トタン屋根の張り替え費用相場は？内訳や変動要素・カバー工法の違いを紹介
「屋根の張り替えを検討しているけど、費用や相場が気になる」
これからトタンなど屋根の張り替えを検討している方は、このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
近年ではトタンの張り替えより、ガルバリウム鋼板への葺き替え工事を行うケースが多くなっているようです。
トタンやガルバリウム鋼板など、屋根材の特徴を知ることで、より満足度の高い葺き替え工事ができるでしょう。
本記事ではトタンをはじめとする屋根の張り替え費用・相場や、張り替え工事を行う前に知っておきたい注意点を紹介していきます。
これから古くなったトタンなど、屋根の張り替え工事を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
トタン屋根の張り替え費用は、以下の要素で変動します。
・施工範囲
・屋根の形状、勾配
・住宅が3階建て以上
・使用する塗料
・住宅の立地環境
それぞれ詳しく解説するので、費用の節約に役立ててください。
トタン屋根の修理が必要な範囲は、費用が変動する要因として挙げられます。
張り替えや葺き替えなど全面的な工事が必要なのか、部分的な交換のみでよいのかで、費用が大きく変わります。
修理をする範囲が小さければ小さいほど費用が抑えられるので、費用を抑えたいなら部分的な修理で対応できないか、業者に相談するのがおすすめです。
ただし部分的な修理の場合、修理箇所以外が劣化してきた際、再度修理する必要が出てきます。
長期的に見れば、費用が多くかかってしまうため、メリット・デメリットを踏まえたうえで決断してください。
屋根の形状や勾配によっても費用が変動する場合があります。
たとえば屋根の形状が複雑な場合は部材のロスが出やすくなるため、シンプルな形状の屋根と比べて費用が高くなりがちです。
また屋根の傾斜が急な場合は、通常の足場に加えて屋根足場も組む必要があるため、その分費用がかかってしまいます。
自宅の屋根の形状や勾配になどによって、高くなることを認識しておきましょう。
住宅が3階建て以上の場合も、費用が高くなる場合があります。
通常の足場と比べて資材量や施工の手間が増えるため、その分費用がかかってしまうからです。
住宅が3階以上の場合は、通常よりも足場費用が高くなる可能性があることを認識しておきましょう。
ただし修理工事をする屋根が1階の屋根の場合は、資材の量や施工の手間が1階建てや2階建てと大きく変わらないため、費用が変動しないこともあります。
トタンの張り替え工事の際に、塗装も必要になります。
その際に使用する塗料も、費用が変動する要素のひとつです。
機能性の高い塗料や長持ちする塗料などを使用すると、費用が高くなる傾向があります。
安い塗料を使用すると当面の費用は抑えられますが、メンテナンスの頻度が高くなり、長期的な費用が高くなるおそれがあります。
住宅の立地環境によって最適な塗料が異なる場合もあるので、費用だけで塗料を選ぶのはおすすめできません。
信頼できる施工業者に相談して、住宅環境に適したコストパフォーマンスの高い塗料を選びましょう。
住宅の立地環境によっても費用が変動する場合があります。
たとえば隣の住宅との距離が近くて通常の足場が組めない場合は、費用が高額になりがちです。
狭いスペース用の足場が必要になるなど、作業工程や資材が増えるため、費用や手間がかさんでしまいます。
また車の乗り入れが困難で、資材の運搬に時間や労力がかかる場合も、費用が高くなる傾向があります。
住宅の立地環境によっては費用が高くなることを認識しておきましょう。
トタンをはじめとする屋根の張り替え費用の内訳は、以下の項目が挙げられます。
・既存屋根材の撤去費用
・新屋根材の材料費
・下地(野地板、防水シート)
・足場費用
・ケラバの設置 など
新しい屋根材に何を選ぶかによって、工事費用が異なります。
張り替え費用の正確な見積もりが必要な方は、ぜひお気軽に「屋根やさん」まで
