『屋根材のベストな選択』シリーズ① 2021/6/5up
お問い合わせをいただき、「屋根がだいぶ傷んでるから葺き替えたいんだけど、どの屋根材がいいんですか?」と聞かれることがよくあります。
一言に『屋根材』と言ってもかなりの種類があります。それらのメーカーは屋根材を作るからには売れないと困るわけで、性能や素材や価格、デザインなどでより良いもの、バランスのとれたものを各社開発し製造販売しています。
一言に『屋根材』と言ってもかなりの種類があります。それらのメーカーは屋根材を作るからには売れないと困るわけで、性能や素材や価格、デザインなどでより良いもの、バランスのとれたものを各社開発し製造販売しています。
こんなことを言ったらメーカーさんに怒られるかもしれませんが、屋根を葺き替えるお客様は数百万円支払われるので、
後悔されない屋根材選択と工事内容を分かりやすくお伝えしたいと思います。
そこで色々な屋根材を取り扱う植田板金店の私なりの選択の仕方を書いていきたいと思います。
私がお勧めしても、『こっちの仕上りの見た目が好きだから』と言われるお客様もおられるので、参考程度でお読みください。ちなみに植田板金店の従業員の屋根もいろいろで、性能以外にも『見た目などの好み』が大きく影響する部分でもあります。
【屋根材のベストな選択は?シリーズ】が終わってしまうので、お客様の意見は関係なく選定していきたいと思います。
軒裏の化粧板も屋根からの雨漏りにより抜け落ちる寸前まで傷んでいました。
といは一度塗装されていますが、経年劣化により割れや金具のサビも発生しています。
といは一度塗装されていますが、経年劣化により割れや金具のサビも発生しています。
調査結果に基づく屋根材の選択、ご提案する工事内容
お客様への調査報告は採寸を基に書いた屋根伏図と屋根の
重量表、調査写真とお見積りをお持ちしてご提案します。
こちらのお客様へのご提案は下記のとおりです。
①仮設足場を掛けるために建物裏面にある波板の撤去、復旧
※波板がまだ新しいため、既存のものを使います。
②経年劣化で傷んだといの交換
※破損個所は少ないですが交換には足場が必要なため
③傷んだ軒裏の化粧板張替え
※屋根を撤去しないと張り替えられないため
④傷み、雨漏りしている屋根の葺き替え
※瓦はカバー工法ができないため葺き替えになります。
重量表、調査写真とお見積りをお持ちしてご提案します。
こちらのお客様へのご提案は下記のとおりです。
①仮設足場を掛けるために建物裏面にある波板の撤去、復旧
※波板がまだ新しいため、既存のものを使います。
②経年劣化で傷んだといの交換
※破損個所は少ないですが交換には足場が必要なため
③傷んだ軒裏の化粧板張替え
※屋根を撤去しないと張り替えられないため
④傷み、雨漏りしている屋根の葺き替え
※瓦はカバー工法ができないため葺き替えになります。
屋根の葺き替えをご提案するときは、屋根の重量表をお持ちします。
左の表ですが、一番上は現在の屋根の素材、1㎡当りの重量、屋根面積を基に概算で算出した全体重量になります。
今回のお客様の屋根面積は222.1㎡で、いぶし瓦の土葺きは1㎡約76㎏なので、約17tの瓦と土が載っている計算になります。
それから下はご提案する屋根の重量表ですが、本来ならお客様とどの屋根にするか2~3パターン程度に絞ってお持ちしますが、今回は参考のため複数のプランを書いたものを載せています。
左の表ですが、一番上は現在の屋根の素材、1㎡当りの重量、屋根面積を基に概算で算出した全体重量になります。
今回のお客様の屋根面積は222.1㎡で、いぶし瓦の土葺きは1㎡約76㎏なので、約17tの瓦と土が載っている計算になります。
それから下はご提案する屋根の重量表ですが、本来ならお客様とどの屋根にするか2~3パターン程度に絞ってお持ちしますが、今回は参考のため複数のプランを書いたものを載せています。
ここから屋根材のご提案です。
まず始めに、既存のいぶし瓦を撤去し、軒下から見える化粧板(今回は傷みやすい化粧べニアでした)を杉板に貼り替え、
傷んだ屋根下地を針葉樹合板にて増し張りします。
屋根材
①ROOGA雅(ルーガ雅)(KMEW)
メリット :現状の屋根の雰囲気は残しつつ、合板の重量を入れても現在の半分以下の屋根重量に
できます。色は6色の中から選べます。
屋根が軽くなると地震での家屋倒壊のリスク回避につながります。割れにも非常に強い製品です。
表面の塗装は無機塗装のグラッサコートで、30年相当の紫外線を浴びても色変化はほとんどありません。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった瓦裏の空気と、小屋裏の空気を効率的に
抜くことができ、現状より快適な室内温度が期待できます。
