屋根を瓦からスレートに変更する場合の費用相場はなぜ変動するのか解説
「瓦からスレートにする際の費用が変動する要素ってなに？」「瓦からスレートに変えるメリット・デメリットは？」
これから屋根を瓦からスレートへの変更を考えている人のなかには、このような疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。
瓦からスレートに変える際、屋根の劣化状態や形状、周囲の環境などから費用は変動します。
また、依頼先の業者選びによっても費用変動はするため、安易に依頼先業者を決定してはいけません。
本記事では、瓦からスレートにする際の費用変動や費用を抑える方法、メリット・デメリットについて紹介します。
瓦からスレートに変更する場合に関するよくある質問についても、詳しくお答えしていきますので、最後までご覧ください。
屋根を瓦からスレートによる際の費用変動要素は、以下のとおりです。
・屋根の劣化状態
・屋根の形状や周囲の環境
・依頼先の業者
1つずつ紹介します。
屋根の劣化状態は、瓦からスレートにする際の費用変動要素です。
屋根には瓦の欠けや割れ、腐食するなどの劣化症状があります。
屋根の劣化症状は、劣化の大小によって費用が大きく変動します。
場合によっては、カバー工法や葺き替え工法などの費用が大きくかかる工事が必要です。
そのため、屋根の劣化状態は費用変動要素の要因となります。
屋根の形状や周囲の環境も、瓦からスレートにする際に費用が変動する要素です。
屋根面積が広いほど、費用は高額になりやすいです。
また、屋根材の切断回数や廃棄量が多くなってしまうほど費用は高額になります。
周囲の環境で建物の駐車場や前面道路が利用できない場合は、屋根を瓦からスレートに変更する際の工事方法が限られるため、費用が高くなります。
依頼先の業者によっても、費用は大きく変動します。
職人の人件費や使用する建材・塗料、交通費やその他の諸経費といった要素は業者によって異なるものです。
どの業者が安いか、相見積もりを取って比較してみましょう。
ただし相見積もりを取り過ぎると「結局どこに依頼した方が良いのか分からない」となってしまいかねません。
相見積もりは多くても2～3社に抑えておきましょう。
屋根を瓦からスレートにする際に費用を抑える方法は以下のとおりです。
・補助金、助成金を活用する
・火災保険を利用する
順番に紹介します。
補助金や助成金を活用することで、工事費の一部が手元に戻ってくるため、費用を安く抑えられます。
補助金や助成金は、在住している場所や自治体によって異なります。
補助金や助成金は、予算がなくなってしまえば終了です。
そのため、補助金や助成金のタイミングは常に確認しておきましょう。
火災保険を活用することで、工事費の一部を負担してもらえます。
火災保険とは、台風や落雷などの自然災害を受けた場合に適用される保険のことです。
自然災害によっては火災保険を使用できないケースがあります。
火災保険活用前には利用できる自然災害かどうかの確認を怠らないようにしましょう。
屋根を瓦からスレートに変えるメリットは、以下のとおりです。
・初期費用を安く抑えられる
・カラー、デザインが豊富に取り揃えられている
・施工できる業者が多い
・地震の揺れが最小限に抑えられる
瓦からスレート屋根に変えることで、豊富なカラーやデザインから屋根の種類を選べます。
屋根のデザイン性を高められることから、おしゃれな建物のイメージに変えられます。
一方のスレート屋根は、施工がそれほど難しくありません。
施工できる業者が多く、依頼先の選択肢が増えます。
しかし瓦屋根からスレート屋根に変えることで、屋根が建物にかかる重さは軽くなります。
耐震性能に強い建物にも変えられるため、地震の揺れを最小限に抑えることが可能です。
屋根を瓦からスレートに変えるデメリットは、以下のとおりです。
・メンテナンスの頻度が多くなりコストがかかる
・ひび割れリスクが高まる
・経年劣化による雨漏りリスクが発生する
・屋根の価値が低下する
瓦は経年劣化が少ないため、メンテナンスを高頻度で行う必要がありません。
しかし、スレート屋根の場合には約10年のスパンでメンテナンスの実施が必要になるため、その分のコストがかかってきます。
また、ひび割れが起こりやすくなったりひび割れから雨漏りが発生したりする、といったデメリットも挙げられます。
とはいえ、メンテナンスを適切なタイミングで行えば、ひび割れや雨漏りは未然に防ぐことが可能ですので、安心してください。
屋根を瓦からスレートの費用に関するよくある質問は以下のとおりです。
・スレート屋根の寿命は？
・定期的なメンテナンスが必要？
・スレート屋根の種類は？
1つずつ見ていきましょう。
スレート屋根の寿命は10〜30年です。
多くのスレートの屋根の場合、10年を超えると徐々に塗装の剥がれや色あせなどが発生します。
そのため、10年を迎える前に1度メンテナンスをしてもらうことをおすすめします。
スレート屋根は定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスの頻度は、スレート屋根の耐用年数から10年前後が目途となっています。
メンテナンスを怠った場合、以下の劣化症状が発生する場合があります。
・色あせ
・剥がれ
・欠けや割れ
・コケの発生
劣化が進むことで、スレート屋根の下地や外壁内部に支障をきたします。
瓦からスレート屋根に変更する際には、10年あたりを目途にメンテナンスを依頼するようにしましょう。
スレート屋根の種類は、以下のとおりです。
・平形スレート
・厚形スレート
・波形スレート
・天然スレート
平形スレートとは、カラーベストやコロニアルと呼ばれるスレート屋根のことです。住宅に使用されることが多く、使用頻度が高いスレート屋根になります。
厚形スレートは、平形スレートよりも厚みがあるスレート屋根のことです。
住宅に使用されることが少ないスレート屋根ですが、耐久性が高くメンテナンス頻度を抑えられるといった特徴があります。
波形スレートとは、波の形をしたスレート屋根のことです。
屋根材の下地として野地板がないことから、大型物件に使用されることが多いです。
工場や倉庫などの建物に使用されることが多いため、タイミングがある時に確認してみましょう。
天然スレートとは、粘板石に薄い板状の加工をしたスレート屋根のことです。
欧州で使用されることが多く、様々な色合いを表現できることから、劣化が少ない屋根材となっています。
スレート屋根は4種類に分類されます。
使用するスレート屋根によって、費用は大きく変動するため、使用時にはどれくらいの費用変動があるのか確認しておきましょう。
屋根を瓦からスレート屋根に変える場合は費用にも注目しよう
屋根を瓦からスレートに変える際、屋根の劣化状態や形状、周囲の環境などで費用が大きく変動します。
依頼先の業者によっても費用変動は発生するため、慎重に検討することが大切です。
瓦からスレートへの変更時に、思ったよりも費用が高額だったと感じることも少なくはありません。
高いと感じた場合であっても、補助金や助成金、火災保険の活用にて費用は抑えられます。
まずは本記事をご確認いただき、瓦からスレートに変える際にどれくらいの費用が発生するのかを確認したうえで、適切な対策を講じていきましょう。
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