ガルバリウム鋼板屋根への葺き替え費用は？後悔しないための注意点を紹介
「ガルバリウム鋼板へ屋根の葺き替え工事を検討しているけど、費用相場が気になる」
これからガルバリウム鋼板屋根へ葺き替え工事を考えている方は、このような疑問をお持ちではないでしょうか。
本記事ではガルバリウム鋼板へ屋根の葺き替え費用を左右する要素や、工事前におさえておきたいポイントを紹介していきます。
これからガルバリウム鋼板屋根への葺き替え工事を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ガルバリウム鋼板屋根の葺き替え費用は、住宅の広さや形状など住宅によって大きく異なります。
費用の目安として、以下の内容を紹介していきます。
・ガルバリウム鋼板への屋根葺き替え費用の変動要素
・ガルバリウム鋼板の葺き替え費用相場の内訳
さっそく見ていきましょう。
屋根は住宅によって採用されている形状が異なるため、一概に費用をお伝えするのは難しいです。
ガルバリウム鋼板へ屋根の葺き替え工事を行う場合、以下の要因で費用が決定します。
・施工面積
・屋根の形状
・建物の階数
・屋根勾配 など
たとえば屋根が広い場合、葺き替えが必要になる面積が広くなり費用が高くなります。
また平屋と2階以上ある住宅を比較した場合、階数が多いほど足場設置費用も高くなる事例も想定されます。
ガルバリウム鋼板への葺き替え費用は上記のような要因で費用が変動するものです。
ガルバリウム鋼板への屋根葺き替え費用の内訳は、主に以下のとおりです。
・人件費
・古い屋根材の撤去費用
・処分費用
・新しい屋根材の材料費
・下地(野地板、防水シート)の補修
・足場費用 など
上記に加えて、断熱材の有無や横葺きか縦葺きかといった要素によっても費用が変化します。
葺き替え工事は既存屋根材の解体・撤去作業が発生するため、カバー工法と比較すると費用が高くなりがちです。
ガルバリウム鋼板屋根の葺き替え費用をお得に抑える方法
下記の方法を用いることで、ガルバリウム鋼板屋根の葺き替え費用をお得に抑えられる可能性があります。
・補助金、助成金を活用できないか調べる
・火災保険を適用できないか調べる
・外壁リフォームも同時にできないか検討する
それぞれの方法を具体的に解説します。
ガルバリウム鋼板屋根を葺き替えることで、補助金や助成金が使えることがあります。
補助金制度は自治体ごとに種類や内容が異なり、地域の振興や住民の生活環境の改善などが目的です。
断熱性や耐震性の向上を目的とした屋根工事への補助金は、多くの自治体で採用されています。
なかには居住する地区にある業者を利用するとリフォームの補助が受けられる自治体もあり、比較的手軽に申請できる場合もあるようです。
補助金の条件や内容は年度によっても異なるので、各自治体の公式HPなどで情報を確認しておくことをおすすめします。
屋根が災害により損傷を受けた際、屋根の葺き替えなどのリフォーム工事に火災保険が降りる場合があります。
火災保険は火災以外にも、雷や台風、雪や雹などによる被害を補償してくれる保険です。
災害による破損でガルバリウム鋼板屋根への葺き替えを検討する場合、保険会社に申請に必要な書類を請求しましょう。
ただし、一般的に保険会社は補償対象とならない条件を設けています。
屋根材の経年劣化や契約者の故意または過失が認められる場合、保険の申請を断られるかもしれません。
ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えと外壁リフォームを同時に行うと、費用を効率的にカットできるかもしれません。
それぞれの工事には足場の架設が必要ですが、タイミングを合わせると設置・撤去にかかる費用を1回にまとめられます。
また工具や材料の搬入・搬出も1回分で済むので、工期がかからず人件費もお得です。
さらに同じ業者に依頼することで、材料費や施工費の割引を受けられる場合があります。
