屋根点検は業者に依頼して劣化を防ごう！タイミングや選び方も紹介
「屋根点検の必要性を知りたい」「屋根点検のタイミングを知りたい」など、屋根点検について詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか？
屋根点検は修理のコストを抑えるためにも定期的に行うべきです。
本記事では屋根点検のタイミングや注意すべきポイントを紹介します。
点検業者の選び方や注意すべき悪徳業者についても説明するので、ぜひ参考にしてください。
屋根点検は自分で行わず業者に任せましょう。
もし屋根上で点検中に屋根から落ちると命を落とす可能性があります。
また、自然災害後に「いち早く屋根の状態を確認したい」と思うこともあるでしょう。
しかし台風が過ぎ去った後は強風が残ります。
大きい地震の後は余震も続くでしょう。
たとえ屋根上に登ったとしても、素人では不具合箇所を見つけ出すような点検はできません。
小型無人機等飛行禁止法の地域ではドローンも飛ばせないので、必ず専門業者に屋根点検を任せましょう。
屋根の点検が必要な理由は以下のとおりです。
・屋根がダメージを受けて屋根全体の劣化に繋がるから
・メンテナンスのコストを抑えられるから
順番に説明します。
屋根がダメージを受け続けると屋根全体の劣化に繋がります。
屋根は外的要因に晒され続けています。
紫外線や雨や風などによって屋根はダメージを受けやすいです。
するとサビや穴あきが発生し、屋根全体に広がってしまいます。
屋根の劣化を最小限に抑えるためにも屋根点検が必要です。
屋根点検を行うことで、家全体のメンテナンスのコストを抑えられます。
大きな不具合に繋がる前に問題に気付けるので修繕が少なくて済むからです。
不具合が進行してしまうと大規模な修繕工事が必要になり、時間とお金がかかります。
たとえば屋根から雨漏りが起きてしまい家の腐食が進むと、屋根だけでなく家全体の修繕が必要です。
不具合が大きくならないうちに屋根を点検して問題に気付くことで施工費用を抑えられます。
屋根点検のタイミングは以下のとおりです。
・5〜10年が目安
・災害発生後
・劣化症状を見つけた時
それでは順番に見ていきます。
5〜10年ごとに屋根を点検しましょう。
屋根が破損するリスクを未然に防げます。
日本には四季があり、季節ごとの外的要因によって屋根は影響を受けます。
たとえば夏は屋根の温度が50〜70℃になることもあり屋根の劣化が進みやすいです。
冬になれば積雪の影響で屋根の破損に繋がります。
屋根に大きな問題が起きる前に5〜10年ごとに屋根の点検をしましょう。
特に大きな災害が発生した後は屋根の点検をしましょう。
災害発生後は屋根材に不具合が出やすいです。
台風が過ぎた後は屋根材の一部が剥がれているかもしれません。
大雪が降った後は雪の重みで屋根に穴が空いてしまう可能性もあります。
災害発生後は屋根に不具合が出やすいので、必ず屋根の点検をしましょう。
「屋根が劣化しているかも？」と思ったら、点検を行ってください。
屋根の劣化を放置しておくと雨漏りなどの重大な被害に繋がりかねません。
遠くから屋根の状態を見て、塗装の色褪せや屋根材の汚れを発見したら、点検のタイミングです。
色褪せや汚れからサビや穴あきといった不具合に繋がる可能性もあるので、速やかに屋根点検を行いましょう。
劣化や色あせなど、屋根の状態を確認するための点検には、以下の調査方法があります。
・目視調査
・ドローン調査
費用はそれぞれ異なるため、具体的な金額が知りたい場合は業者に相談しましょう。
屋根の状態を目視で調査する方法です。
業者によって異なりますが、無料なことが多い方法です。
専門知識のある業者が直接屋根を確認することで、劣化状態などを正確に把握できます。
なお屋根の形状や勾配によっては直接登るのが難しいため、足場を組む場合があります。
その場合は調査費用に足場代が追加されます。
直接屋根に登るのが難しい場合に用いられる方法です。
足場を組む必要がないため手間と費用がかかりません。
また劣化した屋根に登るのは危険が伴うため、ドローンを使って調査すれば転落・転倒といった事故も防げます。
屋根材を傷めずにすみ、ドローンが撮影した画像を見れば施主も屋根の状態を確認できる点もメリットです。
雨漏りが発生した際は、上記で紹介した方法に加えて以下の点検方法を行う場合があります。
・散水調査
・発光液調査
・サーモグラフィー調査
それぞれの方法について解説します。
散水調査は雨漏りが発生していると思われる場所に、ホースなどで水をかける方法です。
散水で雨を再現するには業者に専門知識と経験が必要になります。
散水方法や時間は調査する建物の構造によって異なるからです。
