といの無料調査を行いました

といの詰まりによる雨だれでお問い合わせをいただき、とい調査にお伺いしました。

とい調査おこない、お客様に現状報告をさせていただきました。

①玄関といの集水器割れ
　軒といへの固定部分が割れているため、たてといが劣化したら集水器が落ちてくる可能性があります。

②屋根の上に這わしてあるたてとい(はいとい)の固定針金の劣化による固定不良
　はいといの固定ができていないため、強風などで破損して飛散する場合もあります。

③集水器の詰まりによる軒といの水たまり
　雨が降っても排水できないため、大雨が降ったら軒といから滝のように雨水が落ちてきます。
　最悪の場合軒とい金具が重量に負けて曲り、軒といが湾曲したり破損したりします。

ちなみに放っておくと下の写真のようになる可能性があります。

といの無料調査で発見した瓦屋根の流れ谷問題

といの詰まり調査のときに屋根に上がらせていただいたので、瓦の割れなども調査していたら流れ谷にサビが多く発生しているのを発見しました。

瓦屋根にするとメンテナンスフリーだと思われている方が多いかもしれませんが、流れ谷は銅板やカラー鋼板のものが一般的なため、築年数が20～30年経っていると傷んでいる場合が多いのです。
ましてや大屋根だけに流れ谷があるとお客様では確認のしようがなく、穴があき雨漏りが起こってから気付かれる方もいらっしゃいます。

ある意味、流れ谷に穴があいてすぐ雨漏れしてくれた方が良いかもしれません。
なぜかというと、気付かぬ間に長期間雨漏りが起こっていて屋根の木下地が水を吸って傷んでいた場合は、屋根を支える垂木が腐食している場合もあるからです。
もちろん直すことは可能ですが、垂木などの木下地が傷んでいた場合は屋根材を撤去しないと直せないため費用が高くつくことになります。

今回はお客様からといの詰まり修理と破損個所の修理、流れ谷の交換の見積り依頼をいただきました。
後日お見積り提出後、工事のご依頼をいただきました。

といの詰まり修理と破損個所の修理

今回はとい補修2人で半日、流れ谷交換1人で1日の予定ですが、職人2組で手分けをして工事をおこなったため合計1日の工事予定で着工しました。

集水器の詰まりがひどい部分は交換するお見積りにしていたため集水器を外してみました。

やはり汚泥でひどく詰まっていました。
詰まり初めの原因はスズメなどが運んでくる藁や、子供が屋根に投げて遊んでいたボールですが、そこに少しづつコケや落ち葉などが堆積して詰まりが発生します。

蛇足ですが今まで詰まり掃除をして発見したものと原因を書いてみます。
①畑で鳥よけに使われていたであろうCDの8㎜盤
②子供が屋根に投げて落ちてくるのを楽しんでいたであろうスーパーボール、ゴルフボール、
　ガチャガチャのカプセル
③遊んでいて屋根に落ちたであろうバトミントンのシャトル、テニスボール
④スズメなどが運んできたり風で飛んできたであろう落ち葉や藁
⑤バルコニーなどで使っていたであろう洗濯ばさみ
ちなみに新築でもCDの8㎜盤が集水器に蓋をしていたこともありますし、藁で詰まっていたこともあります。

といの方は玄関の集水器と引込み部分を変えたり、はいといバンドを取付けたり、たてといが傷んでいた部分を交換しました。
屋根上での作業になるので2人作業で予定通り午前中には完了しました。

流れ谷の交換も同時に行いました。

①流れ谷に取り合っている瓦と棟瓦を外して、傷んだ流れ谷を撤去します。
　既存のルーフィング(黒色の防水紙)が少し破れていますが、板金材が夏の日差しで焼けてルーフィングが
　癒着していました。
②ルーフィングを施工します。
③カラーステンレス製の新しい流れ谷を入れます。

流れ谷と取り合っていた瓦や棟瓦をきれいに復旧し、斜めに切ってある瓦はステンレス線で補強しておきました。
といは経年劣化しますが、ステンレス製の流れ谷は半永久的に長持ちます。

植田板金店にとい修理と流れ谷交換のご依頼をいただきありがとうございました。