板金とは?板金屋根でも使われる素材を実際の工程を踏まえて解説
「屋根の板金工事を検討しているけど、そもそも板金って何?」「板金ってどんなものなのだろう?」と疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事では、建築に欠かせない素材である板金について詳しく解説します。
板金の特徴や加工方法、さまざまな種類についてご紹介します。
また板金コイルの作り方も、実際の作業風景の写真を交えながら具体的に紹介します。
板金について詳しく知りたいと思っている方々の参考になれば幸いです。
本記事では、建築に欠かせない素材である板金について詳しく解説します。
板金の特徴や加工方法、さまざまな種類についてご紹介します。
また板金コイルの作り方も、実際の作業風景の写真を交えながら具体的に紹介します。
板金について詳しく知りたいと思っている方々の参考になれば幸いです。
板金とは?
板金とは、金属板を切断・曲げ・打ち出し・溶接などの方法で加工する作業のことです。
板金の技術には様々な使い道があります。
建築資材としての用途にとどまらず、自動車や工業製品、家電など多岐にわたる分野で広く使われています。
金属の柔軟な加工性を活かした板金は、様々な製品の形状や機能を実現する上で重要な役割を担っています。
板金の技術には様々な使い道があります。
建築資材としての用途にとどまらず、自動車や工業製品、家電など多岐にわたる分野で広く使われています。
金属の柔軟な加工性を活かした板金は、様々な製品の形状や機能を実現する上で重要な役割を担っています。
建築に使われる板金の特徴とは?
板金には、大きく分けて建築に使われるものと、それ以外に使われる工業板金があります。
建築板金は、特徴として薄い板金を使用していることが挙げられます。
屋根や外壁など建物の素材として広く利用されており、建築分野における重要な役割を担っています。
一方で工業板金は自動車のボディや車両の胴体部分など、さまざまな工業製品に使われています。
こちらは建築板金とは異なり、製品の強度や耐久性を高めるための加工が特徴的です。
板金は用途に応じてその特性が大きく変わり、各分野で重要な役割を果たしています。
建築板金は、特徴として薄い板金を使用していることが挙げられます。
屋根や外壁など建物の素材として広く利用されており、建築分野における重要な役割を担っています。
一方で工業板金は自動車のボディや車両の胴体部分など、さまざまな工業製品に使われています。
こちらは建築板金とは異なり、製品の強度や耐久性を高めるための加工が特徴的です。
板金は用途に応じてその特性が大きく変わり、各分野で重要な役割を果たしています。
板金材にはどんな種類がある?
板金に使われる板材には大きく分けて鉄鋼と非鉄があります。
それぞれの板金の特徴や使い道をご紹介します。
それぞれの板金の特徴や使い道をご紹介します。
鉄鋼
鉄鋼板金には、様々な種類が存在しており、それぞれ特有の特性を持っています。
代表的なものとしては、鉄や亜鉛鉄板、ステンレス鋼板などが挙げられます。
これらは板金加工において広く使われており、それぞれが異なる用途や環境に適した特徴を持っています。
たとえば鉄は一般的な板金材料として多用され、その強度や加工の容易さが魅力です。
亜鉛鉄板は錆びにくい特性を持ち、自動車・電気・建築など幅広く使われます。
ステンレス鋼板は耐食性や耐熱性に優れており、食品業界や医療分野など衛生的な環境が求められる場所での使用に適しています。
代表的なものとしては、鉄や亜鉛鉄板、ステンレス鋼板などが挙げられます。
これらは板金加工において広く使われており、それぞれが異なる用途や環境に適した特徴を持っています。
たとえば鉄は一般的な板金材料として多用され、その強度や加工の容易さが魅力です。
亜鉛鉄板は錆びにくい特性を持ち、自動車・電気・建築など幅広く使われます。
ステンレス鋼板は耐食性や耐熱性に優れており、食品業界や医療分野など衛生的な環境が求められる場所での使用に適しています。
非鉄
非鉄金属とは、鉄以外の金属のことを指します。
代表的な例としては銅、アルミニウム、銅合金、アルミ合金板などが挙げられます。
これらは鉄を含まないため、非鉄金属と分類されています。
非鉄金属は鉄よりも強度が低い場合が多いですが、軽いので多くの用途で使われています。
例えばアルミニウムはその軽さと加工しやすさから、航空機の部品や自動車のボディ、日用品など幅広い分野で利用されています。
銅は電気伝導性が高いため、電線などの電気関連製品に使用されることが多いです。
代表的な例としては銅、アルミニウム、銅合金、アルミ合金板などが挙げられます。
これらは鉄を含まないため、非鉄金属と分類されています。
