ドローンを使った屋根の点検はおすすめ？メリットとデメリットを解説
快適な家で過ごすには、定期的な屋根の点検とメンテナンスが欠かせません。
目視できる箇所は意識して「異常がないか」と確認しつつ、屋根は足場を組んで点検する必要があるため不具合らしき異変を発見しても「後で対応すればいいか」と放置している人もいるのではないでしょうか。
最近はドローンを使い、簡易的に屋根を点検できるようになりました。
ドローンで屋根を点検するメリットは色々ありますが、足場を組む費用や人件費が抑えられるのが大きいです。
一方でドローンはカメラを通じて屋根を見るため、作業員が目視・触診を行ってチェックするよりも精度が低下する点がデメリットです。
本記事ではドローンを使った屋根の点検について解説します。
屋根の点検を行おうかと考え中の方は、ドローンを使った点検も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
ドローンを活用した屋根点検に対応している業者もある
屋根の点検には足場を組む必要があります。
足場を組むためには日数もかかり、作業員も必要なので人件費も嵩みます。
そのため定期的に点検を行うのは難しいです。
最近ではドローンを活用して定期点検を行っている人もいます。
実際にドローンを使った点検とは、どういうものなのでしょうか。
屋根の点検で使用するドローンの種類について紹介します。
ドローンと言っても色々な種類があり、大きく挙げると以下の3種類です。
・空撮用ドローン
・トイドローン
・産業用ドローン
この中で屋根の点検に使用されるドローンは空撮用のドローンです。
空撮用のドローンにはどのような性能が備わっているのか解説します。
屋根を点検する空撮用ドローンには、以下のような機能が主に装備されています。
・高画質のカメラを搭載
・ドローンは360度動ける
・赤外線カメラを搭載したものは屋根の蓄熱状態まで確認可能
・赤外線サーモグラフィーによって、遮熱塗料が劣化している箇所も見分けられる
ドローンの性能は機種によっても違いますが、上空から屋根を映し出せる機能は共通しています。
ドローンを使用した屋根点検は下記のタイミングで依頼するのがおすすめです。
・5〜10年が経ったとき
・自然災害による被害を受けたとき
・劣化症状を見つけたとき
住宅の寿命を延ばすためにも、適切なタイミングで屋根点検を依頼する必要があります。
屋根点検は5〜10年ほど経過したら業者に依頼してください。
屋根は風雨や紫外線など、外的ダメージをもっとも受ける部分です。
いくら耐久性の高い屋根材を使用していたとしても、経年劣化は避けられません。
目に見える劣化がないからと長く放置すると、大きな問題が生じる可能性があります。
屋根の状態を知り、適切にメンテナンスを行うためにも5〜10年ごとに点検を依頼することが大切です。
台風や大雨、暴風などの自然災害を受けたあとは屋根点検を行う必要があります。
自然災害は屋根に大きなダメージを与えるため、不具合が発生しやすいからです。
たとえば台風や暴風により屋根材が剥がれたり、大雨の影響で雨漏りしたりするケースがあります。
見た目に問題なくても点検してもらうことで劣化がわかる可能性があるため、気になった方は一度業者へ相談するのがおすすめです。
劣化症状や不具合に気づいたら、業者へ屋根の点検を依頼しましょう。
屋根の劣化を放置すると雨漏りにつながり、住宅全体に大きな影響を及ぼす可能性があります。
屋根が色褪せている、カビやコケなどの汚れがある場合は迷わず業者へ相談してください。
ドローンを使用して屋根の点検をする場合のメリットとは何か、詳しく解説します。
ドローン点検を業者へ依頼する際の参考になれば幸いです。
ドローンで屋根の定期点検を行う一番のメリットは、点検にかかる費用を抑えられることです。
足場を組む費用と、屋根の上で点検する作業員の人件費を抑えられます。
ただしドローン点検を行った結果、怪しい箇所を発見して屋根に登る必要が生じた場合は、点検費用が高くなる可能性もあります。
