ガルバリウム鋼板屋根はメンテナンスが必要？正しい方法と費用を解説
ガルバリウム鋼板の屋根はメンテナンスをする必要があるのか、迷っている方もいるのではないでしょうか。
ガルバリウム鋼板はもともと耐久性が高く、ネット上ではメンテナンスフリーと言われていることがあります。
しかしガルバリウム鋼板の屋根は経年劣化が避けられないため、定期的なメンテナンスが必要です。
放置すると劣化は進行し、屋根の機能が低下したり住宅自体の寿命が縮んだりする可能性があります。
本記事ではガルバリウム鋼板屋根をメンテナンスする理由と方法を詳しく解説します。
あわせてメンテナンスするタイミングや注意点もまとめているため参考にしてください。
ガルバリウム鋼板の屋根にメンテナンスが必要な理由は下記のとおりです。
・メンテナンスフリーではない
・寿命が延びる
・美観を保つ
メンテナンスは住宅の寿命を延ばすためにも重要なため、詳しく解説します。
ガルバリウム鋼板は耐久性が高いため、メンテナンス不要だと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし経年劣化による色褪せや汚れ、傷などは避けられません。
放置すると見た目が悪くなるほか機能性にも悪影響を及ぼします。
ガルバリウム鋼板屋根の耐久性は永続的ではないためメンテナンスが必要です。
ガルバリウム鋼板屋根の耐用年数は30〜40年です。
もともと耐久性が高い屋根材ですが、メンテナンスを怠ると早い段階で寿命を迎える可能性があります。
とくに屋根は住宅のなかでも紫外線や風雨などの影響を受けやすい部分です。
メンテナンスで屋根の機能性を維持すれば、より長期間パフォーマンスを落とさずに利用できます。
ガルバリウム鋼板の屋根は経年劣化します。
錆びや傷がついたままの屋根は古びた印象を与えてしまいかねません。
美観を保つと住宅の印象も良くなり、心地良く住めるでしょう。
ガルバリウム鋼板のメンテナンスは下記の時期に検討するのがおすすめです。
・通常15〜20年を目安におこなう
・沿岸部は10〜15年を目安におこなう
適切な時期にメンテナンスすると耐久性を維持できるため、詳しく解説します。
通常の地域にお住まいの方は、15〜20年を目安にメンテナンスをおこなう必要があります。
耐用年数の長いガルバリウム鋼板もメンテナンスフリーではありません。
耐久性を維持するためにも適切な時期にメンテナンスすることが大切です。
劣化症状にあわせて修理をおこなうとより長く使い続けられます。
メンテナンスの時期に悩んでいる方は、15〜20年をひとつの目安にするのがおすすめです。
台風や異常気象などの自然災害でガルバリウム鋼板が傷んだ場合は、さらに早くメンテナンスしなければならない可能性があります。
海沿いの住宅は10〜15年を目安にメンテナンスをおこないます。
通常の地域より少し早めのメンテナンスがおすすめです。
沿岸部は海に近く、潮風が当たると塩害の影響を受けやすくなります。
錆びにくいガルバリウム鋼板でも、塩害によって劣化が早まる可能性があります。
知らずしらずのうちに劣化が進んでいる場合があるため、沿岸部の住宅は早めのメンテナンスが重要です。
ガルバリウム鋼板の屋根をメンテナンスすべき劣化症状
ガルバリウム鋼板の屋根をメンテナンスする時期を解説します。
・コケやカビの発生
・錆びの発生
・チョーキングの発生
上記の症状を放置すると劣化が徐々に進むため、早めにメンテナンスを検討する必要があります。
コケやカビの発生は塗膜の劣化が原因です。
本来なら雨で落ちるはずの汚れが蓄積されて生じます。
コケやカビは屋根の水切れが悪くなると発生しやすくなり、放置すると錆びにつながります。
見つけたら業者へ連絡して、メンテナンスが必要か相談してみてください。
ガルバリウム鋼板は錆びに強い屋根材です。
しかし傷がつきやすいため、表面の塗膜が剥き出しになると錆びにつながります。
最初は白っぽい色をした白錆で、さらに放置すると赤錆へと変化します。
赤錆が広がると屋根材の機能性が低下するため、小さな錆びであっても要注意です。
チョーキングは触ると白い粉のようなものがつく現象です。
外壁にも生じる劣化症状で、塗膜の劣化により顔料が表面に現れている状態です。
屋根が白っぽくなるとチョーキングが発生している可能性があります。
耐久性のほか防水性が低下しているおそれがあるため、屋根の白っぽさを感じたらすぐに業者へ連絡してください。
ガルバリウム鋼板の屋根を長持ちさせるためには、正しいメンテナンスが大切です。
・定期的に洗浄する
・屋根塗装する
・葺き替え工法をおこなう
・カバー工法をおこなう
上記のメンテナンス方法について解説します。
定期的に屋根を洗浄すると軽い汚れを取ることができます。
汚れが蓄積すると劣化が早まる可能性があり、屋根の洗浄は重要です。
ただし高所作業になるためDIYでおこなうのは危険です。
