ステンレス鋼板を使った屋根のメリットとは?メンテナンス方法も解説
耐用年数が長い屋根材として名前が挙がりやすいのが「ステンレス鋼板」です。
国内での普及率は高くないため、どのような素材なのか知らない方も多いでしょう。
本記事ではステンレス鋼板の特徴や、屋根材として使用するメリット・デメリットなどを紹介します。
住宅の屋根にステンレス鋼板を使おうか、迷っている方に参考になる内容です。
ぜひ最後までご覧ください。
国内での普及率は高くないため、どのような素材なのか知らない方も多いでしょう。
本記事ではステンレス鋼板の特徴や、屋根材として使用するメリット・デメリットなどを紹介します。
住宅の屋根にステンレス鋼板を使おうか、迷っている方に参考になる内容です。
ぜひ最後までご覧ください。
ステンレス鋼板とは
ステンレスは鉄を主成分とし、クロムやニッケルを含んだ合金です。
サビにくいのが特徴で、キッチンのシンクなどの水回り、道路標識、ハサミなどの文房具、ビス・金具・屋根材といった建材など、幅広い分野で採用されています。
ステンレス鋼板には200種類以上の種類があり、「SUS(Stainless Used Steel)」という材料記号を用いて区別しています。
屋根材に使用されるステンレスの多くは、ステンレス鋼板の表面にシリコンポリエステル樹脂系塗料を塗装・焼き付けした「カラーステンレス」です。
シリコンポリエステル樹脂系塗料の重ね塗りや複数回の焼き付け処理をしているため、耐候性・耐食性が高いのが特徴です。
ただし加工が難しいため国内でのシェアはそれほど多くありません。
サビにくいのが特徴で、キッチンのシンクなどの水回り、道路標識、ハサミなどの文房具、ビス・金具・屋根材といった建材など、幅広い分野で採用されています。
ステンレス鋼板には200種類以上の種類があり、「SUS(Stainless Used Steel)」という材料記号を用いて区別しています。
屋根材に使用されるステンレスの多くは、ステンレス鋼板の表面にシリコンポリエステル樹脂系塗料を塗装・焼き付けした「カラーステンレス」です。
シリコンポリエステル樹脂系塗料の重ね塗りや複数回の焼き付け処理をしているため、耐候性・耐食性が高いのが特徴です。
ただし加工が難しいため国内でのシェアはそれほど多くありません。
ステンレス鋼板を使った屋根のメリット
ステンレス鋼板を使った屋根には以下のようなメリットがあります。
・軽い
・耐用年数が長い
・防錆性、耐腐食性が高い
それぞれ詳しく解説します。
・軽い
・耐用年数が長い
・防錆性、耐腐食性が高い
それぞれ詳しく解説します。
軽い
ステンレス鋼板のメリットは、ガルバリウム鋼板や瓦などの屋根材と比べると軽いことです。
屋根材が軽ければ日常的に家屋にかかる負担が軽減されます。
屋根が重いと重心が高くなり地震が起きた際に揺れが大きくなるため、建物への負担も大きくなってしまいます。
屋根材が軽ければ、地震が起きた際に家屋が倒壊するリスクも軽減されるのです。
屋根材が軽ければ日常的に家屋にかかる負担が軽減されます。
屋根が重いと重心が高くなり地震が起きた際に揺れが大きくなるため、建物への負担も大きくなってしまいます。
屋根材が軽ければ、地震が起きた際に家屋が倒壊するリスクも軽減されるのです。
耐用年数が長い
ステンレス鋼板の耐用年数は50年で、他の屋根材に比べると長いのがメリットです。
同じ金属屋根で人気の高いガルバリウム鋼板は耐用年数が20~35年で、ステンレス鋼板の方が長持ちします。
またメンテナンスの手間もかからないため、ランニングコストを抑えられます。
同じ金属屋根で人気の高いガルバリウム鋼板は耐用年数が20~35年で、ステンレス鋼板の方が長持ちします。
またメンテナンスの手間もかからないため、ランニングコストを抑えられます。
防錆性・耐腐食性が高い
ステンレスは他の金属と比べてサビにくい素材です。
