エスジーエル鋼板(SGL鋼板)とは?ガルバリウム鋼板との違いも紹介
ガルバリウム鋼板の進化によって生まれたのが「エスジーエル鋼板(SGL鋼板)」と呼ばれるものです。
これはガルバリウム鋼板の3倍の耐食性を持つ優れた、メッキ鋼板です。
本記事ではエスジーエル鋼板の特徴や使用するメリット、従来のガルバリウム鋼板との違いについて解説しています。
エスジーエル鋼板について知りたい方、エスジーエル鋼板とガルバリウム鋼板との違いについて知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
これはガルバリウム鋼板の3倍の耐食性を持つ優れた、メッキ鋼板です。
本記事ではエスジーエル鋼板の特徴や使用するメリット、従来のガルバリウム鋼板との違いについて解説しています。
エスジーエル鋼板について知りたい方、エスジーエル鋼板とガルバリウム鋼板との違いについて知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
『ガルバリウム鋼板』や『エスジーエル鋼板』の基本となる『メッキ鋼板』とは
『メッキ鋼板』とは芯材の鉄板をサビから守るためにメッキ層を持たせた鋼板のことです。
鉄そのものだけだと空気中の水分だけでもサビが発生してしまい、屋根材や外壁材にそのまま施工してもすぐに赤サビが発生して穴あきが生じてしまいます。
薄鉄板は扱いやすく強度もあり、色々な形に成形できるため建築資材に向いています。
なのでメッキを施した亜鉛メッキ鋼板、いわゆる『ブリキ』が使用されるようになったのです。
メッキ鋼板はサビに強い理由はメッキ層が雨によって溶け出し、鉄板に保護膜を形成するためです。
しかし上記の繰り返しが建物外部では毎日起こっているため、メッキ層がどんどん溶け出してなくなると鉄板を保護する膜が形成できなくなり最終的にはサビが発生します。
鉄そのものだけだと空気中の水分だけでもサビが発生してしまい、屋根材や外壁材にそのまま施工してもすぐに赤サビが発生して穴あきが生じてしまいます。
薄鉄板は扱いやすく強度もあり、色々な形に成形できるため建築資材に向いています。
なのでメッキを施した亜鉛メッキ鋼板、いわゆる『ブリキ』が使用されるようになったのです。
メッキ鋼板はサビに強い理由はメッキ層が雨によって溶け出し、鉄板に保護膜を形成するためです。
しかし上記の繰り返しが建物外部では毎日起こっているため、メッキ層がどんどん溶け出してなくなると鉄板を保護する膜が形成できなくなり最終的にはサビが発生します。
『ガルバリウム鋼板』とは
鋼板メーカーは保護膜が長持ちする製品を研究し続け、その結果1972年にアメリカでガルバリウム鋼板が開発されました。
日本では1980年代に商品化され建築資材として広く使用されるようになったようです。
『ガルバリウム鋼板』とは鉄板にアルミと亜鉛の合金メッキを施した鉄板のことです。
亜鉛メッキ鋼板(トタン)や錫メッキ鋼板(ブリキ)よりメッキ層が高い防食性を持っているため保護膜が長持ちし、サビの発生を長期的に防ぐことができます。
そのガルバリウム鋼板の両面に塗装を施したものが『カラーガルバリウム鋼板』です。
私たちはお見積もりなどに『カラーGL』と記載しております。
カラーGLは色々なメーカーから製造販売されている製品です。
一般の方が良く間違えられるポイントなので少し補足を追加します。
カラーGLにサビを発生するまでのメカニズムは、まず表面の塗膜の劣化によるメッキ層の露出が起こり、メッキ層が溶け出してなくなるとサビが発生します。
つまり結果としては、塗装が全く同じ品質なら塗膜が持つ限りトタンでもブリキでもガルバリウム鋼板でもサビは発生しません。
塗装が劣化する前に定期的な再塗装をすることで、メッキ層まで劣化せず長持ちします。
ただ、カラーメッキ鋼板の切り口や傷などによってメッキ層や芯材が露出している場合は、メッキ層が溶け出してサビの発生を抑制しています。
