屋根の部分修理で注意するべきポイントとメリットやデメリットを徹底解説
「屋根の部分修理が必要だと判断できる劣化現象を知りたい」
「部分修理のメリットやデメリットは何だろう？」
このように考えている人もいるのではないでしょうか。
屋根の部分修理とは、全体を修理せず部分的に修理する方法のことです。
部分的に修理することで費用が抑えられる、直す期間が短くなるなどのメリットがあります。
本記事では、屋根の部分修理の特徴からメリットやデメリットまで紹介します。
注意点も解説しているので、これから屋根の部分修理を検討している方はぜひ最後までお読みください。
屋根の部分修理とは全体的な建物の外見を大きく変えることなく、必要な箇所だけを修理することです。
屋根全体を修理する全面修理と比べて一部しか補修しないため、コストが安価で工事期間が短いといった特徴があります。
ただし、長期的に見ると屋根の寿命そのものを延ばすことはできません。
修理する部分以外にも問題はないかを見分ける能力が必要なので、全面修理よりも高度な技術と豊富な知識が求められます。
屋根の部分修理を行うメリットは次の通りです。
・屋根の耐用年数を延ばせる
・修理費用が安価におさまる
・お家の不具合が直る
それぞれのメリットについて解説していきます。
部分修理をすることで、全体修理をしなくても屋根の耐用年数を伸ばす効果が期待できます。
部分修理では、屋根の不具合がある部分を重点的に修理するためです。
屋根の対応年数を伸ばしたいと考えているなら、部分修理を検討してみてはいかがでしょうか。
屋根の部分修理は、一部のみを修理するため、屋根全体の修理をする場合と比べて修理費用が安価に抑えられます。
全面修理をする必要がない場合は安価かつ短納期で実施しやすいため、おすすめの方法です。
ただし劣化状況や不具合の内容によっては部分修理で対応しきれない場合もあります。
家の部分修理を行うと、単純にお家の不具合を直せます。
雨漏りなどでお困りの場合は、部分修理を検討してみてはいかがでしょうか。
不具合を改善すると快適に自宅で過ごせます。
屋根の部分修理には以下のようなデメリットもあります。
・部分修理では対応できない不具合がある
・安価に収まらない場合もある
各デメリットを解説していきます。
屋根の部分修理はあくまで一部のみ修理するものとなります。
屋根全体の劣化、色褪せ、破損など破損部分が全体に及ぶ場合や広い場合は、部分修理では対応できない可能性があります。
部分修理を検討しているけれど部分修理で直せるか分からない場合は、まずは業者に相談してみましょう。
部分修理は全体修理に比べると安価に収まることが多いです。
ただし、場合によっては費用が効果になることもあります。
足場の設置が必要であったり高価な建材を使用したりする場合などの場合は、思っていたよりも高額になる可能性があります。
「部分修理だから」と侮らず、見積もりは事前に取っておきましょう。
屋根の部分修理がおすすめの人は以下の2つです。
・費用を抑えたい
・補修までにかかる期間を早くしたい
それぞれ順に解説します。
屋根の部分修理がおすすめの人は「費用を抑えたい」と考えている人です。
全面修理と異なり一部を修理するため、使用する部材が少なくコスト削減が見込めます。
特に高価な屋根材を使用している人にはおすすめの修理方法です。
ただし、屋根は風や雨など外気に触れることで他の部分も同様に劣化している可能性があります。
自己判断せず専門業者に確認してもらい、部分修理を行うべきかをしっかりと判断することが大切です。
屋根を直すまでの期間を早くしたい人は、部分修理がおすすめです。
部分修理は全面修理とは異なり、破損や劣化をしている部分だけを修理するため、短期間で直せます。
屋根を直す期間が短くなれば屋根の不具合も早期に直りますし、近隣住宅に迷惑をかける期間も短くなるためご近所トラブルといったリスクも軽減できます。
部分修理は直すまでの期間を早くしたい人や他の屋根材への影響を出したくない人にとって、おすすめの方法です。
補修に迷っている場合でも、部分補修なら全面補修よりも手軽にできます。
「これくらい大丈夫かな？」と思ってしまうような小さな不具合でも、放置することで劣化が進行し、多額の修理費用と時間がかかる場合があります。
しかし、劣化が進んでいない段階で部分修理を実施することで、安価に不具合の発生リスクを低減できるのです。
地震や台風などで被害を受けるのが不安なら、早めに部分補修をしておくのも良いでしょう。
部分修理を行うことで、災害の備えも全体修理よりも手軽にできます。
屋根の部分修理を検討すべき劣化のサインは以下の3つです。
・ひび割れ
・破損している箇所がある
・隙間が広がっている
それぞれの劣化現象について詳しく順に解説します。
ひび割れとは、屋根材にひびが入っている現象のことです。
ひび割れが発生すると、雨水が浸入し住宅内部の腐食、雨漏り屋根以外の部分にも被害が出るため、早急に対応する必要があります。
ひび割れの主な原因は経年劣化によるものが多いです。
