れから雨漏りにつながる可能性も高くなります。
雨漏りが発生すると住宅が傷んでしまうため、ひび割れを発見したら早めに補修するのがおすすめです。
症状が進行するとひび割れから屋根材が剥がれたり落下したりする危険があるため、注意が必要です。
ひび割れから雨漏りにつながる可能性も高くなります。
雨漏りが発生すると住宅が傷んでしまうため、ひび割れを発見したら早めに補修するのがおすすめです。
パミール屋根材の見分け方
パミールは形状が特徴的なので、簡単に見分けられます。
パミールは先端が凹凸の形状となっており、出っ張っている部分と引っ込んでいる部分の幅が等間隔になっているのが特徴です。
他のスレート屋根は凹凸が等間隔ではなく不規則なので、簡単に見分けられます。
屋根材をずらすと、下に「パミール」と書かれている場合もあります。
ただし劣化がひどいと見分けられない場合があるため、注意が必要です。
自宅がパミール屋根材か心配な場合は、信頼できる業者に確認してもらうと確実です。
住宅の屋根がパミールだった場合は、リフォームすることをおすすめします。
まだ屋根の状態が悪くなっていなくても、いずれは劣化します。
パミールが劣化して、雨漏りや下地の劣化などが発生する前にリフォームするほうが無難です。
パミールは先端が凹凸の形状となっており、出っ張っている部分と引っ込んでいる部分の幅が等間隔になっているのが特徴です。
他のスレート屋根は凹凸が等間隔ではなく不規則なので、簡単に見分けられます。
屋根材をずらすと、下に「パミール」と書かれている場合もあります。
ただし劣化がひどいと見分けられない場合があるため、注意が必要です。
自宅がパミール屋根材か心配な場合は、信頼できる業者に確認してもらうと確実です。
住宅の屋根がパミールだった場合は、リフォームすることをおすすめします。
まだ屋根の状態が悪くなっていなくても、いずれは劣化します。
パミールが劣化して、雨漏りや下地の劣化などが発生する前にリフォームするほうが無難です。
パミール屋根材のリフォーム方法
パミール屋根材をリフォームする際には、以下の方法を利用できます。
・カバー工法
・葺き替え工事
それぞれ詳しく紹介するので、特徴を把握したうえで最適なリフォーム方法を選びましょう。
パミール屋根の塗装についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
・カバー工法
・葺き替え工事
それぞれ詳しく紹介するので、特徴を把握したうえで最適なリフォーム方法を選びましょう。
パミール屋根の塗装についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材をかぶせる工事のことです。
既存の屋根材を撤去する必要がないため、比較的工事費用が安く工事期間も短くリフォームできます。
ただしパミールの劣化が著しい場合は、カバー工法でメンテナンスできない場合があるので注意が必要です。
たとえば、すでに層間剥離が発生しているような場合はカバー工法では対応できません。
カバー工法で対応できない場合は、葺き替え工事でのリフォームになります。
既存の屋根材を撤去する必要がないため、比較的工事費用が安く工事期間も短くリフォームできます。
ただしパミールの劣化が著しい場合は、カバー工法でメンテナンスできない場合があるので注意が必要です。
たとえば、すでに層間剥離が発生しているような場合はカバー工法では対応できません。
カバー工法で対応できない場合は、葺き替え工事でのリフォームになります。
葺き替え工事
葺き替え工事とは、既存の屋根を撤去して新しい屋根に付け替える工事のことです。
屋根材だけでなく下地の補修や交換も行い、屋根を一新します。
丸ごと取り替えることになるため、パミールがどれだけ劣化していても工事が可能です。
ただし既存の屋根の撤去や新しい屋根材、下地などに費用がかかってしまいます。
カバー工法と比べて費用が高額になり、工事期間も長くなりやすくなるのが注意点です。
屋根材だけでなく下地の補修や交換も行い、屋根を一新します。
丸ごと取り替えることになるため、パミールがどれだけ劣化していても工事が可能です。
ただし既存の屋根の撤去や新しい屋根材、下地などに費用がかかってしまいます。
カバー工法と比べて費用が高額になり、工事期間も長くなりやすくなるのが注意点です。
参考:屋根塗装はおすすめできない
パミールは劣化が進むと剥がれ落ちてくるため、塗装をしてもリフォームになりません。
塗装前に実施する高圧洗浄により、パミールがボロボロになる可能性もあります。
層間剥離が発生しているパミールに塗装をしたとしても、すぐに剥がれてしまうため、屋根の寿命延長にほとんど寄与しません。
塗装費用分が損になってしまう可能性が高いため、リフォームするならカバー工法か葺き替え工事でするのがおすすめです。
塗装前に実施する高圧洗浄により、パミールがボロボロになる可能性もあります。
層間剥離が発生しているパミールに塗装をしたとしても、すぐに剥がれてしまうため、屋根の寿命延長にほとんど寄与しません。
塗装費用分が損になってしまう可能性が高いため、リフォームするならカバー工法か葺き替え工事でするのがおすすめです。
パミール屋根材のよくある質問
パミール屋根材についてのよくある質問は、以下のとおりです。
・パミール屋根材の修理に火災保険は利用できる?