日本では1980年代に商品化され建築資材として広く使用されるようになったようです。
『ガルバリウム鋼板』とは鉄板にアルミと亜鉛の合金メッキを施した鉄板のことです。
亜鉛メッキ鋼板(トタン)や錫メッキ鋼板(ブリキ)よりメッキ層が高い防食性を持っているため保護膜が長持ちし、サビの発生を長期的に防ぐことができます。
そのガルバリウム鋼板の両面に塗装を施したものが『カラーガルバリウム鋼板』です。
私たちはお見積もりなどに『カラーGL』と記載しております。
カラーGLは色々なメーカーから製造販売されている製品です。
一般の方が良く間違えられるポイントなので少し補足を追加します。
カラーGLにサビを発生するまでのメカニズムは、まず表面の塗膜の劣化によるメッキ層の露出が起こり、メッキ層が溶け出してなくなるとサビが発生します。
つまり結果としては、塗装が全く同じ品質なら塗膜が持つ限りトタンでもブリキでもガルバリウム鋼板でもサビは発生しません。
塗装が劣化する前に定期的な再塗装をすることで、メッキ層まで劣化せず長持ちします。
ただ、カラーメッキ鋼板の切り口や傷などによってメッキ層や芯材が露出している場合は、メッキ層が溶け出してサビの発生を抑制しています。
『エスジーエル鋼板』とは
『エスジーエル鋼板』はガルバリウム鋼板のメッキにマグネシウムを加えた製品で2013年に登場しました。
エスジーエル鋼板の両面に塗装を施したものが『カラーエスジーエル鋼板』で、私たちはお見積もりなどに『カラーSGL』と記載しております。
エスジーエル鋼板は高い防錆効果を持っており、メーカーの試験では「ガルバリウム鋼板より3倍超の耐食性を持っている」という試験結果が出ています。
植田板金店が在庫している板金材料のほとんどはエスジーエル鋼板を開発した日鉄鋼板製のニスクカラーSGLです。
エスジーエル鋼板の両面に塗装を施したものが『カラーエスジーエル鋼板』で、私たちはお見積もりなどに『カラーSGL』と記載しております。
エスジーエル鋼板は高い防錆効果を持っており、メーカーの試験では「ガルバリウム鋼板より3倍超の耐食性を持っている」という試験結果が出ています。
植田板金店が在庫している板金材料のほとんどはエスジーエル鋼板を開発した日鉄鋼板製のニスクカラーSGLです。
エスジーエル(SGL)鋼板とガルバリウム鋼板の違い
ガルバリウム鋼板がエスジーエル鋼板に進化したことで付与された特徴を紹介します。
・ガルバリウム鋼板をベースにマグネシウムを配合している
・耐食性が3倍になった
・切断面や端部にサビが生じにくくなった
・穴あき保証が10年→25年になった
製品の質はすべての面で向上しているので、長期間使用したい場合はエスジーエル鋼板を選ぶのが賢明な選択と言えます。
・ガルバリウム鋼板をベースにマグネシウムを配合している
・耐食性が3倍になった
・切断面や端部にサビが生じにくくなった
・穴あき保証が10年→25年になった
製品の質はすべての面で向上しているので、長期間使用したい場合はエスジーエル鋼板を選ぶのが賢明な選択と言えます。
エスジーエル(SGL)鋼板を使用するメリット
エスジーエル鋼板を使用するメリットについて解説します。
・高い耐久性を誇る
・耐食性が優れている
・軽量である
エスジーエル鋼板が持つこれらのメリットについて一つずつ解説していきます。
・高い耐久性を誇る
・耐食性が優れている
・軽量である
エスジーエル鋼板が持つこれらのメリットについて一つずつ解説していきます。
高い耐久性を誇る
エスジーエル鋼板は高い耐久性を誇り、長い期間使用できます。
メンテナンスサイクルが長くなり修理の頻度を減らせるので、結果的に費用を抑えることができます。
さらに万が一塗膜が劣化しても、メーカーによる塗膜保証や変退色保証が15年ついているので安心です。
メンテナンスサイクルが長くなり修理の頻度を減らせるので、結果的に費用を抑えることができます。
