定期的な屋根調査が必要な理由とは？調査の種類やタイミングを解説
屋根調査という言葉を聞いたことはあっても、重要性を理解している方は少ないのではないでしょうか。
本記事では定期的な屋根調査が大切な理由や調査の内容、調査を行うべきタイミングを解説します。
屋根の修理やリフォーム工事を検討している方にとって特に参考になる内容です。
ぜひ参考にしてください。
屋根の状態を把握して正確な見積もりを算出するためには、屋根調査は欠かせません。
修理が必要な場所だけでなく、屋根の寸法なども詳しく計測します。
調査の段階で細かな点まで把握できていれば、後から予期せぬ費用が発生する可能性は低くなります。
立地や日当たりまで確認することで、環境に適した塗料の提案も可能です。
満足度の高いメンテナンスを行うためにも、事前に屋根調査を行うのがおすすめです。
また定期的に屋根調査を行えば、トラブルを未然に防ぐこともできます。
屋根工事を行う際の屋根調査には、以下のような種類があります。
・目視調査
・ドローンを使った調査
また「雨漏りが発生した場合に行う屋根調査」は以下の4つが挙げられます。
・目視調査
・散水調査
・発光液調査
・サーモグラフィー調査
目視による調査は無料の場合が多いです。
それ以外の調査は費用が異なるため、いくらかかるか知りたい方は業者に確認しましょう。
各調査の内容を紹介します。
屋根の状態を目視で調査する方法です。
屋根工事での屋根調査を行うときはもちろん、雨漏り修理を行う場合でも目視調査が行われます。
ほかの調査方法と組み合わせて行う場合もあります。
屋根の形状や勾配によっては直接登って確認するのが難しいため、足場を組む場合もあります。
調査費用に足場代が含まれるため、その分費用が高くなる点に注意しましょう。
業者によってはドローンを使った目視調査を行っています。
こちらは「屋根工事を行う際に実施する屋根調査」です。
直接登るのが難しい場所でもドローンを使えば足場を組む必要がなく、調査費用を抑えられる可能性があります。
動画撮影も可能であれば、リアルタイムで屋根の様子をモニターで確認することも可能です。
ただしドローンでは屋根内部の調査や雨漏り点検などはできません。
建物の立地によってドローンが飛行できないケースもあります。
ドローンの操作には資格が必要なので、資格所持者が在籍しているか業者かどうかも確認しましょう。
雨漏りが発生していると思われる場所に、ホースなどで水をかける方法です。
散水調査は「雨漏りが発生した場合」に行われる屋根調査です。
屋根の形状などによっては結果が出るまでに時間がかかる場合もあります。
調査に使う水道代も依頼主の負担になります。
調査費用の外にも水道代がかかる点に注意しましょう。
発光液調査は雨漏りが発生したときに行う屋根調査です。
発光液を混ぜた液体を、雨漏りの原因だと思われる場所に流す方法です。
紫外線ライトで照らすと液体が発光し、雨水の浸入経路を推測できます。
複数箇所から雨漏りが発生している場合に有効な方法です。
発光液は目に見えず、数日で効果がなくなります。
サーモグラフィー調査とは名前のとおり赤外線カメラを使った調査で、雨漏りが発生したときに行われる屋根調査です。
雨水が染みこんでいる場所とそうでない場所は温度差が発生するため、赤外線カメラを使って雨漏りの原因を特定します。
現場の状況によってはサーモグラフィー調査ができないため、事前に業者に確認してもらいましょう。
調査をする業者の知識によって精度が異なる点にも注意が必要です。
実際に屋根調査を行った様子を、写真付きで紹介します。
調査ではこの写真のようにサーモグラフィーカメラを使い、どこからの雨漏りなのかを探します。
雨漏りしている可能性がある場所に水をかける散水検査も実施しました。
1番良いのは、雨が降っているときに部屋内からサーモグラフィーカメラで確認することです。
ドローンを使った屋根調査も可能です。
ドローンの制度が厳しくなっておりますが、植田板金店はドローンの包括申請などを丁寧に行っていますのでご安心ください。
実際に屋根のリフォームを行った方のビフォーアフター写真です。
なかなか自宅の屋根を上から見る機会はないため、ご好評をいただいています。
ドローンで撮影した写真はすべてお客様に差し上げています。
屋根調査で正確な情報を得るためには、依頼主側の準備も大切です。