ただし新しい屋根でも湿気の吸収や気温の変化により屋根が伸縮してひびが入ることがあります。
新しい屋根でも専門業者に相談して確認を怠らないことが大切です。
屋根に破損している箇所がある際には部分修理で対応するケースがあります。
破損を放置していると他の部分が欠ける可能性があるだけでなく、屋根材が剝がれて近隣に飛んでいく危険性や雨の日に雨水が浸入することがあります。
対応が遅くなり破損状況が酷くなっていた場合は、屋根の全面修理が必要となり大幅な費用が発生します。
屋根が破損していることを確認した時は、専門の業者に連絡して早急な修復が必要です。
屋根が劣化しているかを確認する方法として「隙間が広がっているか確認する」ことが挙げられます。
屋根材に隙間が発生している現象は、ひび割れや破損しているなどの劣化状況を超える末期の状態です。
破損との違いを見極めるのが難しく、専門知識のない人だと問題ないと思ってしまいがちです。
しかし屋根材の変形が原因のため、元に戻ることはありません。
放置していると雨水の浸入から、カビや苔が繁殖してより大きな被害を引き起こすきっかけになり得ます。
そのため、業者に連絡して早急な対応をしましょう。
屋根を部分修理する際の注意点は以下の3つです。
・他の部分に影響を与える場合がある
・見栄えが悪くなる
・劣化が激しい屋根には効果がない
なぜ屋根の部分修理で注意するべきか、順に解説します。
屋根を部分修理する際の注意すべき点は、他の箇所に影響がでる可能性があることです。
部分修理は全面修理と異なり一部だけが新品になるため、補修した部分以外への負担が増し雨漏りや破損を引き起こす可能性があります。
仮に修理部分以外が劣化や破損すれば、家の寿命を縮めないためにも再度補修する必要があるので余分な費用が発生します。
部分修理か全面修理のどちらがよいか、をしっかりと業者に見てもらうことが大切です。
部分修理は屋根全体を修復する全面修理とは異なり、劣化や破損している部分だけを直す方法です。
そのため部分修理を施した部分だけの色合いが変わり、全体的な見栄えが悪く見えます。
また、月日が経っても見栄えが良くなることはありません。
屋根を部分修理するときは、完成イメージを業者に聞いて部分修理が適しているかを把握しておくことが大切です。
屋根の部分修理は、劣化の激しい屋根には効果がありません。
修理する予定以外の部分が破損や劣化していると、全面修理になる可能性が高いからです。
部分修理と別で全面修理やリフォーム工事をすれば、コストや手間が大幅にかかります。
そのため劣化の激しい住宅に部分修理は適していません。
年月が経ち過ぎている住宅の屋根を修理するときは、専門の業者にしっかり見てもらうことが大切です。
部分修理の方法には、次のようなものがあります。
・コーキング補修
・部分的な屋根材の差し替え
それぞれの手法を解説します。
建物の隙間を塞ぐ素材である「コーキング」を使った補修です。
既存のコーキングの劣化や建物のひび割れを手軽に修理できるうえ、比較的安価に実施できる修理方法です。
コーキングの劣化や屋根材のひび割れを放置すると、コーキングの隙間から雨漏りが発生してしまうことがあります。
屋根の傷んでいる部分のみ差し替える修理方法です。
上述したコーキング補修だけでなく、重ね張り（カバー工法）や葺き替えなども行う場合があります。
部分補修よりもしっかりと修理できるうえ全面修理よりも安価に実施できる点が魅力です。
屋根の修理費用が変動する要素は次の通りです。
・足場の設置が必要か
・修理する範囲は広いか
・グレードの高い建材を使用するか
各要素について解説していきます。
屋根の部分修理を行う際、建物の形状や周囲の環境によっては足場が必要です。
足場の設置が必要な場合は、足場の設置が不要な家よりも費用と時間がかかってしまいます。
基本的に屋根の修理を行う場合は、職人の安全確保や作業効率向上のため、足場の設置が必須です。
ただし屋根が平らなお家の場合であったり、足場を立てなくてもすぐ修理できてしまったりする場合は、足場を設置しないこともあります。
足場の設置が必要かどうかは業者に確認してみてください。
修理する範囲が広くなるほど使用する建材や修理の時間も多くかかるので、高額になります。
修理の範囲があまりに広い場合は全体補修となったり、通常よりも修理費用が高くなったりする可能性があります。
修理範囲が広くなる場合は、比例して費用も高くなると考えましょう。
使用する建材は工事費用に反映されるので、グレードの高い建材を使えば費用も高くなります。
部分修理の場合は、今使っている建材とある程度合わせた方が見栄えが良いので、今使っている建材が高価な場合は修理費用も高価になる可能性があります。
屋根の部分修理費用を安く抑える方法は次のとおりです。
・はやめに修理を行う
・補助金、助成金が活用できないか調べる
・火災保険の適用条件に当てはまらないか調べる
それぞれの理由を解説していきます。