・パミール屋根材はリコールの対象になっている?
それぞれ詳しく回答しているので、パミール屋根材に対する疑問を解消してください。
・パミール屋根材の修理に火災保険は利用できる?
・パミール屋根材はリコールの対象になっている?
それぞれ詳しく回答しているので、パミール屋根材に対する疑問を解消してください。
パミール屋根材の修理に火災保険は利用できる?
パミール屋根の修理に火災保険を利用できる可能性があります。
屋根の破損が風災や雹災などの自然災害による被害であると認められた場合、火災保険が利用できます。
ただし経年劣化が原因とされた場合は、火災保険を利用できません。
被災してから3年以内に申請する必要がある点にも注意が必要です。
まだ3年が経過していなくても、被災してから時間が経つほど経年劣化と判断される可能性があるため、早めに申請するようにしましょう。
屋根の破損が風災や雹災などの自然災害による被害であると認められた場合、火災保険が利用できます。
ただし経年劣化が原因とされた場合は、火災保険を利用できません。
被災してから3年以内に申請する必要がある点にも注意が必要です。
まだ3年が経過していなくても、被災してから時間が経つほど経年劣化と判断される可能性があるため、早めに申請するようにしましょう。
パミール屋根材はリコールの対象になっている?
ニチハは製造責任を否定しており、パミール屋根材をリコールの対象としていません。
パミール屋根材を不良品などとして、クレームや訴訟を起こしたとしても、無料修理などの対応は期待できません。
ただしニチハはパミール屋根材を販売していた際、無料配布していたラスパート釘の中にメッキ処理が不十分なものが混入していたことを認めています。
メッキ処理が不十分な釘は経年劣化で腐食が早まる可能性があり、屋根材のズレや落下などを起こす可能性があるとしています。
安全処理が必要なものについては、無償での処理を随時進めるとのことです。
釘の劣化の可能性があるなら、ニチハのお客さま相談室への相談を検討してみてください。
パミール屋根材を不良品などとして、クレームや訴訟を起こしたとしても、無料修理などの対応は期待できません。
ただしニチハはパミール屋根材を販売していた際、無料配布していたラスパート釘の中にメッキ処理が不十分なものが混入していたことを認めています。
メッキ処理が不十分な釘は経年劣化で腐食が早まる可能性があり、屋根材のズレや落下などを起こす可能性があるとしています。
安全処理が必要なものについては、無償での処理を随時進めるとのことです。
釘の劣化の可能性があるなら、ニチハのお客さま相談室への相談を検討してみてください。
まずは自宅の屋根材がパミールか確認しよう
パミールは一般的なスレート屋根と比べて劣化しやすい屋根材です。
自宅の屋根がパミールだと、劣化により剥がれたり割れたりする危険があります。
放置すると、雨漏りや屋根材の落下につながるおそれがあるため、なるべく早めの対策が必要です。
もし自宅の屋根がパミールでしたら、カバー工法や葺き替え工事など、最適なリフォームを行いましょう。
本記事を参考に、まずは自宅の屋根材がパミールかご確認ください。
自宅の屋根がパミールだと、劣化により剥がれたり割れたりする危険があります。
放置すると、雨漏りや屋根材の落下につながるおそれがあるため、なるべく早めの対策が必要です。
もし自宅の屋根がパミールでしたら、カバー工法や葺き替え工事など、最適なリフォームを行いましょう。
本記事を参考に、まずは自宅の屋根材がパミールかご確認ください。