必要になりそうな情報を集めておくと、作業がより丁寧に進められます。
次のような情報があるか確認しておきましょう。
・屋根材の種類
・築年数、工事経験
・雨漏りなどのトラブル
・図面
屋根材には複数の種類があり、素材によって調査内容や調査の注意点が変わってきます。
築年数や工事経験の有無でも、劣化状態の判断が変わってくる可能性もあります。
できる限り正確に把握し、業者に伝えましょう。
現在どのようなトラブルが発生しているかも、詳細を伝えると調査の内容が具体的になり、見積もりも正確になります。
また、図面があると家の情報を細かなところまで把握できます。
手元に家の図面があれば業者に共有すると良いでしょう。
一般的な調査の手順を紹介します。
・劣化状況の確認
・測量
・立地の確認
調査終了後、結果の説明があります。
その際、気になる点や疑問点、要望があれば伝えましょう。
また写真や動画のデータを共有してもらうと、依頼主も正確に状況を把握できます。
屋根の劣化状況を正確に把握するのは大切です。
室内や天井裏を点検し、雨漏りなどのトラブルが発生していないかをチェックします。
疑わしい部分をみつけたら、その部分の屋根材を剥がすなどして内部をさらに詳しく見ていきます。
屋根の修復やリフォームを計画している場合は、屋根材が破損していないか、反りや割れが発生していないかといった観点からのチェックも必要です。
劣化状況やトラブルの確認に加え、屋根の測量も行います。
正確に見積もりを出すためには、屋根の面積を正確に把握しておく必要があるからです。
修理する場所・しない場所がどこからどこまでなのか、正確に測っておきます。
直接費用に関わるポイントなので、依頼主も把握しておくと安心です。
測量方法には、図面をもとに専用の物差しで建物を計測する方法と、図面なしでスケールなどを用いて建物の面積を出す方法とがあります。
図面があっても実際と異なっていたり記載されていない部分があったりするため、図面と照らし合わせながら確認していきます。
日当たりの良さや海からの距離など、建物に影響する要因の確認も行います。
実際に工事を行う際は、スムーズに行えるかどうかの周辺調査も行います。
具体的には、道路の広さ・駐車スペース・近隣住宅との距離などです。
事前に周辺環境を把握しておくことで、資材の運搬や足場の設置がスムーズになります。
屋根調査を業者に依頼すると費用がかかるため、自分で屋根を調査しようと考える方もいます。
しかし屋根の状態を把握せず上に乗ると、屋根材を破損させてしまうリスクがあります。
屋根の不具合は素人では判断が難しく、見過ごしてしまうかもしれません。
高所に慣れていない素人が屋根に登ると、落下してケガをする可能性があり危険です。
屋根調査は専門知識のある業者に依頼しましょう。
屋根の点検や調査を実施するタイミングは5～10年が目安です。
しかし環境によって劣化の進み具合は異なるため、できるだけ短いスパンで点検をするのが理想です。
定期的に調査・点検を行うと雨漏りや屋根の破損、屋根材の劣化といったリスクを防げます。
台風や地震といった自然災害が発生したあとも調査・点検のタイミングです。
屋根調査を依頼する業者は、以下のようなポイントに注意して選びましょう。
・急に訪問してきた業者は避ける
・資格所持者が在籍しているか確認する
「屋根の点検を無料でする」と急に訪問してくる業者は、悪徳商法の可能性が高いです。
修理が必要だと嘘をついたり偽の情報を見せたりして不安を煽り、契約させようとします。
故意に屋根を破損させる業者も報告されています。
高額な修理費用を請求される可能性があるため、自分で選んだ業者以外には点検・修理は依頼しない方が無難です。
また資格所持者が在籍しているかどうかは、優良な業者を見極めるポイントのひとつです。
国家資格を保有している社員がいるかどうか、業者のホームページなどで確認しましょう。
屋根調査を行うと、自宅の屋根がどのような状態なのかを把握でき、必要な修理を判断できます。
早い段階で不具合に気づければ、修理費用を抑えられる可能性もあります。
雨漏りや屋根の破損といったリスクも防げるため、安心して生活できるでしょう。
定期的に調査・点検を行うのがおすすめです。
植田板金は見積もりが無料です。
屋根の状態が心配な方、屋根調査を検討している方は気軽に
ご相談ください。