一般的な金属屋根は雨や潮風にさらされると酸化し、劣化が進んでしまいます。
ステンレスは含まれているクロムが先に酸化し、表面に薄い被膜を形成することで、内部の鉄が酸化するスピードを抑えてくれるためサビにくくなります。
海に近い土地は塩害で金属がサビやすいため、ステンレス屋根がおすすめです。
一般的な金属屋根は雨や潮風にさらされると酸化し、劣化が進んでしまいます。
ステンレスは含まれているクロムが先に酸化し、表面に薄い被膜を形成することで、内部の鉄が酸化するスピードを抑えてくれるためサビにくくなります。
海に近い土地は塩害で金属がサビやすいため、ステンレス屋根がおすすめです。
ステンレス鋼板を使った屋根のデメリット
ステンレス鋼板を使った屋根には、以下のようなデメリットもあります。
・傷がつきやすい
・初期費用が高い
・遮音性、断熱性が低い
環境や条件によって、デメリットが問題にならない場合もあります。
ご自宅に当てはまるかどうか確認しましょう。
・傷がつきやすい
・初期費用が高い
・遮音性、断熱性が低い
環境や条件によって、デメリットが問題にならない場合もあります。
ご自宅に当てはまるかどうか確認しましょう。
傷がつきやすい
ステンレス鋼板は薄くて軽い分、外部からの衝撃で傷がつきやすい素材です。
風で飛んできた石や枝などが当たると傷になりやすく、傷を放置するとサビの原因になります。
台風や強風のあとは、飛来物で屋根に傷がついていないかチェックしましょう。
雹が原因で傷がつくケースもあります。
風で飛んできた石や枝などが当たると傷になりやすく、傷を放置するとサビの原因になります。
台風や強風のあとは、飛来物で屋根に傷がついていないかチェックしましょう。
雹が原因で傷がつくケースもあります。
初期費用が高い
他の屋根材と比べるとステンレス鋼板は価格が高い素材です。
加工や施工が難しいため施工費用も高くなります。
ランニングコストは抑えられる傾向にありますが、初期費用が高くなる点に注意しましょう。
製品の価格はグレードによって異なります。
使用する面積や工法によって費用は異なるため、正確な費用を知りたい方は業者に見積もりをとりましょう。
ただしステンレス鋼板を使った屋根に対応していない業者もいます。
事前に対応している業者かどうかを確認してください。
加工や施工が難しいため施工費用も高くなります。
ランニングコストは抑えられる傾向にありますが、初期費用が高くなる点に注意しましょう。
製品の価格はグレードによって異なります。
使用する面積や工法によって費用は異なるため、正確な費用を知りたい方は業者に見積もりをとりましょう。
ただしステンレス鋼板を使った屋根に対応していない業者もいます。
事前に対応している業者かどうかを確認してください。
遮音性・断熱性が低い
ステンレス鋼板を使った屋根は遮音性・断熱性の低さにも注意が必要です。
遮音性が低いと大雨や雹が降ると屋内に音が響きます。
大雨の日は、雨音が響いて会話ができないケースもあるほどです。
屋根材の下に防音シートを設置する方法がありますが、その分初期費用が高くなります。
また金属製の屋根は夏場に高温となりやすいため、室温も上昇して暑さを感じやすくなります。
遮音性や断熱性を高めたステンレス鋼板もあるため検討してください。
遮音性が低いと大雨や雹が降ると屋内に音が響きます。
大雨の日は、雨音が響いて会話ができないケースもあるほどです。
屋根材の下に防音シートを設置する方法がありますが、その分初期費用が高くなります。
また金属製の屋根は夏場に高温となりやすいため、室温も上昇して暑さを感じやすくなります。
遮音性や断熱性を高めたステンレス鋼板もあるため検討してください。
ステンレス鋼板を屋根に使用する場合に発生する費用項目
ステンレス鋼板は耐用年数が長いメリットがある反面、初期費用が高いデメリットがあります。