さらに万が一塗膜が劣化しても、メーカーによる塗膜保証や変退色保証が15年ついているので安心です。
耐食性が優れている
エスジーエル鋼板は耐食性に優れています。
耐食性とは「鋼板がどれだけ腐食しにくいか」という性質のことです。
腐食とは、鋼板が酸素や水などと反応して起こる劣化のことです。
腐食を防ぐためにエスジーエル鋼板は従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えて、耐食性を高めています。
マグネシウムの働きにより表面のメッキ層が強化されており、従来のガルバリウムの3倍超の耐食性を誇ります。
耐食性とは「鋼板がどれだけ腐食しにくいか」という性質のことです。
腐食とは、鋼板が酸素や水などと反応して起こる劣化のことです。
腐食を防ぐためにエスジーエル鋼板は従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えて、耐食性を高めています。
マグネシウムの働きにより表面のメッキ層が強化されており、従来のガルバリウムの3倍超の耐食性を誇ります。
軽量である
エスジーエル鋼板は瓦屋根と比較すると約1/10、スレート屋根と比較すると約1/5の重量しかないため、驚くほど軽量です。
屋根が軽量だと住宅への荷重負担がかかりにくくなるので、耐震性が高くなります。
特に既存の外壁や屋根の上に新しい建材を貼る「重ね張り(カバー工法)」を行う場合は、エスジーエル鋼板のような軽量な建材が必要です。
屋根が軽量だと住宅への荷重負担がかかりにくくなるので、耐震性が高くなります。
特に既存の外壁や屋根の上に新しい建材を貼る「重ね張り(カバー工法)」を行う場合は、エスジーエル鋼板のような軽量な建材が必要です。
エスジーエル(SGL)鋼板を使用するデメリット
エスジーエル鋼板を使用するデメリットもあります。
・通常のガルバリウム鋼板より価格が高い
・新しい素材のため、長期間使用された実績がない
エスジーエル鋼板を使用するデメリットについて、一つずつ詳しく解説していきます。
・通常のガルバリウム鋼板より価格が高い
・新しい素材のため、長期間使用された実績がない
エスジーエル鋼板を使用するデメリットについて、一つずつ詳しく解説していきます。
通常のガルバリウム鋼板より価格が高い
エスジーエル鋼板は、通常のガルバリウム鋼板と比較すると価格が高いです。
名称のSGLのGLはガルバリウム鋼板のことを指し、Sはスーパーという意味です。
製品の質や耐久性の高さもスーパーですが、価格もスーパーになっています。
ただし、価格に合わせて製品の質も高まるので耐用年数が長くなり、次の修理までの期間が長くなるため、結果的に費用を抑えることが可能です。
名称のSGLのGLはガルバリウム鋼板のことを指し、Sはスーパーという意味です。
製品の質や耐久性の高さもスーパーですが、価格もスーパーになっています。
ただし、価格に合わせて製品の質も高まるので耐用年数が長くなり、次の修理までの期間が長くなるため、結果的に費用を抑えることが可能です。
新しい素材のため、長期間使用された実績がない
エスジーエル鋼板が初めて販売されたのは2013年です。
一方、本記事を作成している2024年時点で11年しか経過していません。
そのため、実際に長期間使用された実績がまだありません。
長期間使用したときに実際どのような劣化症状が出てくるか、まだまだ事例が少ないのが現状です。
ただしメーカーの塗膜保証は15年、穴あき保証は25年を付けていますので、万が一の時でも安心です。
一方、本記事を作成している2024年時点で11年しか経過していません。
そのため、実際に長期間使用された実績がまだありません。
長期間使用したときに実際どのような劣化症状が出てくるか、まだまだ事例が少ないのが現状です。
ただしメーカーの塗膜保証は15年、穴あき保証は25年を付けていますので、万が一の時でも安心です。
エスジーエル(SGL)鋼板とガルバリウム鋼板はどっちがおすすめ?