間違った方法で洗浄すると屋根材を傷める場合もあるため、屋根洗浄は業者へ依頼してください。
塗装すると美観を維持できるほか、屋根を保護できるため劣化防止につながります。
使用する塗料に遮熱や断熱機能があると付加価値をつけられます。
紫外線による色褪せや変色の劣化防止に効果的です。
とくに金属のガルバリウム鋼板は錆びが発生するおそれがあります。
塗装すると塗膜が膜をつくり屋根を保護できるため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
葺き替え工法とは既存の屋根材を撤去して屋根を一新することです。
下地や防水シートも新しくするため、屋根の寿命が延びる特徴があります。
屋根材の下地が腐食している、雨漏りが起きている場合におすすめです。
ただし屋根材を撤去するため費用は高額になり工期も長くなる可能性があります。
カバー工法とは既存の屋根材の上から新しい屋根を重ねることです。
葺き替え工法とは異なり解体作業や廃材の処理が不要のため、手軽に工事をおこなえます。
下地まで劣化していない場合におすすめの工法です。
ただし腐食や劣化している箇所を補修するわけではないため、屋根の寿命を延ばしたいなら葺き替え工法を検討してください。
メンテナンス費用はガルバリウム鋼板屋根の種類により異なります。
断熱材が一体化されているのか、どの建材を使用するのかで費用が変動するからです。
さらに、屋根の葺き方でも費用に差が出ます。
一般的には縦葺きのほうが横葺きより安くなる場合がほとんどです。
縦葺きは複雑な施工ではなく費用も比較的リーズナブルです。
屋根選びや葺き方で費用は変動するため、正確な費用は見積もりを依頼して確認してください。
ガルバリウム鋼板の屋根をメンテナンスするときの注意点
ガルバリウム鋼板の屋根をメンテナンスするときは下記の点に注意してください。
・定期点検をおこなう
・優良業者へ依頼する
屋根をよい状態のまま維持するためにも、ぜひ心がけてください。
屋根の劣化を自分で見つけることは困難です。
定期点検を実施し、屋根の状況を把握しておくことが大切です。
長持ちするためのポイントや次回の点検日など、業者と今後についての相談ができるというメリットもあります。
定期点検は5〜10年に1回を目安におこなうことがおすすめです。
気になる症状があるなら年数に限らず、すぐに相談する必要があります。
屋根のメンテナンスは優良業者への依頼が大切です。
なかには高額な請求をしたりずさんな工事をしたりする、いわゆる悪徳業者が存在します。
とくに飛び込み営業や無料の屋根点検に注意してください。
ありもしない劣化症状を言われたり許可なく屋根に登り傷をつけたりと、トラブルになる可能性があります。
施工実績や口コミ評判から、慎重に業者を選ぶことが重要です。
なお屋根やさん（運営：植田板金店）は年間施工実績3,000棟以上、かつメディアへの掲載実績も多数あります。
ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンスは、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
・施工実績が豊富にある
・資格所有者が在籍している
・口コミ評判がよい
それぞれ詳しく解説するため、上記3つのポイントを参考に優良業者へ依頼してください。
施工実績が豊富にあると信頼性が高まります。
さまざまな住宅の施工をしてきた証拠にもなるため、安心して工事を任せられます。
いくら腕のよい職人がいても、実績がわからないと理想の仕上がりになるかわからず、不安になるかもしれません。
依頼を決める前に公式ホームページで実績を確認するのがおすすめです。
実際に工事をした写真が載っているとイメージしやすくなるため、あわせてチェックしてみてください。
屋根やさん（運営：植田板金店）は年間施工実績3,000棟以上を誇り、信頼できる業者です。
施工実績のほか資格所有者が在籍しているかも重要なポイントです。
屋根に関する知識や経験がない場合は、業者を選ぶときの判断基準になるからです。
資格がなくても腕のよい職人は多くいますが、資格所有者は知識と経験が豊富にある証拠にもなります。
屋根やさん（運営：植田板金店）では下記の資格所有者が在籍中です。
・一級建築施工管理技士
・一級建築板金技能士
・二級建築士
・二級建築施工管理技士
・二級土木施工管理技士
・宅地建物取引士
・建築板金基幹技能者
建築に関する資格を有している職人が多くいるため、安心して施工を任せられます。
依頼する前には口コミ評判のチェックがおすすめです。
口コミ評判は実際に工事をした方のリアルな声を知ることができます。
よいことのほか悪いことまで把握できるため、参考になる情報が多くあります。
たとえば担当者や職人の雰囲気、対応の良さは公式ホームページからだけだとわかりません。