ご相談ください。
屋根の張り替えリフォームは、屋根材によって費用が変動します。
ここでは張り替えで検討される代表的な屋根材の特徴と、メリット・デメリットを解説します。
・スレート
・ガルバリウム鋼板
・瓦
・アスファルトシングル
・トタン
なお、現在では新しい屋根材にトタンを選ぶ人は少なくなりました。
トタンと同じ金属屋根材である、ガルバリウム鋼板を選ぶ方が増えています。
スレートはセメント素材を薄く加工した屋根材で、「コロニアル」「カラーベスト」と呼ばれることもあります。
施工しやすいため、普及率が高い屋根材です。
主なメリット・デメリットは以下の点です。
＜メリット＞
・価格が安い
・色やデザインが豊富
・対応できる業者が多い
＜デメリット＞
・割れやすい
・定期的なメンテナンスが必要
・耐用年数が短い
スレートの主成分であるセメントには防水性がなく、表面に塗装が施されています。
時間の経過とともに塗膜が劣化すると防水性が失われやすいため、カビやコケなどが発生しやすくなります。
そのため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
ガルバリウム鋼板は金属屋根の一種で、アルミニウム・亜鉛・シリコンで構成されたメッキ鋼板です。
主なメリット・デメリットは以下の点です。
＜メリット＞
・軽量
・耐震性が高い
・錆びにくい
・耐久性が高い
＜デメリット＞
・外部からの衝撃に弱い
・防音性、断熱性が低い
・雨音が響く可能性がある
耐震性を高めるために、屋根を軽いガルバリウム鋼板に張り替える人が増えています。
金属屋根でありながら錆びにくいのが特徴ですが、雨音が響く可能性を考慮する必要があります。
瓦は昔ながらの日本家屋でよく使われている屋根材です。
屋根に使われる瓦には、陶器・セメント・銅板など複数の種類があります。
主なメリット・デメリットは以下の点です。
＜メリット＞
・耐用年数が長い
・耐久性、断熱性、遮音性が高い
＜デメリット＞
・重い
・張り替えにコストがかかる
・耐震性が低い
・自然災害に弱い
純和風な外観の家には瓦が似合いますが、他の屋根材でも色やデザインに配慮すれば違和感のないものが選べます。
瓦のデメリットが気になる方は、他の屋根材への張り替えを検討するのも方法の一つです。
アスファルトシングルはガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面を石粒でコーティングした屋根材です。
アメリカで使用されることが多く、日本では普及率が低い屋根材でもあります。
主なメリット・デメリットは以下の点です。
＜メリット＞
・軽量
・耐久性、防水性、断熱性、耐震性が高い
・屋根の形状を問わず施工できる
・価格が安い
・デザイン性が高い
＜デメリット＞
・強風に弱い
・表面の石粒が剥がれ落ちる
・施工できる業者が少ない
・表面にカビが発生しやすい
・経年劣化でめくれたり、剥がれたりする
日本では流通量が少ないため、価格が高くなりやすい点に注意してください。
トタンは金属屋根の一種で、薄い鉄板に亜鉛のメッキを施してある屋根材です。
主なメリット・デメリットは以下の点です。
＜メリット＞
・軽量
・安価
・耐震性が高い
・扱いやすい
＜デメリット＞
・耐熱性が低い
・雨や風の音が響きやすい
・耐久性が低い
・錆びやすい
・定期的なメンテナンスが必要
安価で扱いやすいため、以前はトタンを使った屋根が多く見られました。
しかし他の屋根材と比べると耐久性で劣るため、新しい屋根材への張り替え候補として選ぶ人が少なくなっています。
屋根の張り替え工事にかかる期間は、約7～15日間です。
工事の主な流れは以下の通りです。
・足場の設置など、工事の準備
・古い屋根材の撤去
・下地の補修
・新しい屋根材の施工
・仕上げ
・足場の解体や清掃、点検
屋根の張り替え工事は屋外での作業になるため、雨が続くとその分工事が長引くケースもあります。