ドローンによる屋根点検では足場を組まないので、足場設置の日数をあらかじめ考慮しなくてもよいというのもメリットです。
また点検も屋根の上で作業員が一つひとつ詳細に点検するのではなく、屋根の広範囲を映し出すため点検時間が大幅に短縮できます。
屋根の点検には数日を要していましたが、ドローンを活用すれば数時間で点検は完了するため効率的です。
ただしドローンで確認を行った結果、さらなる調査が必要だと判断された場合は足場を設置し、職人が目視でチェックを行う場合もあります。
ドローン点検であれば、人間が物理的に屋根へ触れることがないため、屋根が傷つくリスクがほぼありません。
作業員が点検する際は、屋根に登って目と手を使って作業を行っていくのが一般的です。
結果、それが原因で屋根を傷めてしまうこともあります。
ドローンを使用すると、古い屋根や劣化している部分に対しても安全に点検できるのもメリットの一つです。
屋根の上に作業員がのぼって点検するのは危険が伴います。
人が屋根にのぼる必要がないため、ドローン点検であれば人間がケガをしたり落下したりといった心配はありません。
安全に点検作業を行えます点が、ドローンによる屋根点検の大きなメリットです。
ドローンが飛行中、その映像はモニターを通して確認できます。
業者・施主ともに屋根の状態をリアルタイムで確認することも可能です。
修繕が必要な箇所が見つかった場合も、その場で今後の相談ができます。
急こう配の屋根や複雑な形状をした屋根は、どれほど熟練の作業員でものぼって点検するのは危険です。
ドローンを使えば、屋根の形状に関係なく点検できます。
安全面が確保されるほか、見落としのない徹底的な点検ができるのもメリットです。
ドローンを使っての屋根の点検を行う際のデメリットを紹介します。
後悔しないよう、依頼前にデメリットを理解しておきましょう。
ドローンを飛ばす際には、騒音が発生します。
周辺の人に迷惑がかかることを考慮して、点検日が決まったら近隣へ事前に説明をしておくことが必要です。
点検は朝早くや夜遅い時間は避け、周囲に影響を与えないように配慮しましょう。
なかには静音性能の高いドローンもあるため、業者に相談してみてください。
ドローンは屋根の広範囲を空から点検します。
しかし作業員が目視や触診で点検するわけではないので、傷んでいる箇所がどのような状態かまで正確に把握するのは難しい点がデメリットです。
ある程度はドローンを屋根に近づけることも可能です。
しかし屋根に接近しすぎるとドローンが接触したり、接近してもカメラ越しだとわかりにくい箇所があったりします。
そのため結局は屋根に登って点検する必要が生じます。
雨や風が強い日はドローンを飛ばせません。
ドローンは安定した飛行が求められるため、悪天候時の点検は困難です。
突然の雨や雷などに対応するため、天候によっては点検日を変更する可能性もあります。
ドローンの飛行範囲には制限があります。
とくに空港周辺や警察、消防活動などで航空機の飛行が想定される場所はドローンを飛行できない可能性があります。
屋根が飛行禁止区域に入っているとドローン点検はできないため、注意が必要です。
ドローンを使用して屋根点検をすると、主に下記のことがわかります。
・屋根材の表面が劣化しているか
・屋根材のひび割れや欠損がないか
・棟部分に異常がないか
・屋根材の破損場所や下地が露出していないか
・雨樋の詰まりや破損がないか など
ドローンは撮影した画像から確認できる屋根の劣化や状態がわかります。
さらに、ドローンに搭載されたカメラとGPS機能を使用すると屋根面積の測定ができます。
見積もりに必要なデータを得られる点も特徴的です。
ドローンによる屋根点検は便利ですが、すべての劣化や状態がわかるわけではありません。
・屋根内部の状態
・屋根材の柔軟性や強度
・屋根材の下にある断熱材や防水シートの状態 など
ドローンは基本的に屋根材表面の状態がわかります。
屋根内部や屋根材下の状態が劣化しているかどうかは確認できません。