ガルバリウム鋼板屋根の葺き替えを検討する際は、外壁のリフォームも考慮しつつ業者に相談してみるのがおすすめです。
ガルバリウム鋼板屋根の葺き替え費用が高くなってしまう要因
ガルバリウム鋼板屋根の葺き替え費用が高くなってしまう要因には、下記があります。
・悪徳業者に依頼してしまった
・技術力の低い業者に依頼してしまい再施工が必要になった
・遠方の業者に依頼してしまった
・屋根の状態が酷く修理コストが高くなってしまった
それぞれの要因を事前に認識できていれば、屋根工事が想定外に高くなるという事態を避けやすくなります。
屋根は状態が把握しづらい部分なので、屋根材の破損などを理由に高額な工事を勧めてくる業者が存在します。
突然「屋根を調査させて欲しい」と訪問してきたら、注意が必要です。
悪徳業者は屋根の劣化状況を捏造したり、局所的な劣化をあたかも全体的な損傷かのように伝えてきたりします。
また今だけのキャンペーンであると謳い契約の即決を要求してくるのも、悪徳業者の特徴です。
割引率の高さを強調してきますが、元々高い価格に設定されているため結果的に高額な請求となります。
技術力の低い業者に依頼してしまい再施工が必要になった
技術力の低い業者に屋根工事を依頼すると、施工不良による不具合が生じやすくなります。
工程が不適切であったり必要な材料が使われていなかったりすると、再施工が必要になり総費用が高額になりがちです。
業者を選ぶ際は、ガルバリウム鋼板屋根の施工実績があるかどうかを判断のポイントにしましょう。
また万が一不具合が生じた場合のために、業者保証の有無も確認しておくことが大切です。
遠方の業者に屋根工事を依頼すると、総費用は高くなります。
なぜなら業者に発生した交通費や移動時間が見積もりに反映されるからです。
また何らかのトラブルにより屋根材が破損した場合も、費用が高額なうえすぐに駆けつけてもらえないリスクがあります。
一方地元の業者なら小さな不備も相談しやすく、場合によっては地域特有の条件に適した施工を提案してもらえるかもしれません。
総合的なコストパフォーマンスを踏まえると、信頼できる業者を近場から探すのがおすすめです。
ガルバリウム鋼板屋根の葺き替えは、劣化の度合いによって費用が高くなりがちです。
葺き替えでは古い屋根材を撤去した後、必要に応じて下地材の補修を行います。
通常は古い野地板の上から新しいコンパネを施工しますが、下地材の腐食が進行している場合は材料の交換が必要です。
下地材に重度の腐食があると、修理の手間がかかり費用が高くなります。
さらに広範囲で劣化が進行している場合、安全な動線の確保にも時間を要し工期も長くなりがちです。
ガルバリウム鋼板屋根へ葺き替え工事を行うと得られるメリットについて、以下の概要を紹介していきます。
・屋根の重量を軽くできる
・金属屋根の中でもサビに強い
・耐用年数が長い
順を追って深掘りしていきます。
ガルバリウム鋼板は軽量のため、屋根が軽くなることによってお家の耐震性向上が期待できます。
たとえば重い瓦屋根から軽いガルバリウム鋼板へ葺き替え工事を行うことで、耐震性の向上にも繋がるものです。
地震被害による住宅の倒壊や瓦の落下被害などに強い不安を抱えている方は、ガルバリウム鋼板への葺き替え工事を検討してみましょう。
ガルバリウム鋼板はサビに強い屋根材です。
サビが発生しにくいため屋根が劣化しにくく、長期にわたって利用できる点がガルバリウム鋼板のメリットといえます。
ただし傷がつくとサビが広がりやすくなるなど、まったくサビが発生しないわけではありません。
とはいえ屋根であれば傷がつく機会も少ないため、サビの心配は基本的にしなくて済むでしょう。
ガルバリウム鋼板は適切なタイミングで正しいメンテナンスを行うと30〜40年ほど持ちします。
他の屋根材よりも耐用年数が長いため修理頻度が低くなり、修理費用を含めたトータルでかかる費用が安くなりやすいです。