そのほか施工範囲や補修内容、季節によっても工事の期間は異なります。
具体的な期間については、業者に直接確認すると確実です。
スレート屋根に以下の症状が出ていると、張り替えを検討した方がよいサインです。
・ひび割れている屋根材が多い
・カビや苔が繁殖している
具体的な状態を紹介するので、参考にしてください。
経年劣化でスレートの水はけが悪くなって水を含むようになると、雨の日には膨張し、天気のよい日には乾いて収縮します。
膨張と収縮を繰り返すことで、少しずつひび割れが発生するのです。
自然に直ることはないため、ひび割れを放置すると次第に大きくなり、屋根材が割れてしまう可能性があります。
小さなひび割れや欠けは補修で済みますが、大きく欠けたり、数が多かったりすれば張り替えが必要になります。
補修費用を抑えたい方は、早めの補修がおすすめです。
屋根材の表面の水はけが悪くなると、カビやコケの問題も出てきます。
見映えが悪くなるだけでなく、カビやコケが繁殖すると雨水の流れを妨げ、雨漏りの原因になりかねません。
さらに苔が繁殖すると屋根材そのものが脆くなるため、張り替えが必要になります。
ガルバリウム鋼板屋根に以下の症状が出ていると、張り替えを検討した方がよいサインです。
・屋根材が浮いている
・錆びて穴があいている
具体的な状態を紹介するので、参考にしてください。
屋根材を固定する釘や部材が徐々に緩み、屋根材が浮いてくるケースがあります。
また強風による飛来物や積雪などによって、屋根材が凹んだり曲がったりするケースも確認されています。
どちらの状態も防水性が低下し、雨風が内部に浸入する危険性があるため注意しましょう。
放置すると、地震などの災害時に屋根が大きく破損する可能性もあります。
また浮きや変形の程度が大きい場合は、屋根全体の葺き替えが必要になります。
ガルバリウム鋼板は錆に強い屋根材ですが、絶対に錆びないわけではありません。
錆を放置すると白錆、赤錆、黒錆の順に劣化が進み、最終的に屋根材に穴があいてしまいます。
小さな穴や錆であれば、部分的な補修で対応可能です。
しかし錆の範囲や穴の大きさによっては、屋根全体を葺き替える必要が出てきます。
瓦屋根に以下の症状が出ていると、張り替えを検討した方がよいサインです。
・瓦の割れや欠け、浮きがある
・カビや苔が繁殖している
具体的な状態を紹介するので、参考にしてください。
瓦に割れや欠けが発生すると、雨水が内部に浸入しやすくなり、雨漏りの原因になります。
また、欠けた瓦が落下して人や物に当たる危険性もあるため注意しましょう。
同様に瓦が浮いている状態も危険なため、放置せずに葺き替えを検討すると安心です。
苔や藻が生えているのは、瓦に湿気が溜まっているサインです。
苔や藻が生えると、瓦の密着性が低下します。
風雨の影響を受けやすくなり、割れたり浮いたりする危険性が高まります。
また苔やカビは瓦の劣化を早めるため、早めの対応がおすすめです。
アスファルトシングル屋根に以下の症状が出ていると、張り替えを検討した方がよいサインです。
・カビや苔が繁殖している
・雨漏りが発生している
具体的な状態を紹介するので、参考にしてください。
アスファルトシングルは経年劣化で水分を溜め込みやすくなるため、カビやコケが繁殖しやすくなります。
軽度であれば洗浄できれいにできますが、状態によっては葺き替えが必要になります。
雨漏りが発生している場合、屋根材だけでなく下地まで劣化している可能性が高いです。
下地が傷んでいる場合は葺き替えが必要になります。
傷んだ下地をそのままにしておくと、屋根だけでなく、家全体にまで被害が出る可能性があります。
下地がきっかけで雨漏りが発生した場合、原因は屋根材の経年劣化も考えられるでしょう。
ほかに浮いたり剥がれたりした屋根材を放置したことで、雨水が流れ込んで雨漏りが発生するケースもあります。
トタン屋根の張り替えが必要なサインとして、以下の概要も解説していきます。
・サビによる腐食で穴が空いている
・傷や痛み、変形などが発生している