エスジーエル鋼板とガルバリウム鋼板はそれぞれに異なる特徴があるので、目的に応じて使用する製品を決めましょう。
以下の考えをお持ちの方はエスジーエル鋼板がおすすめです。
・メンテナンス回数を抑えたい方
・美観を重視する方
・海岸地域などの腐食が進行しやすい地域に住んでいる方
以下の考えをお持ちの方はガルバリウム鋼板がおすすめです。
・初期費用を抑えたい方
・新しい製品に抵抗がある方
・メンテナンスサイクルを短くしてて、屋根や外壁の雰囲気を変えたい方
どちらが良いか迷った方はお気軽にお問い合わせください。
以下の考えをお持ちの方はエスジーエル鋼板がおすすめです。
・メンテナンス回数を抑えたい方
・美観を重視する方
・海岸地域などの腐食が進行しやすい地域に住んでいる方
以下の考えをお持ちの方はガルバリウム鋼板がおすすめです。
・初期費用を抑えたい方
・新しい製品に抵抗がある方
・メンテナンスサイクルを短くしてて、屋根や外壁の雰囲気を変えたい方
どちらが良いか迷った方はお気軽にお問い合わせください。
エスジーエル(SGL)鋼板・ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法
エスジーエル鋼板・ガルバリム鋼板を使用したときのメンテナンス方法について紹介します。
・定期的な清掃
・塗り替え
これらのメンテナンスを行いましょう。
・定期的な清掃
・塗り替え
これらのメンテナンスを行いましょう。
定期的な清掃
定期的に汚れが付着していないかチェックしましょう。
汚れが付着していたら、基本的には水洗いで汚れを落としてください。
それでも取れない汚れは、中性洗剤を1~2%に希釈してやわらかい布やスポンジを使用して落としてください。
定期的に清掃することで長期間使用可能になります。
汚れが付着していたら、基本的には水洗いで汚れを落としてください。
それでも取れない汚れは、中性洗剤を1~2%に希釈してやわらかい布やスポンジを使用して落としてください。
定期的に清掃することで長期間使用可能になります。
塗り替え
10~15年を目途に、外壁の塗膜にチョーキング現象が見られるようになります。
チョーキングとは、経年劣化により塗膜が粉状になり、外壁の表面に現れる現象のことです。
外壁を触って白い粉が多く手に付くようなら、塗料が持っている防水機能が低下している可能性が高いです。
放置すると外壁の劣化進行に繋がるため、早急に塗装を業者に依頼してメンテナンスを行いましょう。
チョーキングとは、経年劣化により塗膜が粉状になり、外壁の表面に現れる現象のことです。
外壁を触って白い粉が多く手に付くようなら、塗料が持っている防水機能が低下している可能性が高いです。
放置すると外壁の劣化進行に繋がるため、早急に塗装を業者に依頼してメンテナンスを行いましょう。
植田板金店ではエスジーエル(SGL)鋼板とガルバリウム鋼板どちらも対応可能
本記事ではエスジーエル鋼板とガルバリウム鋼板の特徴について解説してきました。
エスジーエル鋼板は耐久性や耐食性に優れている、新しい建材です。
ガルバリウム鋼板は既に広く使われており、価格もお手頃で使いやすい建築材料です。
植田板金店ではお客様の要望に合った鋼板を使用した施工を提案させていただきます。
エスジーエル鋼板・ガルバリウム鋼板の使用を検討している方はぜひご相談ください。
エスジーエル鋼板は耐久性や耐食性に優れている、新しい建材です。
ガルバリウム鋼板は既に広く使われており、価格もお手頃で使いやすい建築材料です。
植田板金店ではお客様の要望に合った鋼板を使用した施工を提案させていただきます。
エスジーエル鋼板・ガルバリウム鋼板の使用を検討している方はぜひご相談ください。