屋根材そのものの価格以外に次のような費用がかかります。
・断熱材
・遮熱材
・防音材
ステンレス鋼板のデメリットである防音性・断熱性の低さを補うためのものです。
断熱性を上げるためには屋根裏に断熱ボードを敷いたり、断熱材を吹き付けたりする方法があります。
断熱材によって特徴や価格が異なり、屋根の形状によって最適なものも変わってきます。
防音性を上げるには屋根の下地に防音シートを敷いたり、制振材を裏打ちしたりする方法が一般的です。
断熱材を敷くことで雨音が軽減されるケースもあります。
どのような素材を使い、どのような方法を選ぶかは条件によって答えが変わります。
業者に相談して最適な方法を提案してもらいましょう。
屋根材そのものの価格以外に次のような費用がかかります。
・断熱材
・遮熱材
・防音材
ステンレス鋼板のデメリットである防音性・断熱性の低さを補うためのものです。
断熱性を上げるためには屋根裏に断熱ボードを敷いたり、断熱材を吹き付けたりする方法があります。
断熱材によって特徴や価格が異なり、屋根の形状によって最適なものも変わってきます。
防音性を上げるには屋根の下地に防音シートを敷いたり、制振材を裏打ちしたりする方法が一般的です。
断熱材を敷くことで雨音が軽減されるケースもあります。
どのような素材を使い、どのような方法を選ぶかは条件によって答えが変わります。
業者に相談して最適な方法を提案してもらいましょう。
ステンレス鋼板屋根のメンテナンス
ステンレス鋼板はメンテナンスフリーともいわれますが、完全にメンテナンスが不要なわけではありません。
屋根は紫外線や雨風にさらされるため、過酷な環境にあります。
ステンレス鋼板屋根も、経年劣化により塗装は徐々に色あせていきます。
性能的に大きな問題はありませんが、見た目が気になる場合は塗装工事を行うとよいでしょう。
ステンレス鋼板の塗装には丁寧な下処理が必要です。
塗装を依頼する場合は、ステンレス鋼板に詳しい業者を選びましょう。
屋根はなかなか状態を確認できないため、不具合が起きていても気づきにくい場所です。
不具合を放置すると、修復のために大きな工事が必要になります。
特にステンレス鋼板は傷がつきやすく、そこからサビが発生する可能性があります。
早期に発見すれば費用も抑えられるため定期的な点検がおすすめです。
またステンレス鋼板の耐用年数は長くても、下地に敷かれた防水紙が傷めば雨漏りにつながる可能性もあります。
壁や天井に染みをみつけたら早めに業者に相談しましょう。
屋根は紫外線や雨風にさらされるため、過酷な環境にあります。
ステンレス鋼板屋根も、経年劣化により塗装は徐々に色あせていきます。
性能的に大きな問題はありませんが、見た目が気になる場合は塗装工事を行うとよいでしょう。
ステンレス鋼板の塗装には丁寧な下処理が必要です。
塗装を依頼する場合は、ステンレス鋼板に詳しい業者を選びましょう。
屋根はなかなか状態を確認できないため、不具合が起きていても気づきにくい場所です。
不具合を放置すると、修復のために大きな工事が必要になります。
特にステンレス鋼板は傷がつきやすく、そこからサビが発生する可能性があります。
早期に発見すれば費用も抑えられるため定期的な点検がおすすめです。
またステンレス鋼板の耐用年数は長くても、下地に敷かれた防水紙が傷めば雨漏りにつながる可能性もあります。
壁や天井に染みをみつけたら早めに業者に相談しましょう。
住宅で使用されるステンレスの種類
植田板金店では外部に露出するビス、いわゆる化粧ビスはすべてステンレス製のビスを使用しています。
ビスに使用されるステンレスは鉄の含有量の多いステンレスで作られています。
記号で言うとSUS410などです。
鉄の含有量が多いと強度が得られたり、磁性があるのでビスとして使用したりするには向いています。
難点はスプーンやフォークなどに使われているSUS304よりサビが発生しやすいところです。