メーカーの色あせ10年保証と植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:2007年の発売からまだ14年しかたっておらず、歴史が浅いため14年以上の実例がない。
②ROOGA鉄平(ルーガ鉄平)(KMEW)
メリット :現在の和風建築のイメージを和モダンに変更でき、屋根の重量も半分以下にできます。
色は6色の中から選べます。
※形状以外はルーガ雅と同素材のため、上記以外のメリット、デメリットはルーガ雅と同じです。
③板金横葺き[アポロルーフ]
メリット :すっきりとした外観が得られます。重量は合板を入れても約1/5です。
色は数十種類の中から選べます。素材は一般的にカラーSGL鋼板という非常に耐久性のある鋼板を
使いますが、さらに耐久性のあるフッ素樹脂鋼板やカラーステンレスなども選べます。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった小屋裏の空気を効率的に抜くことができます。
植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦やルーガなどは屋根下地と屋根材の間に空気層ができますが、板金材は前者より断熱性能が低く
空気層の確保も出来ないため、現状より室内の温度が上がります。
使用素材にもよりますが、カラーSGL鋼板だと一般的に15年程度での塗装が必要になります。
ただし、昔のブリキ(錫メッキ鋼板)やトタン(亜鉛メッキ鋼板)などとは違い、長期的にサビの発生は
抑えられます。
④横暖ルーフS、横暖ルーフαS(ニチハ)
メリット :すっきりとした外観が得られます。重量は合板を入れても約1/5です。
色は3色の中から選べます。素材はカラーSGL鋼板に高い断熱性を持つ硬質ウレタンフォームと輻射熱を
反射するアルミラミネート紙で形成されています。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった小屋裏の空気を効率的に抜くことができ、
現状より快適な室内温度が期待できます。
メーカーの塗膜15年保証などと植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦やルーガなどは屋根下地と屋根材の間に空気層ができますが、こちらの屋根材も空気層は出来ません。
こちらも板金材料のため、15年程度での塗装が必要になります。
ただし、昔のブリキ(錫メッキ鋼板)やトタン(亜鉛メッキ鋼板)などとは違い、長期的にサビの発生は
抑えられます。
⑤横暖ルーフプレミアムS、横暖ルーフαプレミアムS(ニチハ)
メリット :すっきりとした外観が得られます。重量は合板を入れても約1/5です。
色は3色の中から選べます。素材は高耐久のフッ素樹脂鋼板に高い断熱性を持つ硬質ウレタンフォームと
輻射熱を反射するアルミラミネート紙で形成されています。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった小屋裏の空気を効率的に抜くことができ、
現状より快適な室内温度が期待できます。
メーカーの変色・褪色20年保証と植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦やルーガなどは屋根下地と屋根材の間に空気層ができますが、こちらの屋根材も空気層は出来ません。
こちらも板金材料のため、20年程度での塗装が必要になります。
⑥スーパーガルテクト、スーパーガルテクトC(アイジー工業)
メリット :すっきりとした外観が得られます。重量は合板を入れても約1/5です。
色はスーパーガルテクトは5色の中から選べます。スーパーガルテクトCは2色の中から選べます。
素材はカラーSGL鋼板に高い断熱性を持つポリイソシアヌレートフォームと小屋裏の湿気を通しにくい
アルミライナー紙で形成されています。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった小屋裏の空気を効率的に抜くことができ、
現状より快適な室内温度が期待できます。
メーカーの塗膜のひびなどの15年保証と植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦やルーガなどは屋根下地と屋根材の間に空気層ができますが、こちらの屋根材も空気層は出来ません。
こちらも板金材料のため、15年程度での塗装が必要になります。
⑦スーパーガルテクトフッ素(アイジー工業)
メリット :すっきりとした外観が得られます。重量は合板を入れても約1/5です。