非鉄金属は鉄よりも強度が低い場合が多いですが、軽いので多くの用途で使われています。
例えばアルミニウムはその軽さと加工しやすさから、航空機の部品や自動車のボディ、日用品など幅広い分野で利用されています。
銅は電気伝導性が高いため、電線などの電気関連製品に使用されることが多いです。
板金の加工方法
板金は、その特性を活かして様々な形に加工して使用されるものです。
板金の加工方法には、大きく分けて「機械板金」と「手板金」の二つがあります。
機械板金と手板金、それぞれの加工方法の特徴をご紹介します。
板金の加工方法には、大きく分けて「機械板金」と「手板金」の二つがあります。
機械板金と手板金、それぞれの加工方法の特徴をご紹介します。
機械板金
機械板金とは、機械を使って行う板金加工方法のことです。
機械板金では、金型やプレス機などの専門的な機械を使用します。
機械板金は、複雑な形状や細かいデザインが必要な部品の製造に適しています。
自動車のボディパーツや家電製品の筐体など、多くの産業分野でこの方法が用いられています。
機械板金はその効率性と再現性の高さから、現代の製造業において必要不可欠な技術です。
機械板金では、金型やプレス機などの専門的な機械を使用します。
機械板金は、複雑な形状や細かいデザインが必要な部品の製造に適しています。
自動車のボディパーツや家電製品の筐体など、多くの産業分野でこの方法が用いられています。
機械板金はその効率性と再現性の高さから、現代の製造業において必要不可欠な技術です。
手板金
手板金は、機械を使用せずに職人が手作業で行う板金加工の方法です。
手板金には、板金ハサミ・ハンマーなどの手工具が使用されます。
職人の熟練した技術と経験が重要となり、個々の職人の技によって加工の仕上がりやディテールが異なることが特徴です。
手板金では、細かい調整や特殊な形状の加工が可能であり、一点物やオーダーメイドの製品製造に適しています。
板金を加工した材料には、機械板金も手板金もさまざまなものがあります。
その中でも板金を薄く巻いたトイレットペーパーのような見た目の板金コイルは、建築材料などの用途で使われる便利な素材です。
手板金には、板金ハサミ・ハンマーなどの手工具が使用されます。
職人の熟練した技術と経験が重要となり、個々の職人の技によって加工の仕上がりやディテールが異なることが特徴です。
手板金では、細かい調整や特殊な形状の加工が可能であり、一点物やオーダーメイドの製品製造に適しています。
板金を加工した材料には、機械板金も手板金もさまざまなものがあります。
その中でも板金を薄く巻いたトイレットペーパーのような見た目の板金コイルは、建築材料などの用途で使われる便利な素材です。
板金コイルの実際の作り方を写真で紹介
板金の一種である板金コイルの作り方について、写真を交えてご紹介します。
板金コイルは薄い金属板を巻き上げたものです。
板金コイルが加工されて板金屋根材となるまでの工程を詳しく解説します。
板金コイルは薄い金属板を巻き上げたものです。
板金コイルが加工されて板金屋根材となるまでの工程を詳しく解説します。
1.屋根材などに使用する板金コイルができるまで
まず、屋根材や外壁材に使われるカラー鉄板はそもそも製鉄所から生産されます。
一般社団法人日本鉄鋼連盟様より引用させていただいた写真を4枚添付しています。
一般社団法人日本鉄鋼連盟様より引用させていただいた写真を4枚添付しています。
それぞれの製鉄所では原材料を溶かして色々な鋼材を作っています。
その中でも圧延し、さらに薄く伸ばしたものが板金屋根や板金外壁材の基となる薄鉄板です。
板金屋根や板金外壁などには幅が918mm程度で厚みが0.3mm~0.8mmなどが用いられ、住宅では0.3mm~0.5mmまでのものが一般的に多く使われています。
それぞれの製鉄所で作られた薄鉄板のコイルにメッキを施します。
メッキ仕上げをする会社は上記3社以外にも淀川製鋼所などがあります。
メッキ鋼板は特許の関係もあり各社で製造している種類は異なります。
鋼板にアルミと亜鉛のメッキを施したものがガルバリウム鋼板、ガルバリウム鋼板のアルミと亜鉛メッキにマグネシウムを加えたものがSGL鋼板です。
そのガルバリウム鋼板やSGL鋼板の両面に塗装を施すと、板金屋根や板金外壁などに使用されるカラーガルバリウム鋼板やカラーSGL鋼板になります。
蛇足にはなりますが、一昔前まではガルバリウム鋼板やSGL鋼板などはなく、屋根材や外壁材などには鋼板に亜鉛メッキを施した亜鉛メッキ鋼板が主流でした。
別名『トタン』とも言い、今でも金属製のバケツなどに使われています。
60代以上の方には板金屋よりブリキ屋という言い方の方がなじみ深いかもしれません。
他にも鋼板に錫(すず)メッキを施した錫メッキ鋼板というものがあります。
別名『ブリキ』とも言います。
