トタン屋根の修理方法と直すべきタイミング・応急処置の方法を解説
【症状別】トタン屋根の修理方法

・屋根塗装
・部分補修
・カバー工法
・葺き替え
それぞれの修理方法について症状別に解説します。
色褪していたり塗装がはがれたりしている場合は屋根塗装
トタン屋根の塗装が色あせていたりはがれたりしている場合は、塗料を塗ってカバーします。
穴やサビがあまり広まっていない場合は、塗装だけでも対処できます。
定期的にトタン屋根を塗装しておけば撥水効果が高まり、サビの発生を抑制できるのはメリットです。
穴やサビがあまり広まっていない場合は、塗装だけでも対処できます。
定期的にトタン屋根を塗装しておけば撥水効果が高まり、サビの発生を抑制できるのはメリットです。
一部さびていたり穴が開いたりしている場合は部分補修
さびていたり穴があいたりしている箇所が限定的である場合は、部分補修をするのがおすすめです。
症状が出ている部分を新しいトタンに張り替えれば、雨漏りを予防できます。
さびている箇所はサビを取り除いてからサビ止め剤を塗り、そのうえから塗料を塗ると効果が長続きします。
ただしトタン屋根は耐用年数が短く、部分補修をしても再度修理が必要になるので、屋根全体を修理することも検討してみてください。
症状が出ている部分を新しいトタンに張り替えれば、雨漏りを予防できます。
さびている箇所はサビを取り除いてからサビ止め剤を塗り、そのうえから塗料を塗ると効果が長続きします。
ただしトタン屋根は耐用年数が短く、部分補修をしても再度修理が必要になるので、屋根全体を修理することも検討してみてください。
屋根全体が劣化している場合はカバー工法
さびていたり大きな穴が開いたりしている箇所が全体に広がっている場合は、既存の屋根の上に新しい屋根を被せるカバー工法が使われます。
今ある屋根をそのまま使うため、屋根を撤去してから張り替える「葺き替え(ふきかえ)」よりも費用を抑えられるのがメリットです。
屋根を重ね合わせるため、断熱性や遮音性も高められます。
しかし屋根の下地部分まで劣化している場合は、一度屋根を撤去して内部を修繕する必要があります。
今ある屋根をそのまま使うため、屋根を撤去してから張り替える「葺き替え(ふきかえ)」よりも費用を抑えられるのがメリットです。
屋根を重ね合わせるため、断熱性や遮音性も高められます。
しかし屋根の下地部分まで劣化している場合は、一度屋根を撤去して内部を修繕する必要があります。
屋根の劣化が激しい場合は葺き替え
トタン屋根が劣化している場合は、既存の屋根を撤去して新しい屋根に張り替える「葺き替え工事」を実施します。
さびていたり穴があいたりしていると内部まで浸水していることが多く、屋根内部の垂木や防水シートも劣化している可能性が高いです。
そのため屋根を撤去してから内部の木材を組みなおし、防水シートを張り替えるのがおすすめです。
葺き替えをすれば耐用年数が長くなるので、長く住み続ける場合に適した修理方法です。
しかし既存の屋根を撤去するため処分費がかかり、工期が長くなります。
さびていたり穴があいたりしていると内部まで浸水していることが多く、屋根内部の垂木や防水シートも劣化している可能性が高いです。
そのため屋根を撤去してから内部の木材を組みなおし、防水シートを張り替えるのがおすすめです。
葺き替えをすれば耐用年数が長くなるので、長く住み続ける場合に適した修理方法です。
しかし既存の屋根を撤去するため処分費がかかり、工期が長くなります。
トタン屋根を修理すべきタイミング

・雨漏りが起きている
・凹んだり変形したりしている
・表面の傷が目立つ
・サビが発生している
・穴があいている
・設置してから10年以上経過している
すでに雨漏りが起きている場合は、放置しておくと屋根の下地や建物の劣化が進行してしまうので、早急に修理を依頼しましょう。
変形していたりサビが発生したりしている場合も、屋根の耐久性が落ちています。
なおトタン屋根の耐用年数は10~20年と言われているので、設置から10年以上経っている場合も修理をしておくのがおすすめです。
雨漏りしたトタン屋根の応急処置の方法