色は2色の中から選べます。素材は高耐久のフッ素樹脂鋼板に高い断熱性を持つポリイソシアヌレート
フォームと小屋裏の湿気を通しにくいアルミライナー紙で形成されています。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった小屋裏の空気を効率的に抜くことができ、
現状より快適な室内温度が期待できます。
メーカーの変色・褪色20年保証と植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦やルーガなどは屋根下地と屋根材の間に空気層ができますが、こちらの屋根材も空気層は出来ません。
こちらも板金材料のため、20年程度での塗装が必要になります。
⑧いぶし瓦(永和瓦産業)
メリット :現在の瓦と同じ屋根材なので、新築当時の美しい屋根がよみがえります。
今回は桟木工法での施工になるので枕土が必要なく、土と屋根下地の針葉樹合板の差し引き分の重量だけ
軽くなります。
長い歴史のある屋根材のため、葺き方次第で屋根材が長期的にもちます。
植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦本体の重さは変わらないため、重量はほぼ現状と変わりません。
瓦である以上、割れや欠けが発生する可能性があります。
上記屋根材が私がこのお客様へおすすめができる屋根材になります。
傷んだ屋根下地を針葉樹合板にて増し張りします。
屋根材
①ROOGA雅(ルーガ雅)(KMEW)
メリット :現状の屋根の雰囲気は残しつつ、合板の重量を入れても現在の半分以下の屋根重量に
できます。色は6色の中から選べます。
屋根が軽くなると地震での家屋倒壊のリスク回避につながります。割れにも非常に強い製品です。
表面の塗装は無機塗装のグラッサコートで、30年相当の紫外線を浴びても色変化はほとんどありません。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった瓦裏の空気と、小屋裏の空気を効率的に
抜くことができ、現状より快適な室内温度が期待できます。
メーカーの色あせ10年保証と植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:2007年の発売からまだ14年しかたっておらず、歴史が浅いため14年以上の実例がない。
②ROOGA鉄平(ルーガ鉄平)(KMEW)
メリット :現在の和風建築のイメージを和モダンに変更でき、屋根の重量も半分以下にできます。
色は6色の中から選べます。
※形状以外はルーガ雅と同素材のため、上記以外のメリット、デメリットはルーガ雅と同じです。
③板金横葺き[アポロルーフ]
メリット :すっきりとした外観が得られます。重量は合板を入れても約1/5です。
色は数十種類の中から選べます。素材は一般的にカラーSGL鋼板という非常に耐久性のある鋼板を
使いますが、さらに耐久性のあるフッ素樹脂鋼板やカラーステンレスなども選べます。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった小屋裏の空気を効率的に抜くことができます。
植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦やルーガなどは屋根下地と屋根材の間に空気層ができますが、板金材は前者より断熱性能が低く
空気層の確保も出来ないため、現状より室内の温度が上がります。
使用素材にもよりますが、カラーSGL鋼板だと一般的に15年程度での塗装が必要になります。
ただし、昔のブリキ(錫メッキ鋼板)やトタン(亜鉛メッキ鋼板)などとは違い、長期的にサビの発生は
抑えられます。
④横暖ルーフS、横暖ルーフαS(ニチハ)
メリット :すっきりとした外観が得られます。重量は合板を入れても約1/5です。
色は3色の中から選べます。素材はカラーSGL鋼板に高い断熱性を持つ硬質ウレタンフォームと輻射熱を
反射するアルミラミネート紙で形成されています。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった小屋裏の空気を効率的に抜くことができ、
現状より快適な室内温度が期待できます。
メーカーの塗膜15年保証などと植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦やルーガなどは屋根下地と屋根材の間に空気層ができますが、こちらの屋根材も空気層は出来ません。
こちらも板金材料のため、15年程度での塗装が必要になります。
ただし、昔のブリキ(錫メッキ鋼板)やトタン(亜鉛メッキ鋼板)などとは違い、長期的にサビの発生は
抑えられます。