たとえ実績豊富で資格所有者が多数在籍していたとしても、雰囲気や対応が悪いなどの口コミがあると不信感を抱く場合があります。
生の意見を参考にし、信頼できる業者なのかを見極めて依頼してください。
ガルバリウム鋼板のメリットは主に4つあります。
・耐用年数が長い
・錆びに強い
・軽い
・デザイン性が高い
それぞれ詳しく解説します。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は約30〜40年と、金属屋根のなかでも耐用年数の長い屋根材です。
アルミニウムや亜鉛などからでき、耐久性に優れています。
長く耐久性を維持できるためメンテナンスの頻度が少なくすむ点が特徴的です。
定期的なメンテナンスが面倒、維持費を節約したい方にもおすすめです。
ガルバリウム鋼板は従来使用されていたトタンより錆びに強いメリットがあります。
アルミニウムと亜鉛などの合金からなり、何重にもコーティングされていることが理由のひとつです。
トタンはメッキが剥がれやすく、すぐに錆びつくデメリットがあります。
メッキに強いガルバリウム鋼板は錆びるリスクが低くなります。
ただし、傷ついた部分から錆びが広がる可能性があるため注意が必要です。
金属屋根のなかでもガルバリウム鋼板は非常に軽い特徴があります。
その軽さからカバー工法でもよく使用される屋根材です。
重い屋根材は住宅に負担がかかり、地震が起きたときに揺れを大きく感じる可能性があります。
耐震性を考えても軽いガルバリウム鋼板がおすすめです。
ガルバリウム鋼板は各メーカーからさまざまなデザインが提供されています。
主に屋根材で使用される黒やグレーのほか個性的な色もあります。
スタイリッシュに仕上げたり遊び心のあるデザインにしたりと、好みのデザインにしやすい点がメリットです。
しかし凝ったデザインもしくは一点物のデザインを求めるのであれば、窯業系サイディングがおすすめです。
希望するデザインを明確にし、業者と十分に相談して決める必要があります。
ガルバリウム鋼板には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
・遮音性が劣る
・変形しやすい
・沿岸部や工業地域には向いていない
耐久性の高いガルバリウム鋼板も変形しやすかったり、遮音性が劣ったりするためデメリットな部分も理解しておくことが大切です。
金属屋根のガルバリウム鋼板は、雨音や風の音が直接屋根に伝わりやすい屋根材です。
金属屋根に雨が当たると振動して音がなってしまいます。
とくに激しい雨や雹（ひょう）が降るときには、室内にいても音が気になるケースがあります。
防音材や吸音材を施工して防音対策されますが、音に敏感な人は要注意です。
ガルバリウム鋼板は割れにくいですが、変形しやすい特徴があります。
軽量のため外部からの衝撃に弱いからです。
台風や強風による飛来物で、へこんだり歪んだりする可能性があります。
ボール遊びで傷がつくこともあるため、子どもがいる家庭は注意が必要です。
一度変形したガルバリウム鋼板は元に戻りません。
傷がついた部分は錆びにつながりやすいため、気づいたときには早めの対処が大切です。
ガルバリウム鋼板は海沿いや工業地域にはあまり向いていません。
錆びには強いものの、塩分や化学物質に対しては弱いからです。
沿岸地域は海に近いため潮風が当たり、塩害の影響を受けやすくなります。
塩分が含まれる潮風により金属の腐食が早まって、錆びの発生につながります。
工業地域では排気ガスに含まれる二酸化炭素が錆びの原因になるため、注意が必要です。
ただし、沿岸部や工業地域でもガルバリウム鋼板が採用されているケースは多くあります。
業者と相談し、採用後は定期的なメンテナンスを欠かさないように心がけることが大切です。
ガルバリウム鋼板の屋根をメンテナンスしないとどうなるのか
ガルバリウム鋼板屋根をメンテナンスしないと、下記のようなことが起こり得ます。
・錆びやすくなる
・耐用年数まで維持できない
・屋根以外の部品が劣化する
耐久性の高いガルバリウム鋼板でも経年劣化は避けられません。
屋根以外にも、つなぎ目に使用するシーリングの劣化や板金部分の釘が浮く場合もあります。
劣化部分から雨漏りの発生につながり、住宅自体の寿命が縮むため危険です。
長く安心して暮らすためにも屋根のメンテナンスは重要です。
ガルバリウム鋼板の屋根を正しくメンテナンスし耐久性を高めよう
ガルバリウム鋼板屋根は、残念ながらメンテナンスフリーではありません。
劣化するとコケやカビが発生したり錆びたりします。
放置すると症状はさらに進行し、屋根の機能性が低下したり雨漏りが発生したりするなど危険です。
必要に応じて屋根塗装し、カバー工法や葺き替え工法を検討する必要があります。
美観を保つだけでなく住宅を守る意味でも、定期的にメンテナンスをおこなうことが重要です。
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