それぞれ、順番に深掘りしていきましょう。
トタン屋根の張り替えが必要なサインの1つは、サビによる腐食範囲が広い場合です。
サビの腐食が広く作業範囲が広い場合は、ケレン作業が高額になる恐れもあります。
屋根塗装の費用が張り替え費用を上回るケースもあるため、サビの範囲が広い場合は張り替え工事がおすすめです。
既に下地が腐食している場合も、張り替え工事を行って新しい下地に変更したほうがよいでしょう。
経年劣化によるサビや腐食などが進行している場合には、張り替え工事をご検討ください。
トタンの傷や痛み、変形などが発生している場合にも、張り替え工事がおすすめです。
特にトタンは加工しやすい反面、変形しやすいというデメリットを抱えています。
不具合が発生している箇所は表面の塗装やメッキが剥がれやすくなっているため、サビが発生しやすいです。
特に屋根は太陽光や雨水が直接、長時間当たる箇所です。
屋根は家のなかで最も劣化しやすい箇所といえます。
地震の影響により、屋根材が部分的にズレるなど不具合が発生する恐れもあります。
トタン屋根に不具合が発生している場合は、張り替え工事を検討してみましょう。
雨漏りが発生している場合も、トタン屋根の修理が必要です。
トタン屋根に穴が開いたり、歪みですき間ができたりしていると、雨水が内部に浸入してしまいます。
雨漏りを放置していると、屋根だけでなく天井や床にもダメージを与えてしまい、大規模な修理が必要になるおそれがあります。
雨漏りが発生している場合は屋根の下地が腐食している可能性があるため、葺き替えなどの全面的な修理をご検討ください。
張り替え工事と似ている工事にカバー工法があります。
カバー工法とは、既存の屋根材の上に新たな屋根材を重ねて張る工法のことです。
カバー工法は「重ね張り」と呼ばれることもあります。
トタン屋根および下地があまり劣化していない場合にカバー工法は施工できます。
葺き替え工事よりも費用が安価で工事期間が短いのも、カバー工法で工事を行うメリットです。
屋根材も二重になるため、遮音性や断熱性が上がる点もカバー工法を行う魅力でしょう。
一方で新しく張る屋根材によっては屋根の重量が上がるため耐震性が低くなる恐れがあります。
将来的に葺き替え工事を行う際には、屋根材を二重に撤去する必要があるため、費用が高額になるというデメリットも抱えています。
またカバー工法では下地の修理が行えません。
既に雨漏りによる下地の腐食が進行しているケースでも、カバー工法は推奨できません。
トタン屋根は築年数が経過している住宅が多いため、防水シートが寿命に達している場合には、下地を新しいものにできる張り替え工事がおすすめです。
トタン屋根の修理を検討している際には業者に相談して、カバー工法と張り替えのどちらが適切か検討しましょう。
トタン屋根の張り替えはガルバリウム鋼板への葺き替えが主流な理由
近年ではトタン屋根が減り、ガルバリウム鋼板への葺き替え工事が多くなっているようです。
トタン屋根からガルバリウム鋼板への葺き替えが行われやすい理由は、下記の3つが挙げられます。
・耐用年数が長い
・サビに強い
・カラーバリエーションが豊富でお洒落
それぞれ、順を追って深掘りしていきます。
ガルバリウム鋼板は、耐用年数は30〜40年と寿命が長い特徴を持つ金属屋根です。
トタン屋根の耐用年数は6～20年と言われており、ガルバリウム鋼板よりも遙かに短いです。
ガルバリウム鋼板に屋根材を変更することで、屋根工事そのものを行う頻度が低くなり、工事費用を払う回数が少なくなるため長期的に見るとお得になります。
ガルバリウム鋼板はサビが発生しにくいという特徴を持っています。
サビに強い理由は、高い耐久性を誇る「アルミニウム・亜鉛・シリコン・マグネシウム」の成分を含むメッキを、表面に施しているためです。
一方でトタン屋根は、表面に施されている亜鉛メッキが剥がれやすいためサビやすい、という欠点を抱えています。
サビをきっかけとする建材の腐食は雨漏りの原因につながるため、サビに強いガルバリウム鋼板の利用がおすすめです。