さらに柔軟性や強度は実際に触る必要があるため、ドローンによる点検では難しいでしょう。
ドローンで屋根点検するときの費用は業者によってさまざまです。
なかには無料で対応してくれるところもあります。
一般的には、使用するドローンの性能が優れているほどコストが高くなる傾向です。
屋根の形状や現地までの移動距離によっても異なる可能性があるため、詳しい費用は見積もりを依頼して確認してください。
ドローンによる点検で近隣へ迷惑をかけないためのポイント
デメリットで紹介したように、ドローンを使用すると大きな音が発生します。
場合によっては近隣トラブルにつながる可能性があるため、あらかじめ下記のことを伝える必要があります。
・ドローンを使用した作業の詳細
・騒音が発生する可能性がある時間
・安全面に考慮している説明
近くでドローンを飛ばすとなれば、心配になる方もいるはずです。
どのような内容で作業を進めていくか、時間や安全面について詳細に説明します。
施工担当者と一緒にあいさつに行くのがおすすめです。
屋根のドローン点検を行う手順を説明します。
どのような手順で作業を行っているのか、イメージする際の参考になれば幸いです。
まずは屋根のドローン点検を行ってくれる業者を探して相談しましょう。
点検だけなら無料で行っている業者もいます。
有料の場合は、見積もりをとって検討しましょう。
業者が空港事務所に対して、ドローンの飛行許可を申請します。
許可がおりればドローンを飛ばして屋根の点検を行えます。
点検日を確定します。
業者と施主の予定だけではなく、天候も考慮したうえで点検日を決めます。
ドローンで屋根を点検する当日立ち会う際は、屋根の状態をリアルタイムでモニターから確認できます。
屋根の現状を視覚的に見られるので、気になるところはその場で業者に確認しておきましょう。
業者とその場で情報を共有できるため、次にどのような修理を行うべきなのか、スムーズに検討できます。
結果データをもとに、どのような修繕にするのか、費用と日数はどのぐらいかかるのかの相談に入ります。
口頭や写真で説明を受けるよりも、モニターを通じてドローンが見た映像を確認しているので、より具体的に不具合状況や修理の方向性をイメージできるでしょう。
個人でドローンを活用した屋根点検はおすすめできない
個人でドローンを飛ばし屋根点検をしようと考える方がいるかもしれませんが、おすすめできません。
自分が住んでいる地域でドローンを飛ばしてもよいのかの判断が難しいからです。
ドローンを飛ばすときには航空法の遵守が求められます。
手続きは面倒なうえに、法に触れると罰則が課せられる可能性があります。
万が一、他人に当たったり隣家に被害を出したりするとトラブルの原因です。
業者に依頼した方が手間もお金もかからず、確実に屋根の状態をチェックできます。
屋根を定期的に点検したい人にとっては、その都度業者に頼むのは割高と考える人もいるでしょう。
なかには「自分でドローンを飛ばして点検するのは難しいのだろうか？」
と感じる場合もあるのではないでしょうか。
しかし、ドローンによる屋根点検は業者に依頼したほうがよいといわれています。
・ドローンの屋根点検に資格は不要だが訓練がいる
・自分で空港事務所へ許可申請する必要がある
上記から自分で点検するのが難しい可能性が高いため、詳しく解説します。
ドローンの操縦自体は素人でもできるかもしれませんが、屋根のドローン点検まではおすすめできません。
適切にドローンを操作するのは難しく、屋根の状態をしっかり確認できるほどドローンをうまく動かすには訓練が必要です。
「どうせ定期的に屋根の点検を行うのだから、この機会に技術をマスターしよう」と考えている人もいるかも知れません。
しかし屋根の点検を安全にできるレベルになるには、講習時間も費用もかかります。
ドローンの操縦に慣れていない場合、ドローンを落下させる可能性もあります。
近隣の家に落下した場合はトラブルに発展しかねません。
訓練を受け、操縦技術をもった職人に依頼するほうが安心です。