屋根の不具合は時間が経つと範囲が広がったり、劣化が悪化したりする場合もあります。
屋根の不具合が見つかったら、できるだけ早く部分修理をしましょう。
できるだけ早めに工事をした方が費用を抑えられる可能性があります。
施工内容によっては屋根修理にも使える補助金や助成金もあります。
補助金や助成金の申請が受理されれば修理にかかる費用の一部を補助してもらえるため、自己負担を軽減できます。
利用の可否は制度の有無など住んでいる自治体によっても違うので、確認してみてください。
台風や雪害などの自然災害によって起こった屋根の不具合では、火災保険が適用される場合があります。
こちらも適用されれば、費用が大幅に抑えられる可能性があります。
ただし経年劣化など火災保険が適用にならない場合もあるので、適用条件は事前に確認しておきましょう。
屋根の部分修理を行う際は、優良な業者に依頼をすることが重要です。
優良業者の見分け方は次のとおりです。
・口コミや評判は良いか？
・保証をつけてくれるか？
・施工実績は多いか？
それぞれの詳細を解説します。
依頼しようか考えている業者の口コミや評判が良いかどうか、事前に確認しておきましょう。
インターネットで検索すれば手軽に確認できますが、匿名性が強いためネガティブな口コミが集まりやすい点に注意が必要です。
可能であれば、実際にその業者を利用した人へ相談してみるのも良いでしょう。
口コミの確認には費用もかからないので、依頼前に確認するのがおすすめです。
保証の有無も、優良業者かどうか判断するうえで見逃せないポイントです。
工事が終わってすぐは問題がなくても、あとから不具合が出てくるというケースがあるからです。
保証があれば、対象となる不具合および期間内であれば、業者が無償で修理してくれます。
なお「屋根やさん（運営：植田板金店）」では「雨漏り10年保証」を行っています。
施工実績が多いかどうかも、業者を選ぶうえで重要なポイントです。
施工実績が多い業者は安心感があります。
また施工実績が多いということは、それだけ多くの人の依頼に対応してきた証拠でもあります。
業者のホームページを確認したり直接聞いてみたりして、過去どれくらい施工を行ってきたのか確認しましょう。
なお「屋根やさん（運営：植田板金店）」では、年間施工実績が3,000棟以上あります。
屋根の部分修理で注意するべきポイントは以下の2つです。
・DIYで直そうとしない
・補修する部分に合わせた業者を選ぶ
これから屋根部分を修理したいと考えている人はぜひ参考にしてください。
近年はインターネットの発達によって屋根の修理情報が手に入りやすくなっていますが、中には間違った情報も存在します。
仮に間違った手法で修理してしまうと、破損の危険や部分修理では補修できなくなることが起こり得ます。
屋根修理のDIYは慣れていない人が行うと屋根から落下して怪我をする危険性があるため必ず専門業者に依頼することが大切です。
屋根の部分修理は、雨漏りや屋根塗装、板金補修などそれぞれに特化した様々な種類があり、破損原因によって補修内容や求められる技術が大きく異なります。
仮に適していない業者に依頼するとミスや修理不備などのトラブルに発展します。
屋根全体のトラブルに強い業者に相談して、点検から修理まで任せるのがおすすめです。
屋根修理を依頼する際、悪徳な業者は絶対に避けてください。
悪徳な業者に依頼してしまうと、聞いていた金額よりも多い費用を請求されたり、質の悪い工事を行われたりする危険性があります。
特に飛び込みで営業してくる業者や、その場での契約を迫る業者とは後からトラブルになりやすいのでご注意ください。
屋根の部分修理でよくある質問としては、以下のようなものがあります。
・屋根の部分修理は飛び込みの業者に依頼しても良い？
・スレート屋根も部分修理はできる？
・屋根の部分修理の悪徳業者の見分け方は？
各質問について解説していきます。
飛び込みの業者への依頼はおすすめしません。
飛び込みを行っている業者はすべて悪徳業者、という訳ではありませんが、トラブルの事例が多数報告されています。
「屋根が壊れている」などと言われて不安になった場合は、自分で選んだ信頼できる業者に点検をしてもらいましょう。
スレート屋根でも部分修理は可能です。
補修が必要な箇所のみを塗装するなど、必要な処置を行います。
家がスレート屋根で部分修理を希望するという場合も、信頼できる業者に相談しましょう。
契約をせかしてくる業者は怪しいと考えて良いです。
また、訪問営業をしてくる業者との安易な契約はおすすめしません。
屋根の部分修理を依頼する際は、自分一人で決めずに家族などと話し合ってしっかりと検討して業者を選ぶのがおすすめです。
本記事では屋根の部分修理のメリットやデメリット、注意するべき点まで解説しました。
屋根の部分修理は高所作業になるので危険です。
他にも屋根の修理は専門知識が求められるため、業者でないと厳しいといった注意点があります。
仮にDIYでやって失敗すると再度修理費がかかるので、最初から業者に頼みましょう。