「長期間利用できる屋根材を使用したい」「頻繁に工事を依頼したくない」という方は、耐用年数の長いガルバリウム鋼板の活用を考えてみませんか。
ガルバリウム鋼板はメリットの多い屋根材ですが、場合によっては下記のデメリットも感じられることがあります。
・断熱性や遮音性が低い
・瓦よりも外観の風格に劣る
・結露が起きやすい
以下では、それぞれのデメリットを具体的に解説します。
ガルバリウム鋼板は金属製かつ厚さ1ミリ未満の薄い屋根材なので、音や熱を通しやすい性質があります。
遮音性と断熱性を確保したい場合、断熱材が加工してある屋根材を選んだり内部に防音材を施工したりする対策がおすすめです。
必要に応じて適切な対策を取れば、ガルバリウム鋼板の欠点はカバーできます。
ただしガルバリウム鋼板だけを設置する場合よりも、材料費は高額になる点を認識しておきましょう。
ガルバリウム鋼板は薄く表面に凹凸がないので、スマートで軽い印象を与えがちです。
屋根材の素材感や重厚感を重視したい方は、ガルバリウム鋼板の屋根に物足りなさを感じることがあります。
一方瓦は粘土を焼成したもので、金属屋根にはない自然な土の色合いが感じられる屋根材です。
また重ね合わせて施工するため立体感があり、落ち着いた風格が漂います。
瓦屋根をガルバリウム鋼板屋根に葺き替えた場合、家の雰囲気がガラリと変わるため事前に確認が必要です。
一般的にガルバリウム鋼板屋根は、断熱性を考慮して下地材との間に空気層を設けずに施工されます。
下地材と密着したガルバリウム鋼板は家の気密性を高めるため、結露の要因となるのです。
特に室内の暖かい空気や湿気が集まりやすい天井裏や屋根裏などは、結露が生じやすい傾向にあります。
結露を放置しておくとカビが発生しやすくなり、家の腐食につながるかもしれません。
ガルバリウム鋼板屋根に葺き替える場合は、家の結露対策も併せて検討しておくことをおすすめします。
下地材に問題がなければ葺き替えだけでなくカバー工法も選択できる
下地材に劣化がなくきれいな状態であれば、葺き替えの他にカバー工法が選択できます。
カバー工法は既存の屋根と下地材をそのまま活用し、新たな屋根材を上から被せる施工方法です。
葺き替えとは異なり屋根材の撤去や下地材の補修が不要なので、工期・費用ともに抑えやすくなります。
また屋根が二重になるため、断熱性や防水性、防音性が向上する点もメリットです。
通常カバー工法では建物への負荷を考慮し、ガルバリウム鋼板やスレート、アスファルトシングルなどの軽い屋根材が選ばれます。
なお瓦屋根はカバー工法で施工することも、新たな屋根材として採用することもできません。
ガルバリウム鋼板屋根の施工方法には下記の2種類があります。
・縦葺き
・横葺き
上記の施工方法はメリットとデメリットが異なります。
以下ではそれぞれの施工方法を具体的に解説するので、ガルバリウム鋼板屋根の葺き替えを検討されている方は参考にしてください。
縦葺きは屋根の棟を起点に垂直方向に屋根材を設置していく工法で、「立平葺き」や「縦ハゼ葺き」とも呼ばれます。
縦葺きのメリットは、水はけがよく設置に時間がかからない点です。
ただし屋根の形状が複雑であったりデザイン性が高かったりすると、施工が難しくなります。
また断熱材を加工した屋根材にも未対応のため、施工できるのはシンプルなガルバリウム鋼板屋根材のみです。
横葺きは横長の屋根材を水平に並べていく工法で、断熱材入りの商品を施工できる点が大きなメリットです。
また屋根の形状にかかわらず施工できるので、汎用性の高い工法といえます。
ただし水はけが比較的悪く、勾配が緩やかな屋根への設置は推奨されていません。
さらに工期も長くかかりがちなので、施工費用が高くなりやすい傾向にあります。
屋根をガルバリウム鋼板へ葺き替えする際の費用以外の注意点
屋根をガルバリウム鋼板へ葺き替え工事を検討している際に、費用以外で押さえておきたいポイントを紹介します。