ただし、ガルバリウム鋼板も絶対にサビない訳ではありません。
傷が付かないよう配慮したり定期的に屋根塗装を行ったりするなど、メンテナンスが必要な点に注意しましょう。
ガルバリウム鋼板は、数多くの色彩を採用した屋根材が豊富に販売されている点もメリットの1つです。
他の屋根材では発色が難しい色彩も数多く販売されているため、デザイン性の高い屋根にできる点も優れた特徴です。
ガルバリウム鋼板は加工しやすい屋根材のため、意匠（デザイン）に優れた屋根材も販売されています。
ガルバリウム鋼板は、洋風はもちろん和風の住宅にも合う建材です。
住宅を選ばずに施工できる点も、ガルバリウム鋼板の利用が主流である理由の1つでしょう。
トタン屋根とガルバリウム鋼板の共通点は、軽量で地震に強い住宅にできるという点です。
瓦など重量がある屋根材は、屋根が重くなるため、地震の揺れに弱いというデメリットがあります。
トタン屋根やガルバリウム鋼板は非常に軽量なので、耐震性の高い住宅を実現できます。
ガルバリウム鋼板やトタン屋根といった金属屋根は、地震に備えた住宅にしたい方にもおすすめの屋根材です。
屋根の張り替えは、費用が高くなりやすい工事です。
屋根の張り替え費用を抑える方法を紹介します。
・自治体の補助金や助成金を使う
・火災保険を使う
利用できる方法がないかチェックしてみましょう。
自治体によっては、屋根工事の費用を補助する補助金や助成金制度があります。
住んでいる自治体で、利用できる制度がないか調べてみましょう。
たとえば、遮熱対策を目的とした工事で使える制度があります。
遮熱効果があると認められている材料を使うことで、補助金や助成金の対象になるかもしれません。
他には、耐震性に課題がある住宅のリフォームで使える制度もあります。
条件や金額は自治体によって異なるため、詳細は自治体のホームページや窓口で確認してください。
屋根が自然災害で破損し、張り替えが必要になった場合は火災保険が適用になる可能性があります。
火災保険が適用されれば、張り替え工事の費用を保険金でまかなえます。
加入している火災保険によって詳細が異なるため、まずは加入している保険の内容を確認しましょう。
火災保険を利用する場合は、火災保険を適用して屋根の張り替え工事を行った実績のある業者がおすすめです。
見積もりの際に、業者に実績があるか確認しましょう。
トタン屋根の一部がはがれている、穴が開いているという場合は、トタン屋根の部分的な修理・交換工事でも対処可能です。
部分的な修理であれば、屋根の全面工事と比べて費用の総額を抑えられます。
ただし、修理後に修理しなかった場所が破損してしまう可能性が高いため、注意が必要です。
また一部のみの修理であっても足場の設置は必要なので、費用が割高になります。
破損や不具合があるたびに修理をすると、長期的に費用がかさみます。
予算に余裕があるのであれば、屋根全体を修理するのがおすすめです。
足場が必要な工事をまとめて依頼することで、総合的に費用を削減できます。
足場は安全に作業を行うために必要なので、削ることはできません。
しかし同時に足場が必要な工事を行うと、足場に使い回せます。
トタン屋根の修理と同時に外壁のリフォーム工事などをまとめて依頼することで、長期的なコストを抑えられます。
ただし一度に必要な金額が大きくなるので、負担が重い場合はトタン屋根の修理工事のみで依頼しましょう。
トタン屋根の修理を依頼できる業者の種類は以下のとおりです。
・建築板金業者
・リフォーム会社
・工務店
それぞれ特徴を紹介するので、業者選びの参考にしてください。
建築板金業者とは、トタン屋根を含む金属屋根の修理やリフォームなどを行う専門業者です。
トタン屋根の張り替えやガルバリウム鋼板への葺き替えなどにも対応しています。
金属屋根工事に関わる専門的な知識や技能を備えているため、高品質な施工が期待できます。
トタン屋根の修理を依頼するなら、建築板金業者への依頼がおすすめです。
