塩害のダメージを防ぐには？ガルバリウム鋼板などおすすめ素材も紹介
ガルバリウム鋼板など、リフォームの屋根材を検討している方もいらっしゃるでしょう。
定期的な点検・メンテナンスを行えば、塩害を受けやすい地域でも被害を抑えることは可能です。
さらに安心して暮らしたい方は、塩害に強い素材へのリフォームがおすすめです。
本記事では、塩害の被害を抑えるメンテナンス方法や、ガルバリウム鋼板などおすすめの素材を紹介します。
塩害対策にお役立てください。
塩分には金属の酸化を促進する働きがあります。
建ててから日が浅い住宅でもサビが発生したり、塗装が剥げたりする場合は塩害の可能性があります。
住宅はさまざまな場所に金属が使われており、金属はすべてサビていくのが塩害の恐ろしさです。
一見関係がないように感じるコンクリートや窯業系サイディングにも影響を及ぼします。
サビが進行すると穴があき雨漏りにつながる可能性もあるため注意しましょう。
一般的に海岸線から200～500ｍ以内を「重塩害地域」、2km以内を「塩害地域」と呼びます。
しかし、地域ごとに重塩害地域と塩害地域の距離は異なります。
また「5km以上離れていても被害が出た」「台風では10km以上飛来する」といった報告もあるため、海から離れていれば安心というわけではありません。
風向きや風の強さなどの影響を受け、思わぬ場所で被害をもたらす可能性があります。
・付着した塩分を洗い流す
・屋根、外壁塗装を前倒しで行う
・屋根のリフォームを行う
具体的な方法を紹介します。
・ガルバリウム鋼板
・ステンレス
・SGL鋼板
・樹脂サイディング
それぞれの特徴を紹介します。
築7年の太陽光がたくさん載っている板金屋根です。
屋根面積は約101.3平方メートルの切妻で屋根勾配は3寸です。
新築時に屋根材選定をしたため、屋根形状まで当社で決めさせていただきました。
もともと太陽光を10kw載せる予定で建てられたので、効率よく発電しやすい南面に年間を通して太陽光が当たりやすい3寸屋根にしました。
海側は東面なので、台風の東からくる潮風を直接受けてしまいます。
現在の屋根素材は昔のブリキ(錫メッキ鋼板)やトタン(亜鉛メッキ鋼板)から、ガルバリウム鋼板やSGL鋼板が主流になりました。
これらの屋根素材でも昔から比べるとかなり長持ちするようにはなりましたが、塗装が劣化し、メッキ層が浸食されると芯材の鉄に錆が発生します。
そのためＵ様邸ではカラーステンレス屋根材を選択しました。
塩害地域以外ではあまり使われることはありませんが、海側の住宅には塩害に強い材料で仕上げた方が当然長持ちします。
その上に取付けてある太陽光パネルの枠材はアルミ製で、屋根への固定金具もアルミ製のため、もらいサビを起こすことなく長期的にメンテナンスの必要がない屋根に仕上がりました。
・金属製の塀や囲いなど
・玄関ドア、雨戸やシャッター
・鉄筋コンクリート
家の周りを囲う金属製の塀や柵、金属製の玄関ドア、雨戸、シャッターは、海風や潮風にさらされ、サビが発生しやすい場所です。
雨戸やシャッターを収納すると、戸袋やシャッターボックスのなかにも塩分が持ち込まれます。
そのため、こまめに開け閉めする場所では、本体よりも収納する戸袋やシャッターボックスの方が傷みやすくなるため注意しましょう。
また鉄筋コンクリートの内部にある鉄筋にまで水分が到達すると、サビが発生します。
サビは鉄の体積を増やすため、内部からコンクリートが破壊され、最悪の場合は建物の崩落につながります。
塩分を含んだ水分の方がサビは発生しやすいため、塩害地域では特に注意が必要です。
住宅の基礎部分など、コンクリートが使われている場所はこまめに様子を確認しましょう。
特に屋根などの高い場所は自分で確認するのが難しいため、プロに点検を依頼すると安心できます。
また、ガルバリウム鋼板といった塩害に強い素材でリフォームする方法も有効です。
家の状態に合わせた対策を考えたい方は、屋根やさん（運営：植田板金店）にご相談ください。
豊富な施工経験から、ご自宅に合わせた修復やリフォームをご提案します。
見積もりは無料ですので、まずは気軽にご連絡ください。