一般的に一番サビが発生しにくいSUS304製のビスを打つとビスの首がねじ切れたり、十字部分がなめたりしやすく強度が足りません。
ステンレス釘などではSUS304が一般的です。
その次に多く使うものは軒といの金具です。
今ではポリカーボネイト製の金具が一般的ですが、ポリカーボネイトの金具を製作するには金型が必要なため、特殊な小ロット製造の金具はステンレス製のものが多くなります。
それ以外にも「ポリカ製金具より強度が落ちてもステンレス製金具の見た目の方がいい」と言われる方もおられます。
ちなみにポリカ製金具は「高強度金具」に位置付けられ、取り付け間隔は1m以下でステンレス製より安価です。
ステンレス製金具やメッキ製の金具を取り付ける際の間隔は60cm以下で、ステンレス製金具はポリカ製金具の倍近い価格です。
ステンレス鋼板とガルバリウム鋼板の違い
ステンレス鋼板とガルバリウム鋼板は同じ金属屋根です。
屋根材として比較されるケースが多いため、どのような違いがあるかみていきましょう。
ガルバリウム鋼板は加工がしやすくカラーバリエーションも豊富です。
近年では屋根材に採用している住宅が増えました。
耐用年数で比較するとステンレス鋼板は50年、ガルバリウム鋼板は20~35年とステンレス鋼板に軍配が上がります。
初期費用はステンレス鋼板の方が高くなりますが、ランニングコストが抑えられるという強みがあります。
サビに強いのもステンレス鋼板です。
海沿いなど塩害が心配な地域や耐震性を高めたい場合は、ステンレス鋼板がおすすめです。
一方で葺き替えやカバー工法でのリフォームの場合、30年以内に建て替えを検討しているのであればガルバリウム鋼板の方が向いています。
条件によって向いている屋根材が異なるため、業者に相談して判断するとよいでしょう。
屋根材として比較されるケースが多いため、どのような違いがあるかみていきましょう。
ガルバリウム鋼板は加工がしやすくカラーバリエーションも豊富です。
近年では屋根材に採用している住宅が増えました。
耐用年数で比較するとステンレス鋼板は50年、ガルバリウム鋼板は20~35年とステンレス鋼板に軍配が上がります。
初期費用はステンレス鋼板の方が高くなりますが、ランニングコストが抑えられるという強みがあります。
サビに強いのもステンレス鋼板です。
海沿いなど塩害が心配な地域や耐震性を高めたい場合は、ステンレス鋼板がおすすめです。
一方で葺き替えやカバー工法でのリフォームの場合、30年以内に建て替えを検討しているのであればガルバリウム鋼板の方が向いています。
条件によって向いている屋根材が異なるため、業者に相談して判断するとよいでしょう。
定期的な点検でステンレス鋼板の屋根を長持ちさせよう
ステンレス鋼板は耐用年数の長さが魅力です。
サビにくい素材ですが、傷がつくとそこからサビが発生してしまいます。
定期的に業者へ点検を依頼して、屋根の状態を把握しておくと安心です。
修理は早い段階で行う方が費用を抑えられます。
なお住宅の環境によって、ステンレス鋼板の屋根が向いているかどうかは変わってきます。
ステンレス鋼板が合っているかどうかは、業者に相談して決めるとよいでしょう。
塗装やさん(運営:植田板金店)は見積もりが無料です。
ステンレス鋼板を使った屋根の施工・修理を考えている方はお気軽にお問い合わせください。
サビにくい素材ですが、傷がつくとそこからサビが発生してしまいます。
定期的に業者へ点検を依頼して、屋根の状態を把握しておくと安心です。
修理は早い段階で行う方が費用を抑えられます。
なお住宅の環境によって、ステンレス鋼板の屋根が向いているかどうかは変わってきます。
ステンレス鋼板が合っているかどうかは、業者に相談して決めるとよいでしょう。
塗装やさん(運営:植田板金店)は見積もりが無料です。
ステンレス鋼板を使った屋根の施工・修理を考えている方はお気軽にお問い合わせください。