雨漏りしたトタン屋根の応急処置の方法は下記の通りです。
・防水テープを貼って穴をふさぐ
・ブルーシートで屋根全体を覆う
・コーキングで穴をふさぐ
それぞれのやり方についてお伝えしますので、安全に配慮しながら処置を行ってみてください。
防水テープを貼って穴をふさぐ
トタン屋根の穴があいている箇所がわかる場合は防水テープを貼り、雨水の浸入を防ぎましょう。
屋根の表面の汚れを雑巾できれいに拭き取り、防水テープを貼ります。
特に表面がアルミ製のものは耐久性が高いのでおすすめです。
なお、必ず屋外用の防水シートを使いましょう。
屋根の表面の汚れを雑巾できれいに拭き取り、防水テープを貼ります。
特に表面がアルミ製のものは耐久性が高いのでおすすめです。
なお、必ず屋外用の防水シートを使いましょう。
ブルーシートで屋根全体を覆う
穴があいている箇所がはっきり分からない場合は屋根全体をブルーシートで覆い、雨水が入り込むのを防ぐとよいでしょう。
ブルーシートの端に土のうを置き、テープで固定してください。
ヒモや縄を使ってブルーシートを固定するとトタン屋根を傷つける恐れがあるため、テープを使うのがおすすめです。
土のうは重さがあるので、必ず複数人で協力しながら作業を行ってください。
ブルーシートの端に土のうを置き、テープで固定してください。
ヒモや縄を使ってブルーシートを固定するとトタン屋根を傷つける恐れがあるため、テープを使うのがおすすめです。
土のうは重さがあるので、必ず複数人で協力しながら作業を行ってください。
コーキングで穴をふさぐ
コーキング材を使ってトタン屋根の穴をふさぐと、雨水の浸入を防げます。
コーキングで穴をふさぐ手順は下記の通りです。
・雨漏りしたところを雑巾でキレイに拭く
・雨漏りしたところをマスキングテープで囲む
・プライマーを塗る
・プライマーが乾いたらコーキング材を塗る
・コーキングが乾く前にマスキングテープをはがす
コーキング剤を塗る前に、しっかりと汚れや水気を拭き取っておきましょう。
その後、プライマーと呼ばれる下地塗料を塗っておくと接着力が高まります。
コーキング剤を選ぶ際は、防水性や耐熱性に優れたものがおすすめです。
コーキングで穴をふさぐ手順は下記の通りです。
・雨漏りしたところを雑巾でキレイに拭く
・雨漏りしたところをマスキングテープで囲む
・プライマーを塗る
・プライマーが乾いたらコーキング材を塗る
・コーキングが乾く前にマスキングテープをはがす
コーキング剤を塗る前に、しっかりと汚れや水気を拭き取っておきましょう。
その後、プライマーと呼ばれる下地塗料を塗っておくと接着力が高まります。
コーキング剤を選ぶ際は、防水性や耐熱性に優れたものがおすすめです。
トタン屋根を自分で修理するのをおすすめしない理由

トタン屋根を自分で修理するのをおすすめしない理由は下記の通りです。
・作業中に大けがをするリスクがある
・きちんと修理できない恐れがある
・修理前より状態が悪化する可能性がある
それぞれの理由について詳しく解説します。
作業中に大けがをするリスクがあるため
屋根の修理は高所での作業になるため、誤って転倒するなどして大けがを負うリスクがあります。
万が一屋根から転落してしまった場合、死亡事故にもなりかねません。
重い資材や道具を使った屋根の修理は危険を伴うので決して無理はせず、業者に修理を依頼しましょう。
万が一屋根から転落してしまった場合、死亡事故にもなりかねません。
重い資材や道具を使った屋根の修理は危険を伴うので決して無理はせず、業者に修理を依頼しましょう。
きちんと修理できない恐れがあるため
専門的な知識や技術を持たない素人が屋根の修理をすると、耐久性を低下させる恐れがあります。
屋根の耐久性が下がると、強風や地震が起きた際に屋根が崩れて大変危険です。
雨漏りにより雨水が建物の構造部分まで染み込んでしまうと、家の耐震性も低下してしまいます。
浸水によりカビが発生することで、人への健康被害も懸念されます。
そのため、屋根の修理は建築のプロであるリフォーム会社に任せましょう。
屋根の耐久性が下がると、強風や地震が起きた際に屋根が崩れて大変危険です。
雨漏りにより雨水が建物の構造部分まで染み込んでしまうと、家の耐震性も低下してしまいます。
浸水によりカビが発生することで、人への健康被害も懸念されます。
そのため、屋根の修理は建築のプロであるリフォーム会社に任せましょう。
修理前より状態が悪化する可能性があるため
素人が屋根の修理をすると、手を入れる前よりも状態が悪くなってしまう可能性があります。
下手に手を加えるとかえって修正すべき箇所が多くなり、大規模な修繕が必要になってしまいます。
修理費用も高額になるため、自己流で修理する前に専門業者に依頼しましょう。
下手に手を加えるとかえって修正すべき箇所が多くなり、大規模な修繕が必要になってしまいます。
修理費用も高額になるため、自己流で修理する前に専門業者に依頼しましょう。
トタン屋根の修理費用を抑える方法

火災保険が適用されれば、保険金でトタン屋根の修理費用をまかなえます。
しかし火災保険が適用されるのは、台風などの自然災害が原因である場合に限られます。
下記のケースは火災保険が適用されない可能性があります。
・経年劣化による雨漏り
・リフォームや増改築の影響による雨漏り
・被害を受けてから3年以上経過している場合
火災保険を利用する際は、事前に保険会社に保険が適用されるか確認しておきましょう。
トタン屋根が壊れたら専門業者に修理を依頼しよう

素人がDIYで直そうとするとかえって状態が悪くなる恐れがありますので、建築のプロに依頼するのがおすすめです。
トタン屋根の異常に気づいたらなるべく早く修理を受け、安心して暮らせるようにしましょう。