瓦棒屋根にカバー工法を行うメリット・デメリットと施工時のポイントを解説

「瓦棒屋根をカバー工法で直すメリット・デメリットは?」
瓦棒屋根の劣化が目立ち、修理を考えている方もいるのではないでしょうか。
瓦棒屋根とは木の棒と金属の板で作られた金属屋根のことで、トタン屋根とも呼ばれます。
劣化してしまうと雨漏りが起きたり、破損した部分が落下したりする恐れがあるためリフォームを行う必要があります。
本記事では、瓦棒屋根のカバー工法について以下の点を中心に解説します。
・瓦棒屋根にカバー工法を行うメリット
・瓦棒屋根にカバー工法を行うデメリット
・瓦棒屋根にカバー工法を行う際のポイント
カバー工法以外の瓦棒屋根のメンテナンス方法についてもあわせて解説していますので、ぜひ最後までご一読ください。
瓦棒屋根にカバー工法を行うメリット

・耐久性が向上する
・遮音性や断熱性、防水性が高まる
・葺き替えるよりも費用や工期を抑えられる
どの修繕方法で瓦棒屋根を修理しようか迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
耐久性が向上する
瓦棒屋根の上から新しい屋根材を取り付けることで、耐久性を高められます。
ガルバリウム鋼板などの耐久性の高い金属屋根を取り付ければ、腐食やサビの発生を防げます。
瓦棒屋根は芯木と呼ばれる木材の棒が使われているため、雨水を吸い込み腐食しやすいのがデメリットです。
サビやすいため、既存の屋根材の上に耐久性の高い新しい屋根材を取り付けるカバー工法がおすすめです。
ガルバリウム鋼板などの耐久性の高い金属屋根を取り付ければ、腐食やサビの発生を防げます。
瓦棒屋根は芯木と呼ばれる木材の棒が使われているため、雨水を吸い込み腐食しやすいのがデメリットです。
サビやすいため、既存の屋根材の上に耐久性の高い新しい屋根材を取り付けるカバー工法がおすすめです。
遮音性や断熱性、防水性が高まる
瓦棒屋根をカバー工法でリフォームすることで遮音性や断熱性、防水性を高められます。
新しい屋根材を上から重ねることで二重構造になるため、雨水が屋根に当たる音を抑制できるのです。
既存の屋根の上に屋根材をかぶせることで防水効果も高められ、雨漏りのリスクも低くなります。
新しい屋根材と野地板の間に空気層が生まれることで、断熱効果を高められるのもポイントです。
新しい屋根材を上から重ねることで二重構造になるため、雨水が屋根に当たる音を抑制できるのです。
既存の屋根の上に屋根材をかぶせることで防水効果も高められ、雨漏りのリスクも低くなります。
新しい屋根材と野地板の間に空気層が生まれることで、断熱効果を高められるのもポイントです。
葺き替えるよりも費用や工期を抑えられる
瓦棒屋根をカバー工法でリフォームした方が、葺き替え(ふきかえ)工事を行うよりも費用を抑えられ工期も短縮できます。
葺き替えとは既存の屋根を撤去し、新しい屋根材を取り付けるリフォーム方法のことです。
カバー工法の場合は既存の屋根をそのまま使うため、撤去費用がかからない分コストをカットできます。
屋根を撤去する手間を省け、短い工期で工事が完了するのもメリットです。
葺き替えとは既存の屋根を撤去し、新しい屋根材を取り付けるリフォーム方法のことです。
カバー工法の場合は既存の屋根をそのまま使うため、撤去費用がかからない分コストをカットできます。
屋根を撤去する手間を省け、短い工期で工事が完了するのもメリットです。
瓦棒屋根にカバー工法を行うデメリット

・屋根の劣化がひどいとカバー工法が使えない
・耐震性が低下するケースがある
瓦棒屋根をリフォームする際は、カバー工法のデメリットについても把握したうえでどの方法を使うか検討してみてください。
屋根の劣化がひどいとカバー工法が使えない
既存の屋根の劣化がひどい場合は、上から新しい屋根材を取り付けるカバー工法は不向きです。
屋根材が劣化している場合は、既存の屋根材を取り外して下地から作り直す必要があります。
そのため上から屋根材を取り付けるカバー工法よりも、既存の屋根を撤去してから新しい屋根材を取り付ける葺き替え工事の方がおすすめです。
屋根のリフォームをする際はあらかじめ既存の屋根の状態を確認し、どのリフォーム方法を選択するか判断しなければなりません。
屋根材が劣化している場合は、既存の屋根材を取り外して下地から作り直す必要があります。
そのため上から屋根材を取り付けるカバー工法よりも、既存の屋根を撤去してから新しい屋根材を取り付ける葺き替え工事の方がおすすめです。
屋根のリフォームをする際はあらかじめ既存の屋根の状態を確認し、どのリフォーム方法を選択するか判断しなければなりません。
耐震性が低下するケースがある
瓦棒屋根をカバー工法でリフォームする場合、耐震性が低下するケースがあります。
カバー工法の場合は新しい屋根材を取り付けるため、全体の重量が重くなり耐震性能が落ちるリスクがあります。
屋根全体が重くなると重心の位置が高くなり、揺れ幅が大きくなってしまうためです。
瓦棒屋根でカバー工法を行う際は、軽量の金属屋根のような屋根材を使用するのがおすすめです。
カバー工法の場合は新しい屋根材を取り付けるため、全体の重量が重くなり耐震性能が落ちるリスクがあります。
屋根全体が重くなると重心の位置が高くなり、揺れ幅が大きくなってしまうためです。
瓦棒屋根でカバー工法を行う際は、軽量の金属屋根のような屋根材を使用するのがおすすめです。
瓦棒屋根にカバー工法を行う際のポイント