通常、業者へドローンの屋根点検を依頼したら空港事務所への申請をしてくれます。
しかし、自分で飛ばすためには空港事務所への許可申請も自分で行う必要があります。
申請方法を確認したり、申請書類を用意したりと面倒に感じることも多いでしょう。
慣れない作業でどのような書類が必要なのかわからず、提出漏れがあると許可が下りない可能性もあります。
このような点を考慮すると、やはり業者に頼んで点検してもらう方が安心でコスパもよいです。
屋根のドローン点検は、信頼できる業者に頼むのがおすすめです。
ドローンの屋根点検は信頼できる業者を選ぶ必要があります。
・ドローンによる屋根点検の実績が豊富にある
・資格所有者が在籍している
・口コミ評判がよい
上記3つのポイントを詳しく解説していきます。
業者を選ぶときには、ドローンを使用した屋根点検の実績が多いか確認することが重要です。
実績が多いとさまざまなケースの点検を行ってきたことがわかり、信頼性が上がります。
ドローンを使った点検は操縦技術が必要のため、実績豊富な業者に依頼するほうが安心です。
そのほか、屋根に関する施工実績もあわせて確認するのがおすすめです。
最初は点検だけだったとしても、そのまま施工を任せることになる可能性もあります。
屋根やさん（運営：植田板金店）は年間施工実績3,000棟以上を誇ります。
屋根に関する知識や経験がない場合は、資格所有者が在籍しているかも判断基準のひとつです。
資格がなくても腕のよい職人は多くいます。
しかし、資格所有者がいると知識はもちろん経験の豊富な職人がいることがわかります。
屋根やさん（運営：植田板金店）では下記の資格所有者が在籍中です。
・一級建築施工管理技士
・一級建築板金技能士
・二級建築士
・二級建築施工管理技士
・二級土木施工管理技士
・宅地建物取引士
・建築板金基幹技能者
ドローンを操縦するための資格は必要ありませんが、建築に関する資格をもつ職人がいるかチェックしておくのがおすすめです。
依頼したい業者を見つけたら、口コミ評判がよいか確認してみてください。
口コミ評判は実際に工事をした方のリアルな声です。
たとえ実績豊富で資格所有者が多数在籍していたとしても、悪い評判ばかりだと不信感を抱いてしまいます。
担当者や職人の雰囲気、仕上がりに関して感じたことなどは、公式ホームページからではわかりません。
口コミ評判がよいと工事に満足していることがわかるため、SNSなどを見てみるのがおすすめです。
生の意見を参考にし、信頼できる業者なのかを見極めて依頼しましょう。
屋根やさん（運営：植田板金店）にて、ドローンの屋根点検を依頼したお客様の声を紹介します。
Q1：工事を検討されたきっかけはなんですか？ どんなことで悩まれていましたか？
A：台風で屋根板金がはがれた為
Q2：屋根やさんや遮熱やさん、植田板金店をどのように探されましたか？ネット検索された方は[岡山 屋根工事]等、検索して頂いた言葉を教えてください。
A：屋根 板金 岡山で検索
Q3：屋根やさんや遮熱やさん、植田板金店を知り、すぐにお問い合わせ頂けましたか？
A：すぐに問い合わせました
Q4：実際に弊社担当者がお伺いしていかがでしたか？
A：ドローンを飛ばして頂き、ていねいで分かりやすく説明して頂けて良かった。
屋根板金のはがれがきっかけで、屋根の点検をご依頼いただきました。
ドローンを使用してお客様にわかりやすく説明し、納得していただいたうえで工事を開始しました。
ドローンの点検が初めてで心配な方にも丁寧に対応しています。
足場を組むこともなく作業員も少なくてすむため、屋根の点検はドローンを使うのがおすすめです。
ドローンで空から広範囲の映像を確認することで、不具合をその場で発見できます。
しかしドローンの欠点は、目視や触診ができないことです。
ドローンだけでは屋根の正確な状態を把握しにくいです。
屋根のドローン点検で傷が見つかった場合は、足場を組んでしっかり業者に点検してもらいましょう。
▼関連記事
屋根点検は業者に依頼して劣化を防ごう！タイミングや選び方も紹介
