凍害とは、寒冷地で瓦が吸収した水分が凍結・膨張し、ひび割れや剥離が発生する現象です。特に冬季に気温が氷点下になる地域では注意が必要です。今回の釉薬瓦でも発生していました。原因は様々な理由が考えられます。1.釉薬瓦にヒビ、傷 釉薬瓦の表面はガラス質ですが裏面や中身は粘土で水を吸う素材です。 もし表面にヒビ、傷等があると雨水などが瓦内に侵入し水を吸い凍害が発生する可能性があります。2.瓦の品質 昔の釉薬瓦は現代のものほど高温焼成されていないため、吸水率が高く、凍害を受けやすいことがあります。3.寒冷地 寒冷地での釉薬瓦の施工は瓦の隙間、勾配が適切でないと積雪等により水が溜まりやすくなり凍害のリスクが高くなります。凍害が発生すると雨漏りの原因になることや、固定不良による屋根からの落下等も考えられる為、メンテナンスが必要になってきます。
屋根の軽量化は、耐震性を向上させるために重要な手段です。
以下に、屋根の軽量化が推奨されている理由とそのメリットを説明します。1:耐震性の向上屋根は建物の一番高い場所にあり、重い屋根は建物の重心を高くします。地震が振り子のように大きく揺れるため、高い重心は建物の基礎や柱、壁などの構造体に大きな負担をかけます。屋根が重いと倒壊のリスクが高まり、家を押しつぶす危険性もあります。
2:バランスの重要性単に屋根を軽くするだけでなく、建物全体のバランスを考慮する必要があります。地震時にどの部分にどの程度の負荷がかかるかを詳しく調査する「耐震診断」が重要です。
3:耐震化の方法軽量化は耐震改修の一環です。他の方法と組み合わせて効果的に行います。代表的な耐震化方法には、屋根の軽量化、壁の補強、基礎の補強、接合部の補強があります。
4:屋根材の種類と重さ土葺き屋根や瓦屋根は重く、金属屋根(ガルバリウム鋼板)は軽いです。金属屋根は約480kg程度で、土葺き屋根・瓦屋根の約10〜12分の1の重さです。5:メリット耐震性が向上し、倒壊のリスクが減ります。建物の構造体への負担が減り、長持ちします。屋根材の落下被害を防げます。倒壊までの時間を延ばすことができます。
おすすめの軽量屋根材にはROOGA(ルーガ)の他にも「スーパーガルテクト」や「横暖ルーフ」などがあります。
ただし、建物の強度とバランスを考慮した上で軽量化を行うことが重要です。