・勾配のない屋根には向いていない
・周囲に大きな樹木や森林がある住宅は注意する
・違う金属同士を触れ合わせない
どういうことか、詳しく見ていきましょう。
ガルバリウム鋼板は勾配がほとんどない屋根には向いていません。
ガルバリウム鋼板は、水が溜まると腐食する速度が早くなるからです。
勾配がほとんどない屋根だと水がはけにくく、ガルバリウム鋼板が腐食しやすくなり耐用年数が短くなりかねません。
特に水が流れにくい横葺きの屋根は、3寸未満の勾配の屋根への施工が不可です。
低勾配の屋根へ葺き替え工事を検討している方は、ガルバリウム鋼板を施工できるか業者と相談してみましょう。
住宅周辺に大きな樹木や森林地帯がある場合、ガルバリウム鋼板を屋根に施工すべきか業者と相談しましょう。
ガルバリウム鋼板はアルカリに弱いため、落ち葉に含まれている「木酢液」がダメージを与える恐れがあります。
せっかく施工したガルバリウム鋼板がすぐにダメになってしまわないよう、周囲の環境も意識することが大切です。
ガルバリウム鋼板が他の金属に触れ合う場合は、相性が良いかどうか注意が必要です。
相性の悪い金属と触れ合うとサビが発生する（いわゆる「もらいサビ」の）恐れがあります。
知識のあるプロの業者であればまず問題ないとは思いますが、この機会に知識として覚えておきましょう。
ガルバリウム鋼板へ屋根の葺き替えがおすすめの人の特徴
ガルバリウム鋼板への屋根葺き替えをおすすめする人の特徴をご紹介します。
・トタン屋根が耐用年数をむかえている人
・地震に強い住宅へリフォームしたい人
・耐用年数の長い金属屋根を採用したい人
ガルバリウム鋼板は機能性に優れているのに費用も他の屋根材とあまり変わらないため、多くの人におすすめできます。
上記の特徴について、詳しく解説します。
トタン屋根からの葺き替えを考えている方は、この機会にガルバリウム鋼板への葺き替えを考えてみてはいかがでしょうか。
トタンはガルバリウムと費用の差がほとんどありません。
一方でガルバリウム鋼板は軽くてサビに強く、耐用年数も長いなど機能性に優れています。
トタンがダメ、というわけではありませんが、この機会に費用対効果がすぐれているガルバリウム鋼板への葺き替えを検討してみても良いでしょう。
地震に強い住宅へリフォームしたい人も、屋根にガルバリウム鋼板を採用してみましょう。
ガルバリウム鋼板は他の屋根材と比較して軽量なので、地震で揺れたときのお家への負担が軽減できます。
また一定の条件を満たすことで耐震リフォーム補助金制度の対象になる可能性がある点も、見逃せないポイントです。
「地震への備えを進めたい」という方は、この機会に屋根をガルバリウム鋼板に葺き替えてみてはいかがでしょうか。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は30〜40年といわれています。
これは他の屋根材と比較しても長く、長期間の利用が期待できます。
耐用年数が短いとすぐに屋根の修理が必要になり、工事費用がかかります。
実施する工事によっても異なりますが、決して少なくない費用がかかってしまうものです。
ガルバリウム鋼板のような耐用年数の長い屋根材を使用すると、長い目で見たときのコストパフォーマンスは高いです。
ガルバリウム鋼板への屋根葺き替え費用についてはご相談ください！
本記事ではガルバリウム鋼板への屋根葺き替え費用の変動要素や内訳などを紹介しました。
後になって後悔しないためにも、ガルバリウム鋼板の特徴や注意点をおさえたうえで葺き替え工事を検討しましょう。
ガルバリウム鋼板への葺き替え工事費用は、屋根の状態や現場周辺の環境などによっても変動します。
後悔しないよう、屋根にガルバリウム鋼板を施工する場合は信頼感のある業者へ相談してみましょう。
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