またホースや洗浄装置で水を使用するため、調査費用のほかに水道代がかかります。
発光液調査は、雨漏りが発生していると思われる場所に発光液を混ぜた液体を流す方法です。
紫外線ライトで照らすと発光液が発光し、雨水の浸入経路を推測できます。
発光液の色を変えることで、どの浸入口からどこで雨漏りしているかの確認も可能です。
なお発光液は数日で効果がなくなります。
建物への負担もありません。
サーモグラフィー調査は、赤外線カメラを使い雨漏りの原因を探し出す方法です。
雨水が染みこんでいる場所は周囲と温度差が発生するため、その違いを利用しています。
ただし現場の状況によってはサーモグラフィー調査を行えない場合もある点、費用が高額になりやすい点に注意しましょう。
目視やドローンによる屋根点検は無料で対応してくれる業者もいます。
しかし、雨漏り点検の場合は有料であるケースが大半です。
雨漏りの発生箇所は目視での確認が難しく散水調査などが必要になります。
調査方法によって専用の機器を使用したり水を使用したりするため、どうしても費用が発生します。
調査方法によっても費用が異なるため、具体的な金額が知りたい方は業者に相談しましょう。
屋根点検でチェックするポイントは屋根材によって異なります。
住宅に使われる主な屋根材別にチェックするポイントを紹介します。
・スレート屋根
・金属屋根
・瓦屋根
・アスファルトシングル屋根
屋根材の特徴とともに詳細を解説します。
スレート屋根とはセメントと繊維質を混ぜて作られている屋根材です。
薄くて軽く、デザイン性に優れているため国内で多く使われています。
屋根点検では以下の点をチェックします。
・反りやひび割れがないか
・棟板金が浮いたり、つなぎ目が劣化したりしていないか
・釘や棟板金が浮いていないか
・退色していないか
・コケ、藻、カビが発生していないか
・屋根材に水をかけて、水を弾くか吸水するか
スレート屋根は防水性が低いため、定期的な塗り替えが必要です。
水をかけ吸水する場合は防水性が低下しているため、塗り替えを検討すると良いでしょう。
金属屋根には複数の種類があり特徴も異なります。
トタン屋根は低コストで施工がしやすく、ガルバリウム鋼板は軽量でデザイン性が高い点で人気があります。
屋根点検では以下の点をチェックします。
・棟板金の釘が抜けていないか
・ビスにゆるみがないか
・サビが発生していないか
金属屋根のサビを放置すると穴があく恐れがあるため、早めのメンテナンスがおすすめです。
瓦には和瓦・洋瓦など複数の種類があり特徴も異なります。
適切にメンテナンスを行えば、ほかの屋根材より長くもつのが特徴です。
屋根点検では以下の点をチェックします。
・瓦がずれていないか
・瓦が割れていないか
・漆喰が崩れたり剥がれたりしていないか
特に台風や地震のあとは瓦がずれたり割れたりしていないかチェックが必要です。
アスファルトシングル屋根はガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付けた屋根材です。
軽くて施工しやすいのが特徴です。
屋根点検では以下の点をチェックします。
・反りや滑落がないか
・釘が抜けていないか
・表面の石粒が剥がれていないか
・コケ、藻が発生していないか
台風などの災害に弱いため注意が必要です。
続いて、屋根点検で注意すべきポイントを紹介します。
・悪徳業者に引っかからないようにする
・火災保険の対象になるか確認する
・見積書を確認する
それぞれ詳しく見ていきます。
点検業者の中には悪徳業者もいるので注意しましょう。
悪徳業者は突然訪問して「無料で屋根の状態をチェックする」と点検を勧めてきます。
「点検の結果、今すぐ修理しないと雨漏りする」と言い、高額な修理費用を請求してくる事例があるようです。
なかでも悪質な業者は屋根上に登って屋根材を破壊し、修理を勧めてくるケースもあります。
悪徳業者に引っかかると高い修理費を取られてしまうので気をつけましょう。
火災保険に加入している場合、屋根点検は保険の対象になる場合があります。
火災保険に対応している屋根修理業者であれば保険を使って屋根点検も行えるでしょう。
保険を使って修理まで行えば実質無料で屋根点検が行える可能性があります。
自然災害の影響によって屋根に破損が発生したのであれば、火災保険を適用して修理ができます。
まずは加入している保険会社に相談して、屋根点検が火災保険の対象になるのか、確認しましょう。
屋根点検を業者にお願いする際、見積書を確認しましょう。
誠実に営業している業者であれば業者側から見積書を出して貰えます。
見積書がない場合は発行してもらうよう、業者にお願いしましょう。