・外壁のメンテナンスも同時に行う
・地元のリフォーム業者に依頼する
・補助金や助成金を活用できないか調べる
瓦棒屋根のリフォームを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
外壁のメンテナンスも同時に行う
瓦棒屋根のリフォームをする場合は、外壁のメンテナンスも同時に行うのがおすすめです。
外壁のメンテナンス塗装と屋根のカバー工法を一緒に行えば、足場を組む回数が一度で済むので、個別に施工するよりお得になります。
ただ屋根のリフォームのみを依頼するよりは、トータルでかかる費用が高くなります。
外壁のメンテナンスもまとめて依頼したいという方は検討してみてください。
外壁のメンテナンス塗装と屋根のカバー工法を一緒に行えば、足場を組む回数が一度で済むので、個別に施工するよりお得になります。
ただ屋根のリフォームのみを依頼するよりは、トータルでかかる費用が高くなります。
外壁のメンテナンスもまとめて依頼したいという方は検討してみてください。
地元のリフォーム業者に依頼する
屋根のリフォームを依頼する際は、地元のリフォーム業者を選ぶのがおすすめです。
自宅から店舗までの距離が近い地元のリフォーム業者であれば、出張費用を抑えられます。
また地元のリフォーム業者の中には地域に密着したところも多いため、親切で丁寧な対応をしてもらえる場合もあります。
屋根のリフォームをする場合は、地域密着型で活動している近くにある施工業者にも問い合せてみてください。
自宅から店舗までの距離が近い地元のリフォーム業者であれば、出張費用を抑えられます。
また地元のリフォーム業者の中には地域に密着したところも多いため、親切で丁寧な対応をしてもらえる場合もあります。
屋根のリフォームをする場合は、地域密着型で活動している近くにある施工業者にも問い合せてみてください。
補助金・助成金を活用できないか調べる
屋根のリフォームをする際は、補助金や助成金が活用できないか調べてみましょう。
自治体によっては屋根の修理で補助金や助成金が出る場合もあります。
ただし補助金や助成金の適用条件は自治体によって異なるため、お住まいの地域の情報をあらかじめ確認してみてください。
補助金や助成金を使う際は施工前に申し込みが必要なケースが多いため、早めに申請を行いましょう。
自治体によっては屋根の修理で補助金や助成金が出る場合もあります。
ただし補助金や助成金の適用条件は自治体によって異なるため、お住まいの地域の情報をあらかじめ確認してみてください。
補助金や助成金を使う際は施工前に申し込みが必要なケースが多いため、早めに申請を行いましょう。
瓦棒屋根のカバー工法以外のメンテナンス方法

・屋根塗装
・屋根の葺き替え
それぞれのリフォーム方法についてお伝えしますので、瓦棒屋根をリフォームする際の参考にしてみてください。
屋根塗装
屋根塗装は、色落ちしていたりサビていたりするときに有効なリフォーム方法です。
屋根を塗装し直すと見た目がキレイになるだけでなく、サビの抑制にも効果的です。
しかし、既存の屋根に穴があいているなど損傷がある場合は、塗料を塗るだけでは対応できません。
瓦棒屋根のほかの屋根材と比べると劣化しやすい傾向にあります。
屋根材の劣化が激しい場合は塗装だけでなく、新しい屋根を取り付けるか交換するのがおすすめです。
屋根を塗装し直すと見た目がキレイになるだけでなく、サビの抑制にも効果的です。
しかし、既存の屋根に穴があいているなど損傷がある場合は、塗料を塗るだけでは対応できません。
瓦棒屋根のほかの屋根材と比べると劣化しやすい傾向にあります。
屋根材の劣化が激しい場合は塗装だけでなく、新しい屋根を取り付けるか交換するのがおすすめです。
屋根の葺き替え
下地が劣化している場合は、既存の屋根材を取り外してから施工する葺き替え工事が必要です。
古い屋根材を撤去して新しい屋根材を設置するため耐用年数が伸び、メンテナンスの回数も減らせます。
既存の屋根材の撤去費用や新規の屋根材などの費用がかかりますが、下地から作り直すことで建物が長持ちし安心して暮らせるのがメリットです。
古い屋根材を撤去して新しい屋根材を設置するため耐用年数が伸び、メンテナンスの回数も減らせます。
既存の屋根材の撤去費用や新規の屋根材などの費用がかかりますが、下地から作り直すことで建物が長持ちし安心して暮らせるのがメリットです。
瓦棒屋根が傷んできたらカバー工法でリフォームしよう

カバー工法は、費用を抑えつつ既存の瓦棒屋根を耐久性の高い屋根に変更できます。
メリットとデメリットについても把握したうえで、カバー工法でリフォームを行うかどうか考えてみましょう。
屋根カバー工法については以下の記事でくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。