リフォーム業者は住宅の修理や増改築など、リフォーム工事全般に対応する業者のことです。
もともと工務店が各自の専門分野を活かそうとして、独立してリフォーム専門の会社を立ち上げているところが多くあります。
もともとの専門分野によって得手不得手がある場合があり、すべてのリフォーム会社が金属屋根に精通しているわけではありません。
リフォーム会社に依頼する場合は、事前に施工実績などを確認しておくのがおすすめです。
工務店は住宅の新築工事やリフォーム工事など、幅広い工事に対応する業者のことです。
全国展開している工務店や地域密着の小規模な工務店など、さまざまな規模の業者があります。
大規模な工務店は、経営基盤がしっかりしているため、安心感があります。
地域密着の工務店は、トラブルの際に迅速で柔軟に対応してくれる傾向があるなど、規模によってメリットがさまざまです。
どちらもトタン屋根の修理に対応しているところが大半なので、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
トタン屋根の修理をお手頃な費用で依頼できる業者の選び方
トタン屋根の修理業者は以下のポイントを確認して選ぶのがおすすめです。
・施工実績を確認
・アフターフォローの有無を確認
・有資格者の在籍の有無を確認
屋根修理で避けたいのが悪徳業者への依頼です。
手抜き工事をされてしまい、すぐに再び修理が必要になり、手間もお金も時間もかかります。
ここでお伝えする特徴に当てはまる業者であれば、しっかりした工事を期待できるため、結果的にお手頃な費用で依頼できます。
トタン屋根の修理の実績が豊富であれば、高品質な仕上がりが期待できます。
経験豊富な業者は、トラブルの際にも柔軟に対応してもらえることが多いため、安心感もあります。
施工実績の掲載には施主の許可が必要です。
施工実績が多く掲載されている業者は、施主との関係が良好なことが多く、優良業者の可能性が高い傾向があります。
施工実績は業者のホームページに掲載されていることがほとんどです。
業者に相談する前に、ホームページで施工実績をご確認ください。
依頼前に施工後のアフターサービスの有無を確認するのがおすすめです。
アフターサービスは追加で費用がかかることが少ないため、業者の利益になりにくい傾向があります。
それにもかかわらず、アフターサービスをしっかり行っている業者は、技術に自信がある可能性が高いです。
なかには、独自の保証制度を用意しているところもあります。
依頼する際にはアフターサービスの有無や、保証期間などをチェックするのがおすすめです。
トタン屋根や屋根工事に関する有資格者が在籍していると、高品質な施工が期待できます。
トタン屋根に関わる資格としては「建築板金技能士」が挙げられます。
建築板金技能士は、トタンを含む建築物に関わる板金工事の知識や技術があることを認定する資格です。
新しいトタン屋根に張り替えたりガルバリウム鋼板に葺き替えたりする際にも、品質の高い施工が期待できます。
資格がなければ、屋根の棟の修理ができないわけではありません。
有資格者が在籍していれば、より安心して工事を依頼できます。
有資格者が在籍しているかどうかは、業者のホームページに記載されていることがほとんどです。
依頼前に有資格者が在籍しているか、確認しておくことをおすすめします。
費用節約のためトタン屋根の修理を自分でやるのはおすすめできない
トタン屋根の修理は高所での作業となるので、落下事故などの危険があり、大きな怪我につながるおそれがあります。
道具などを落として、下にいる人やものに危害を与えてしまうことも考えられます。
どうしても自分たちで修理をする場合は、安全のため、1人ではなく2人1組で行いましょう。
また、素人ではトタン屋根の不具合を完全に修理するのは難しいので、簡単な応急処置にとどめるのがおすすめです。
とくに劣化が激しい場合は、信頼できる業者に修理を依頼しましょう。
トタン屋根からガルバリウム鋼板への張り替え費用相場はお気軽にお問い合わせください！