⑤横暖ルーフプレミアムS、横暖ルーフαプレミアムS(ニチハ)
メリット :すっきりとした外観が得られます。重量は合板を入れても約1/5です。
色は3色の中から選べます。素材は高耐久のフッ素樹脂鋼板に高い断熱性を持つ硬質ウレタンフォームと
輻射熱を反射するアルミラミネート紙で形成されています。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった小屋裏の空気を効率的に抜くことができ、
現状より快適な室内温度が期待できます。
メーカーの変色・褪色20年保証と植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦やルーガなどは屋根下地と屋根材の間に空気層ができますが、こちらの屋根材も空気層は出来ません。
こちらも板金材料のため、20年程度での塗装が必要になります。
⑥スーパーガルテクト、スーパーガルテクトC(アイジー工業)
メリット :すっきりとした外観が得られます。重量は合板を入れても約1/5です。
色はスーパーガルテクトは5色の中から選べます。スーパーガルテクトCは2色の中から選べます。
素材はカラーSGL鋼板に高い断熱性を持つポリイソシアヌレートフォームと小屋裏の湿気を通しにくい
アルミライナー紙で形成されています。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった小屋裏の空気を効率的に抜くことができ、
現状より快適な室内温度が期待できます。
メーカーの塗膜のひびなどの15年保証と植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦やルーガなどは屋根下地と屋根材の間に空気層ができますが、こちらの屋根材も空気層は出来ません。
こちらも板金材料のため、15年程度での塗装が必要になります。
⑦スーパーガルテクトフッ素(アイジー工業)
メリット :すっきりとした外観が得られます。重量は合板を入れても約1/5です。
色は2色の中から選べます。素材は高耐久のフッ素樹脂鋼板に高い断熱性を持つポリイソシアヌレート
フォームと小屋裏の湿気を通しにくいアルミライナー紙で形成されています。
換気棟を取付けることができ、日差しで熱くなった小屋裏の空気を効率的に抜くことができ、
現状より快適な室内温度が期待できます。
メーカーの変色・褪色20年保証と植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦やルーガなどは屋根下地と屋根材の間に空気層ができますが、こちらの屋根材も空気層は出来ません。
こちらも板金材料のため、20年程度での塗装が必要になります。
⑧いぶし瓦(永和瓦産業)
メリット :現在の瓦と同じ屋根材なので、新築当時の美しい屋根がよみがえります。
今回は桟木工法での施工になるので枕土が必要なく、土と屋根下地の針葉樹合板の差し引き分の重量だけ
軽くなります。
長い歴史のある屋根材のため、葺き方次第で屋根材が長期的にもちます。
植田板金店の雨漏り10年保証が付きます。※当社条件を満たした場合
デメリット:瓦本体の重さは変わらないため、重量はほぼ現状と変わりません。
瓦である以上、割れや欠けが発生する可能性があります。
上記屋根材が私がこのお客様へおすすめができる屋根材になります。
もちろん現状通りいぶし瓦でも構いませんが、築40年以上の建物の耐震性を考慮し地震での倒壊のリスクを抑える必要が
あると思います。
今回のお客様は今の純和風から和モダンにしたいと言われていたので、ROOGA鉄平(ルーガ鉄平)になりました。
当然、ルーガより断熱材入りの板金屋根にした方が軽くはなります。
価格が1番安く、重量は1番軽く、性能が1番良い屋根材はないので、そこからはデザインを含めお客様のお好みになります。
最善のご提案をさせて頂き、お客様が後悔しない屋根材選択を一緒に考えていけたらと思っています。
無料調査のご用命だけでも構いませんので、是非植田板金店にお問い合わせください。
長文を最後までお読みいただきありがとうございました。
屋根はもちろん屋根以外のリフォーム工事もご検討の方は植田板金店「屋根やさん」へご相談ください。植田板金店「屋根やさん」は屋根・外壁・樋などの外周りからキッチン・浴室・洗面・トイレなどの水廻り改修、サッシ入れ替えやエクステリア工事まで!多くの施工実績がある当店にご相談ください。
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🆓 0120-01-8283
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