見積書をもらうことで費用感を事前に把握できるだけでなく、どのような工程を行うのか、どのような資材を使用するのか分かります。
見積書は書面でもらい内訳や作業工程が詳細に書かれているのか確認しましょう。
見積書の内容におかしな点があれば、業者選定をやり直すのも一つの手です。
最後に、屋根点検業者の選び方をご紹介します。
・施工実績が豊富な業者か
・資格所有者が多数在籍している業者か
・保証が手厚い業者か
順番に説明します。
屋根点検には施工実績が豊富な業者を選びましょう。
何件も工事をこなし、お客様からの信頼がある業者だと言えます。
たとえば植田板金は、年間の施工実績が3,000棟以上ある業者です。
施工実績が豊富な業者には点検から修理までを安心して任せられます。
「資格所有者が多数在籍しているか」も点検業者を選ぶ際に重要なポイントです。
資格所有者が多数在籍していれば、専門知識を活用して屋根の点検をしてくれます。
専門知識を用いて屋根点検を行うと、一般の業者では見つけられないような屋根の問題も発見してくれるでしょう。
屋根の問題を未然に防ぐためにも資格所有者の在籍数を確認すると良いです。
屋根点検は保証が手厚い業者を選びましょう。
点検によって問題が見つかり、屋根の工事を行ったとします。
そこで保証が手厚い業者であれば工事後に問題が発生した場合、無料で修繕を行ってくれるケースがあるようです。
たとえば屋根やさん（運営：植田板金店）では雨漏りの10年保証をしております。
屋根やさんが施工した全面改修屋根工事で、施工から10年以内に施工が要因で雨漏りが見つかった場合、無償で補修工事を行います。
屋根点検を行う際は、その後の工事も見据え、保証が手厚い業者を選びましょう。
屋根点検で注意すべき悪徳業者として、以下の例が報告されています。
・無料点検をうたって訪問してくる
・火災保険で無料になるとすすめてくる
・屋根以外の工事も必要だともちかけてくる
被害に遭わないよう十分注意しましょう。
「無料で屋根の点検をする」と突然訪問してくる業者は「点検商法」と呼ばれる悪徳業者の可能性が高いです。
点検商法の場合、点検自体は無料でも高額な修理費用を請求してきます。
さらに修理が必要だと思わせるため誇張した表現で不安を煽り、強引に契約まで持ち込むケースもあります。
なかには故意に屋根を破壊する手口を用いる業者もいるため注意しましょう。
突然訪問してきた業者は屋根に登らせないようにしてください。
自分で選んだ信頼できる業者以外は断った方が無難です。
「火災保険を利用すれば、修理費用が無料になる」とすすめてくる業者もいます。
火災保険を利用して屋根の修理を行える場合もありますが、すべての修理が対象となるわけではありません。
自然災害が原因の場合のみで、経年劣化による不具合は対象外です。
また保険が適用されるかどうかは保険会社の調査員が調査してから判断します。
業者が適用になるかどうか断言はできません。
実際に保険会社が調査した結果、保険が適用されずトラブルになったケースもあるため注意しましょう。
屋根以外の修理も必要だともちかけてくる業者は点検商法の可能性が高いといえます。
長く住んでいる家であれば劣化が心配になるでしょう。
騙す側はそうした不安を煽り、契約に持ち込もうとしてきます。
一度契約してしまうと騙しやすい相手だと判断され、被害が大きくなる恐れがあるため注意しましょう。
「今なら割引できる」と提案してくる業者もいます。
相場より高い金額を提示したあとに、割引価格を提示してくる手口です。
「安くなるなら」と割引金額に惹かれて契約しないよう注意してください。
屋根点検は危険が伴うため、基本的に業者への依頼がおすすめです。
しかし、依頼前に自宅の屋根の状態を確認しておきたい方もいらっしゃるでしょう。
危険のない範囲で確認するには以下のような方法があります。
・窓から屋根を確認する
・ベランダに脚立を立てる
・屋根裏を確認する
・近所の家から確認する
窓から確認する、ベランダに脚立を立てる方法では、危険がないよう十分注意してください。
屋根裏は屋根に登るより危険度が低い方法です。
しかし転落したり天井を踏み抜いたりしないよう注意は必要です。
近所の屋根から屋根を確認する方法でも、色あせや瓦のずれといった不具合は確認できます。
本記事では屋根点検の必要性やタイミング、調査方法などを紹介しました。
災害による被害がない場合、5〜10年を目安に点検すると屋根破損のリスクを減らせます。
なお、屋根点検の依頼は悪徳業者に注意して行う必要があります。
本記事で紹介したポイントをもとに信頼できる業者に依頼しましょう。
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