昔はブリキのおもちゃとかありましたよね?錫は人体に無害なため今でも缶詰などのメッキ製品に広く使われています。
2.板金コイルが加工、成型を経て屋根材などになるまで
カラーガルバリウム鋼板やカラーSGL鋼板は色付け後でも1巻で2.6~2.8トンある大きいコイルです。
その後、下の写真のように5m~12mほどもある大型のロール成型機で屋根材や外壁材に成型しています。
他にも(株)板屋金属や内田金属(株)からも板金材料を仕入れています。
3.植田板金店の工場での板金加工
植田板金店では20m~30m程度のコイルを数多くそろえています。
その他にも水島に工場があるJFE鋼板や、物置で有名なヨドコウなどのコイルも在庫しています。
カラー鋼板以外にもパナソニックの谷コイルや日鉄鋼板のステンレスやカラーステンレス、銅板など多種多様な材料もご用意しています。
板金加工の流れを少しご説明します。
まず施工現場から板金の色や形、長さや本数などを記入した加工依頼書が工場へ送られてきます。
必要な寸法にカットされた板を、今度は折り曲げ機で曲げる作業になります。
今回作った材料は2.4mの水切ですが、入力次第で色々な形のものが作れます。
植田板金店の工場スタッフは常に2~3人体制で加工を行い、配送スタッフが2~3人体制で配送を行っています。
日々お客様の施工現場から現場ごとの特注寸法の加工依頼を受け、工場スタッフが板金役物を作っています。
急ぎの加工依頼があれば、その日のうちに加工して現場へ配送をすることもできます。
4.板金屋根や板金役物の取付け
植田板金店の工場で製作した板金役物や成形された板金屋根材や板金外壁材などは熟練した職人の手によってお客様のご自宅に取り付けられています。
板金に関してよくある質問
板金に関してよくある質問は以下のとおりです。
・鈑金と板金は何が違うの?
・板金工事には何日くらいかかるの?
それぞれの質問に回答していきます。
・鈑金と板金は何が違うの?
・板金工事には何日くらいかかるの?
それぞれの質問に回答していきます。
鈑金と板金は何が違うの?
「鈑金」と「板金」は同じ意味であると考えて問題ありません。
「鈑」という文字は常用漢字ではないため、「鈑金」という言葉はあまり使われません。
そのため、一般的には「板金」という表記がよく用いられています。
どちらも、金属の板を加工する技術やその作業を指す言葉です。
「鈑」という文字は常用漢字ではないため、「鈑金」という言葉はあまり使われません。
そのため、一般的には「板金」という表記がよく用いられています。
どちらも、金属の板を加工する技術やその作業を指す言葉です。
板金工事には何日くらいかかるの?
工事の範囲の広さによりますが、一般的には板金工事は長くても約1週間程度で完了します。
ただし、工事の期間は施工対象の範囲や形状、天候などの要因によって変動することがあります。
実際に工事対象の建物を確認しないと分からないことも多いため、工事をお考えの場合は依頼先の業者に確認してみてください。
ただし、工事の期間は施工対象の範囲や形状、天候などの要因によって変動することがあります。
実際に工事対象の建物を確認しないと分からないことも多いため、工事をお考えの場合は依頼先の業者に確認してみてください。
板金屋根に関するお悩みをご相談ください
本記事では、板金がどんなものなのかと、板金コイルができるまでの過程について詳しくご紹介しました。
板金は、建築素材・自動車のボディなど様々な用途で利用されている素材です。
植田板金店でももちろん取り扱っていて、板金コイルを加工し屋根材にする工程をご紹介しました。
植田板金店では各種無料調査も承っています。
ドローンを使用した屋根点検や外壁点検、とい点検などの調査はすべて無料で行っています。
放っておいたら後々トラブルが起こる部分の適切な対策や適切な時期をご提案することを心掛けています。
調査後のご提案、お見積もり後も訪問販売業者にありがちな押し売りは一切いたしません。
ご自宅に不安を抱えられている方はぜひ一度ご連絡ください。
長文を最後までお読みいただきありがとうございました。
板金は、建築素材・自動車のボディなど様々な用途で利用されている素材です。
植田板金店でももちろん取り扱っていて、板金コイルを加工し屋根材にする工程をご紹介しました。
植田板金店では各種無料調査も承っています。
ドローンを使用した屋根点検や外壁点検、とい点検などの調査はすべて無料で行っています。
放っておいたら後々トラブルが起こる部分の適切な対策や適切な時期をご提案することを心掛けています。
調査後のご提案、お見積もり後も訪問販売業者にありがちな押し売りは一切いたしません。
ご自宅に不安を抱えられている方はぜひ一度ご連絡ください。
長文を最後までお読みいただきありがとうございました。