セメント瓦は、セメントと砂を主原料にして成形した屋根材のことです。見た目は陶器瓦に似ていますが、材料が異なるため、いくつか特徴があります。
重量が重め陶器瓦と同じくらいの重さがあり、耐久性が高い一方、建物の構造にしっかりした強度が必要です。
表面の塗装が劣化しやすい素材そのものは丈夫ですが、表面塗装が紫外線で色あせやすいため、10〜15年ごとの再塗装が求められます。
現在は新規生産が少ない近年は軽い屋根材(スレート、金属屋根など)が主流になったため、セメント瓦は新築ではあまり使われません。ただし、既存住宅ではまだよく見られます。
耐火性に優れる不燃材のため、火災に強いというメリットがあります。
新築時の塗装が紫外線で劣化してくる時期です。
色あせ、粉が手につく(チョーキング)、苔やカビの発生が目安。
1回目より劣化が早いため、やや短い周期が一般的です。
ルーガは樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦という素材で、見た目は伝統的な瓦に近い。
ただし重量は陶器瓦の約半分ほどで、屋根全体を軽くできるため、建物の上部荷重を減らし、地震などでの揺れを小さくするのに有利。
衝撃に強く、大人がハンマーで叩いても簡単には割れないほど高い耐久性があるという評価。
さらに、1枚ずつ野地板に“釘でしっかり固定する施工”を前提としており、強風時でも瓦が飛ばされにくい設計。雨漏りや屋根の飛散リスクを低減。
ルーガには独自の表面塗装(たとえば下地材やコーティング)処理がされており、太陽光や風雨での色あせが起こりにくい。結果として、再塗装などのメンテナンス頻度が低め。
長く使っても見た目の劣化が少なく、美観が保ちやすい点もメリット。
ルーガを葺いた屋根は、瓦と野地板との間に通気層ができやすく、これが断熱性につながる。夏は暑さ、冬は冷えの軽減に寄与するため、住まい全体の快適性が向上。また、通気性がある構造のため、野地板が湿気を含みにくく、腐食・劣化の防止にもつながる。
ルーガには複数デザインがあり、例えば和風住宅には ルーガ 雅、洋風・モダン住宅には ルーガ 鉄平 が使われることが多い。屋根の雰囲気を住宅スタイルに合わせて選べるのが強み。
ただ機能性だけでなく、外観の美しさも両立できるのがルーガの魅力。
地震の多い日本の住宅 — 軽量かつ耐震性・耐風性を重視したい人
台風や豪雨など自然災害への備えを重視する人
長期間、メンテナンスを抑えて住まいを維持したい人
和風・洋風・モダンなど、住宅デザインにこだわりたい人